MICHAEL JACKSON 「マイケル・ジャクソン・アンソロジー」 ~ 少年よ、永遠に2009年07月04日 09時47分13秒

MICHAEL JACKSON

ANTHOLOGY MICHAEL JACKSON (POCT-1511/2)

これは、モータウン時代の集大成のアルバムなんだそうです。
オズモンド・ブラザースを「幸せそうに輝いている感じ」
ジャクソン5を「強く光っている感じ」と受け止めていた頃、
ダニーやジミーの名前を知っていても、私は、マイケルの名前を知りませんでした。

初めて買ったアルバムが「FAREWELL MY SUMMER LOVE」
変声後だったような気がします。
次にこのCD。
そしてクリスマス・アルバムです。

初めて彼の名前を意識したのは
「少年合唱&ボーイ・ソプラノ」ファンとしては
普通だと思うんですが
名唱「ベン」です。
あの声を聴きたいがために、マイケルくんの声が流れるところまで、何度、ビデオを巻き戻したことか・・・。

このCDにはミニアルバムが付いていて
子ども時代のマイケル君の写真満載です。

意思の強そうな表情。
考え深げで賢そうな表情。
繊細でさびしげな表情。
普通の子ども、っぽい表情。

マイケル君が持っていたたくさんの要素の中で
「普通の子ども」65~70%をキープしていたら
神さまからいただいた濁流のようにあふれるような才能に
自分自身が流されてしまうようなことはなかったかも。
でも
これだけ才能が溢れてしまうと
自分自身でコントロールするのは難しかったんだろうなあ・・・。

名唱「ベン」だけではなくて、
GOT TO BE THEREも、MUSIC AND MEも、ONE DAY IN YOUR LIFEも、その他の曲も、彼は子ども時代から真のプロ・シンガーだったんだなあと聴きなおしてみて思います。

歌声が泣いている・・・のですよ。彼は決して泣いていないのに。
ONE DAY IN YOUR LIFEは声が低くなってからの曲ですが、果てしなく伸びていく声が本当に麗しくも、どこかせつない・・・。

神さまが
マイケル君の才能を3%ずつ10人に分け与えていたら
他に10人のスターが生まれ
マイケル君も又
もっともっと創作に専念できたと思いますね。

今は、
「普通の子ども」のいたずらっぽい表情のマイケル君の写真に

永遠にね、と言いたい気分です。

ESCOLANIA DE MONTSERRAT モンセラート修道院聖歌隊 ~ P.MIGUEL LOPEZのSALVE REGINA 訓練された声に依る美しすぎる旋律2009年07月05日 23時03分08秒

Escolania de Montserrat

Escolania de Montserrat (vergara 14.004 SC)

SALVE REGINA (P.MIGUEL LOPEZ)
VIROLAI (VERDAGUER RODOREDA)

 VIROLAI。
全部の声部が重なるときとソプラノ君たちだけの声が聞こえるときと。微妙にメリハリをつけながらも割合シンプルなメロディラインは、日常的な奉仕作業(サービスというのかミサというのか宗派によって違うのだろうけれど)で、信徒さんたちも一緒に歌うのだろうなあ。

 P.MIGUEL LOPEZのSALVE REGINA。
こちらは、ひたすら聴いていたい。訓練された声に依る美しすぎる旋律・・・。少年とも女声とも言えないような幽玄的なソプラノにどこか涼しいアルトが加わったときの響きの幅がモンセラートの合唱の麗しさなのだと思ったりして。ここはまじめにP.MIGUEL LOPEZを聴かないと。

ESCOLANIA DE MONTSERRAT モンセラート修道院聖歌隊「VIROLAI 」 ~ 神秘の山で聴く、内省的な曲2009年07月12日 23時18分26秒

ESCOLANIA DE MONTSERRAT

VIROLAI
SALVE
ESCOLANIA DE MONTSERRAT (vergara 55.6.001 C)

これは日々のお勤め(専門用語で何と言うのかな?)の録音なのかな? 
元々、採録はイマイチなんですが、VIROLAIに、コンサートや録音等で活躍するソプラノくんたち+αの声まで入っているような気がする。全く歌ったことのない声ではないけれど、モンセラのソプラノくんたちの声そのものとは違うような・・・。修道院の尖塔の鐘の音で締められるのも宗教的味わいがある。

MAGNIFICATは男声部から始まる。今更、当たり前のことを言わせていただくと、この男声部の発声法が、ソプラノくんたちのと似通っている。喉のところで(フワフワと)声を出す感じが雰囲気、一緒です。

SALVEは、意味合い的には、救いがあっても良さそうですが、旋律の雰囲気が、ちょっと暗いです。お勤めの歌だから?
全くの門外漢。宗教(入るお墓)も違う私には、日本の片田舎で聴く限りでは、起伏のなだらかな旋律が続くだけだけれど、のこぎり山の修道院で聴いたら、この旋律の静けさが、魂の何かに触れそうです。

ウィーン少年合唱団 SILK ROAD ~ 優美な「天使の歌声」系的合唱は何処へ行った・・・2009年07月20日 22時42分51秒

ウィーン少年合唱団

THE VIENNA BOY'S CHOIR SILK ROAD (FMCD102008)
C2008

Why?

WSKが、カオスの中で足掻いているように聴こえてしまうのは何故だろう?

文字通りSILK ROAD っぽいビブラートを使える歌い手がいるので
それをWSKから調達しているしているなら、ヘ~とか思うけれど
にしちゃあ、Choirとの落差がありすぎるかな。
DVDを見ないと、この辺は不明。

普通に何処にでもありそうな声の涼しいちょっと良さそうなChoirに聴こえる。
ソロに良い声が居るし(ただ良い声を出しているだけにも聴こえなくもないが)、イギリスの合唱隊だというなら、この「音」はとりあえず、私の守備範囲。声の色彩が涼しいから。

が、合唱が曲に追いつかないところがある、のですよ。
演奏力は・・・。

大袈裟に言うともう10年くらい生WSKを聴いていないので
(聴いたときもアレ?とは思ったけれど)

イメージが違うんだな。
「天使の歌声」といわれた独特の繊細な節回しがなくて
普通の 何処にでもありそうな少年合唱団の声になっている。

・・・ムカシノヒカリイマイヅコ・・・。
ただ心もなく声を出しているだけ
(じゃないかもしれないけれど)の演奏は
哀愁もなく
ただ下品に聴こえてしまう。

ご当地で、歌われるのを地元民が聴いたら
もっと深く聴くことが出来るのかもしれないけれど。

下手だとは思わないけれど(実はときどき思ったけれど)
上手でもないし
「優雅」さを感じられないことだけは確か。

ま、私の耳が悪いんだと思う。
それに「昔は良かった(こともあった)」が口癖の私は懐古趣味老人。

なので現役WSKファンの皆様は、気になさらないでくださいな。
私の耳が悪いだけ、ですから。

・・・WSKは何処へ向かおうとしているんですかね?

カムバック!アグネス・グロスマン。
彼女のとき、一瞬、昔の響きに近いものが聴こえました。
(ように、感じました)

THE VIENNA BOYS' CHOIR SILK SONGS ALONG THE ROAD AND TIME ~ WSK起死回生のPR映像か?2009年07月27日 20時48分47秒

THE VIENNA BOYS' CHOIR SILK SONGS ALONG THE ROAD AND TIME
DVD ドキュメンタリー?
団員君を知っていたら楽しいでしょうけれどね。団員君のご家族なら買うかな、これ?

大道具小道具はこの上なく素晴らしいのですが
舞台設定も
(練習から逃げ出すシーンと逃げた子どもたちを眺めて微笑んでいるヴィルド氏?
作りすぎ。こんなにWSKは楽しいんですよ、って?)

子どもたちはこんなに自由に音楽を楽しんでいますよ、って?
外国からもWSKで活躍したくて、たくさん来ていますよ、って?

これはシナリオのある作られたWSKのPR映像ですよね?
これを見て、世界中からちょっとでも歌える男の子がWSKを目指せば良いのですよね?

ロケーションは素晴らしいですしね。ホント背景が豪華です。

でも声だけ聴いていると、これがWSK?って思いました。
今頃、こんな映像を撮るなら、70~80年代のソリストを映像で残しておいて欲しかったかな。

もしかして今、団に危機感があってのこと、なのかな?
前世紀はこんなPR映像は必要なかったけれど、今世紀は必要になっている、ってこと?
・・・な~んて、画面に問いかけながらDVDを見ていました。

このPR映像で、団員が集まれば良いですね。
などと嫌味を言っても、私、またいつかはWSKのコンサートへ行くんだろうな、とは思います。

素直にライヴコンサートDVDを出してくれたら良いのに。需要がないのかな。

アジア系団員君が結構メインで歌っていました。ソリストくんなのかな。
WSKっぽくない発声だったような気がしましたけれど。

・・・WSKってなに?