ウィーン少年合唱団 ~ WSK 一つの頂点が Hans Gillesberger指揮の演奏 ― 2008年11月02日 19時41分49秒
"Ich bin ein Musikante" (TELDEC 6.28143DP)
P.1974
Die Wiener Sangerknaben,Wiener Kammerorchester,
Dirigent:Hans Gillesberger
最初の曲で歌声から「ほら、僕たち上手に歌っているでしょ。僕たちは世界で一番のCHOIRなんだよ。聴いていたらわかるでしょ?」という団員くんたちの自負が聞こえてきた。
ホント。自信に溢れ、ウィーン少年合唱団メンバーとしての誇りがヒシヒシと合唱から伝わってくる。
演奏態度もさぞかし大人以上に立派なんだろうなと想像してしまう。そんな合唱とソロ。
さて収録曲の中で私のメインはタイトル通りの3.Ich bin ein Musikante 告白すると、この曲に目覚めたのは1990年のテルツ少年合唱団のコンサートで聴いたことがきっかけだった。
そのときのテルツ少年合唱団員があまりにも楽しそうに歌っていたのでとっても好きになってしまった1曲。可愛らしい姿で可愛らしく歌っていたテルツと比べると、ちぃーっと可愛らしさに欠けるかな(プライドが邪魔をして?)とも思うが、ハイ・プライドに相応しいソリストが次から次へと出てきてさすがウィーン少年合唱団!の演奏になっている。
なんと言っても声+演奏技術そのものが麗しい。
本っ当に上手。テルツ同様、誇り高さや心意気が合唱からあふれ出している。ワルツやポルカも芸術品。ソロやデュエットに至るまであらゆる演奏が芸術の域に達している。こんなすごい事ってそうは無い。
その分、60年代くらいまでの指揮者の演奏では、どんなに上手でも感じた「親しみやすさ」が消え、近寄りがたさが生まれた。(ようにも感じる。)
それだけ「ウィーン少年合唱団は他の少年CHOIRとは全く別の特別な存在」
に高め続けた指揮者たちの偉業の一つの頂点が私はHans Gillesberger指揮の演奏だと思っている。
(そして大好きなのだ)
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