ボーイ・ソプラノ Peter Dijkstra "Music for a while" ~ 「オランダの若きマエストロ」に成長した少年2009年05月14日 03時40分51秒

ボーイ・ソプラノ Peter Dijkstra "Music for a while"

Music for a while (BS 981117)

これはカバー写真を見て、欲しいと思っていたCD。

私は少年合唱やボーイ・ソプラノは聴くし、音源にも執着しているが、その後(成長後)には、それほどの興味は無い。

ただ、去年あたり、古くからの知り合いの元CHOIRファンから、元ボーイ・ソプラノ Peter Dijkstra  の来日コンサートに行ったというメールが届いていたので、名前は覚えていた。

今年、ハードディスクが壊れてそのときのメールももうないし、問い合わせしてもCHOIRからお酒に転んだ元CHOIR友だちは面倒くさがって滅多にメールはないし、でインターネットでペーター・ダイクストラを検索したら、「オランダの若きマエストロ」という形容詞に出会った次第。指揮者になったらしい。

CDを聴いて、おぉっと思ったのは、バック(伴奏)が、たぶん一流じゃないか、ということ。ピアノもオーケストラも、プロの演奏をしていることだ。正直、伴奏が好条件のボーイ・ソプラノCDは、それほど多くは無い。あれだけ売れたボーイズ・エア・クワイヤも、私は、伴奏力にストレスが残った。いったい、どういう立場で録音されたCDなんだ?と、ちょっと思った。

さて、内容は、パーセル、ペルゴレージ、バッハ、ヘンデル、シューベルト等々、ボーイ・ソプラノの選曲としては相当に理想的。モーツァルトが抜けているので、渋めの出来上がり。チェンバロ?やオーボエ演奏が入るのも、なかなかの趣を添えている。
コンサート収録も入っているのか、何度か、誰かが咳き込んでいる音も聞こえた。

ペーター君は、丁寧に、キレイに、無難に歌っている。訓練された声も練れている感じ。
よく聴くような典型的オランダ系ボーイ・ソプラノで、出来は、まあまあ平均的レベル前後か?

ただし、直前に、脅威のトランペット歌唱 アラン・ベルギウス君のバッハを聴いてしまっていたので、比較は出来ないが、印象は薄めかも。

ペーター君は声も出ているが、私には、表面的にキレイに歌おうとしているかのように聴こえてしまう。そこがちょっと欲張りな私には物足りないかな。

なお、ウェッバーの名曲 PIE JESU は、Benjamin Bakker 君とデュエットしている。短いフレーズでは本当のところはわからないかもしれないけれど、Benjamin Bakker 君の方が、声に曇りが無いので、より、好み。

このCDの売りは、なんと言っても、収録曲。他のボーイ・ソプラノでも、聴いてみたいなあ。
・・・だけど、これらの曲を歌いこなせるボーイ・ソプラノは、何処に何人存在しているんだろう?
・・・ということは、実際に歌いきったPeter 君も、ただものではなかったということなのかな?

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