幻の逸品 「鳥」~1972年 東京音楽祭国内予選より~2008年02月10日 14時38分03秒

B-S(変声前の少年の声)好きということで、東京音楽祭というと第3回優勝者のルネ・シマールを覚えている方もおいででしょうが、ルネのLPは今でも割合手に入れやすい為、私にとっての「幻の逸品」は、世界大会の前の日本国内予選に出場した日本人少年のグループが歌っていた「鳥」という歌です。

当時は廃盤という制度を知らなかったため、後で買おうと思ったときには既に在りませんでした。

レーベル番号一切知らず・・・。

歌っている少年の名前もわからず。

今でも覚えているのは、歌詞の「人間は飛べない」と、○○○○とヤングフレッシュというグループだったこと。

もしも、このEPを無傷でお持ちの方がおりましたら1万円で譲って下さい。 傷つきの場合は3千円でどうでしょう? 

お持ちの方は是非にご連絡をお願いします。(どうしてもどうしても諦めきれない私。ああ、聴いてみたい)

ルネ・シマールのレコード2008年02月10日 15時34分36秒

 
 せっかくなのでルネのレコードについて。

 10年くらい前にメール交換した某ルネファンさんはLPを40枚くらいお持ちと言うことでしたが、私はそこまで根性がないので、この3枚があれば、まあまあかな、という3枚を紹介します。

 それは、当時日本で発売されたファースト・アルバムとファースト・ライヴ・アルバムと外盤AVE MARIA(NBL-503)です。

 むろん、カワイイアルバムカバーは他にもたくさんあって目がくらみますが、内容的にはルネを聴いてみたい普通のファンさんには十分、と思います。 

 とりあえず聴いて好きになったら、トコトン集めれば良いのです。と、私は思うのです。

ボーイ・ソプラノ 癒しと救いの温もり ~ マイケル・ホーンキャッスル リベラ2008年02月11日 18時40分41秒

リベラ「彼方の光」 (PCD-3192)

 NHK土曜ドラマ「氷壁」の主題歌で話題になったんですか? 私はドラマを見なかったのですが、CDだけは手に入れて聴きました。地元紙のCD紹介欄で見つけた友だちがボーイ・ソプラノらしいと教えてくれまして。

 最初に聴いたときの印象では、バックコーラスが無機質的で、ソロは闇の中に差してくる薄い一筋の冷たい人工的な光に感じたのですが。

 しばらくして、19年間ともに暮らした最愛のお猫が、二十歳の誕生日を前に、天寿を全うしたときに、葬送曲として何故か聴きたくなって、聴いたのですが・・・  曲の印象がガラリと変わりまして、ものすごく温かいものをホーンキャッスルくんのソロや、そしてコーラスからも感じました。  最期の最後まで見事に生ききったお猫が行く天国への道が示され、蜘蛛の糸ではありませんが、遙か彼方の世界から、残された飼い主への癒しと救いの手が降りてくる気がしました。  というわけで、この曲は、私にとっては特別な曲の中の1曲です。そしてソリストを替えて再録音もされましたが、私にとって、マイケル君がこの曲のベスト・ソリストです。

 これは、癒しであり、救いであり、私の汚れた気持ちをお洗濯してくれる曲なんです。

竹宮恵子氏&増山法恵氏&たらさわみち氏2008年02月16日 19時28分06秒

 竹宮氏の「鏡の国の少年たち」という本の「わが幻の少年歌手よ」に出会い、ボーイ・ソプラノへの新たな扉が開かれたのでした。リアルタイムに近い状態で読み、「ロベルティーノ」「ハインチェ」「サイモン・ウルフ」の声を想像し、ひらすら憧れ続けました。

 何年かして知り合った某氏からロベルティーノのコピーが届き、更に十数年して別の某氏が、ヨーロッパの街角で見つけたとハインチェの現役カセットを送ってくれて、最終的な憧れの主サイモン・ウルフのレコードに出会うまでに20年を要しましたが、ウルフのレコードを実際に手にしたときは嬉しくて嬉しくて、聴きもせずにアルバムカバー写真を眺めていたものです。

 日本中がどこかバブリーで毎年十数(大袈裟かな)団体の少年(少女)合唱団が来日していた時代、雑誌等で増山法恵氏の文章は読ませて頂きましたし、たらさわ氏は、テルツのアラン君のレコードを取り寄せて下さったりしておられたと思います。私もその恩恵にあずかった一人。

 とにかく、私が心の中で「師」と感謝しているお三方なのであります。

ウィーン少年合唱団での お薦め盤2008年02月17日 20時21分59秒

録音物の歴史と量と(質においても)世界有数のウィーン少年合唱団。私が、この団の録音で絶対に外せない1枚だと思うのが、実は

ヨハン大公のヨーデル / オーストリア民謡集 (EMI AA-8456) 30cmステレオ 発売 1969年

です。 1962年の録音らしいのですが、単純に民謡と言うよりも20世紀を代表する少年合唱の美しさで、もはや芸術です。とくにも、「ダハシュタインの山の上から 」の麗しさは別格で、聴いていて泣きたくなるほどに美しいのです。ソロとデュエットにソリストくんたちの名前の記載はありませんが、誰の名唱なのかとても気になるところです。

この盤は、ときどきyahooオークションに出てきます。私は高額&傷付き盤を有り難がって聴いたクチですが、この盤はオークションに出てきても、今は割合、安値安定です。 この盤には後日談があって、私はこれを手に入れただけで感動したのですが、後日、東京在住の某氏から、100円で売られていたから聴いてみて、と無傷の同じ盤が送られてきて、あまりの値段(私が手に入れたときとの価格差)に、別な意味で泣けました。

話が逸れましたが、数万円で手に入れてもタダでもらっても、この盤の価値に変わりはありません。ウィーン少年合唱団限定ファンだけではなくて、少年合唱ファンだけでもなくて、全ての声楽ファンに聴いていただきたい盤で、誰が聴いても裏切られた思いのしない盤だと思います。私が大好きな1枚です。

WSK (ウィーン少年合唱団) の薫り2008年02月24日 02時45分00秒

チャンスがあれば、国籍・国境を越えて (無節操に?) 聴き続けていますが、ときどき、意外なところで、どこかにウィーン少年合唱団の雰囲気を醸し出している録音に出会います。3部構成だった頃のWSKの第1部・3部のコンサートを思い出す感じの演奏です。(コンサート録画がTVで放送されていた時代の歌声です)そんなとき、「WSKの薫りがする」合唱だと思うのです。

WSKは今でこそ、集客力のある大都市圏中心滞在型のコンサートをしていますが、初来日から約40年以上は、ほぼ3年に1度のツアーでは、地方都市でも演奏を行っていました。

このようなかつてのWSKの演奏の軌跡なのか、WSKの演奏の影響を受けたと思うような録音が、世界中の様々な国の団体に存在しています。

コロンバス少年合唱団 COLUMBUS BOYCHOIR2008年02月24日 10時36分15秒

コロンバス少年合唱団のレコード

アメリカ(USA)には、特にも好きな合唱団が2つありますが、その一つがコロンバス少年合唱団です。かつて、アメリカ少年合唱団として来日もしています。なぜ好きかというと、合唱が木管的にやわらかく優しいことと、素朴で真摯な感じがするからです。中でも好きなのは50年代、60年代の演奏です。

ここは、録音にソリストを起用するので、その折々のソリストの声も楽しめます。なかなかの実力派が揃っています。それでいて儚げなところもマル。

70年代の録音には、選曲、ソリストの起用の仕方等々、なんとなく、WSKの薫りが漂っています。しかも、素晴らしい薫りが。コレも又、WSKの演奏旅行の賜でしょう。

ですが、私の好きなコロンバス少年合唱団は、1980年に、American Boychoir に変貌しました。もちろん、その後も、たくさんのCDを制作して活躍中です。

元は同じ、とはいえ、不思議なもので、私が聴きたいのは、コロンバス少年合唱団の方、なのですよね。アメリカ少年合唱団のCDも何枚か聴いて、バイ・リクエスト(TOCE-9242)は好きですが、執着するのはコロンバスの方、なのです。

そして、コロンバスという名前の少年合唱団の活動が終わったとしても、嬉しいことに、録音は、残っています。だから、これからも、私にとっての新しい音源を聴くことが出来るわけです。

第一、まだ、竹宮恵子氏が「鏡の国の少年たち」で取上げているキャロル・フリーマン君のソロを聴いていない! と言うわけで、私にとって、忘れるわけにはいかない合唱団なのです。

右下のレコードは時々yahooに出てきます。低値安定盤です。が、やさしくはかなげな木管系の発声のソロが多用され、伴奏もアクセントにビブラフォンかチェレスタみたいなやさしい音が入って…子どもたちの声とともに音楽の穏やかさが伝わってきます。これも、大好きな1枚で、お薦めです。