シャーロック・ホームズTVサウンド・トラック~永遠 ― 2009年10月10日 20時17分14秒
シャーロック・ホームズ オリジナルTVサウンド・トラック(CRCL-5027)
この写真、カッコいいでしょう? 実はCDカバーの裏面です。
NHKでこのドラマが始まったときから、ビデオに録り、次に無理してビデオを買い、それから随分してからLDを買い、ついには、DVDまで買ってしまいました。
・・・そうまでして、同じドラマのソフトを買いこんでも、私自身が、シャーロック・ホームズ氏になれる訳でもないのにね。
そうなんだ。どんなに好きでも、私自身がジェレミー・ブレッドさんになれる訳ではないんだ。
だけど。
本当に・・・PATRICK GOWERS氏の音楽を聴くと・・・切なくなる。
特にも、最後の事件で流れた「シャーロック・ホームズの死」。
最初、NHKで「最後の事件」を見たとき、呆然としてしまい、翌週、彼が復活するまで、何も手につきませんでした。
私自身が終わったかのように。
音楽も素晴らしいです。映像を離れて聴いていても、音楽、それぞれが独立して、美しい。
この番組は、人物も、風景も、背景の部屋、食事等々の小道具も。事件さえも、全て、夢の中の出来事のように麗しかった。
さて
少年合唱が素材になるのは、寄宿学校から10歳のサルタイヤ卿が誘拐される話の「プライオリ・スクール」の中で、セント・ポールが歌っている「ミサ曲:リベラ・メ」です。
サルタイヤ卿は聖歌隊員で、ドラマの中でも実際にプライオリ・スクールの聖歌隊員たちが歌っているという設定だったと思うのですが、映像でも背景や残響等がリアルで迫力がありました。
CDでも、名演が伝わってきます。
イギリスというと、アンドリュー・ロイド・ウェッバーくらいしか知りませんでしたが、作曲と指揮担当のパトリック・ゴワーズ氏も、なかなかの名曲を生み出していると思います。
イギリスって・・・好きだ。
Pueri Cantores della CAPPELLA SISTINA システィ-ナ礼拝堂合唱団 ~ バチカンの宣伝使?しっとり&きらきら プラチナ声のマリオ君のアルバム ― 2009年10月10日 22時30分32秒
Pueri Cantores della CAPPELLA SISTINA
(Edizioni CAPPELLA SISTINA/CMPS012)
C.2007
Cirectore Domenico Bartolucci
MARIO BOLOGNESI(Soprano solista)
今年、「天使と悪魔ツアー」をしてきたCHOIR友だちが買ってきたCDです。録音内容を聞いて、欲しいと思っていたのですが、私は外国語がダメなので通販のハードルが高く、何度も失敗し、入手までに半年以上もかけてしまいました。
1996年の公演プログラムに指揮者のバルトルッチ氏が「子どもは抑えつけてはいけない。厳しく管理したら自由に声が出なくなる。自然な声が出なければ、音楽も涸れてしまう」と書いておられて、ものすごく感動したのですが、
これは、その指導方針から自然発生したかのようなマリオ君の声の「たった24分52秒」のアルバムです。
タイトルを見る限り、宗教的ではあるのですが、ゆったりとした旋律が美しく、マリオ君のソプラノのきらきら感が、磨かれた金属の輝きのように麗しく、しばし(私は今生きているのだという)俗事を忘れて、音楽に浸ってしまいました。
ボーっと聴いてしまうと、なんだか「汚れなき悪戯」の世界のような古くささも感じてしまいます。2年前の録音らしいのに。・・・それだけ汚れのない精神世界、なのかもしれません。
彼、(マリオ君ですが)
2年前には、この声を大聖堂に響かせていたんですね・・・すごかったんだろうなあ・・・。
マリオ君のボーイ・ソプラノ・タイムと私の生存が、リアルタイムで重なっていたわけだから、生のソプラノを、聴くことが出来たかもしれないのに、「存在を知らずにいたために」失ってしまったそのチャンス。
マリオ君のプラチナの声、故に、録音状態は完全だとは思えないのですが、「よくぞ、このボーイ・ソプラノを残した」と異教徒の私でもバチカンを見直したくなる1枚です。
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