ボーイ・ソプラノ Pontus Lindqvist ~ 青く成熟した少年ゆえのソプラノ2015年03月22日 20時57分34秒



 このCDはリアルタイムでは入手できず、ずっと聴いてみたいと思っていたものでした。それが、sounds'Libraryのサイトで、Wingさんの原稿を読み、欲しい病が再発、検索したら今までかすりもしなかったのに、今回は、幸いUSアマゾンで高額中古のCDを見つけて入手に至りました。
 クリアで安定したやさしいソプラノで、CD全体の完成度も高いと思いました。それと器楽演奏が良くて、彼の声を愛しげに包んでくれている感じに和みます。半分ほど、私は初めて聴いた彼の国の曲でしたが、5番の曲なんか可愛らしく彼の声に似合っていました。
 その他、聴きなれたB-S向きの名曲が収録されています。特定の国のB-S以外のCDは、なかなか手に入れることも難しいですが、アマゾンでダウンロードは出来るようなので、お気に入りの曲だけでも(声が出ていながらも声そのものがどこか儚げな)彼の声で聴いてみて欲しいと思います。ただし、名探偵コナンの戦慄のフルスコアをご覧になった方には編曲がコナンの方が良いと私は思うので14番の曲はおすすめいたしません。

ボーイ・ソプラノ Hans Veldhuizen ~ 世界で一番さわやかな「歓喜の歌」2015年03月23日 01時23分25秒



 1曲目が、ベートーベンの「歓喜の歌」です。なんだか聴いたことがあるようなメロディだとは思ったのですが、音楽を聴いたときに、まるで新緑の森に居て木漏れ日の中、風が吹き抜けるような感じをいだいたので、フルートやピアノが特にもボーイ・ソプラノと絡むこの爽やかな歌が「歓喜の歌」だと気が付いて驚きました。(歓喜の歌って、肩をいからせて必死に歌うみたいなイメージだったので)
 HANSくんの声は、穏やかさと優しさだけで出来ているかのような声で、ふわ~っと待ちわびた春の陽だまりに居るみたい。
 相当に訓練されています。
 選曲は先のベートーベンとヘンデルくらいしか知りませんでした。大方はお国の作曲家の作品かと思われます。(調べていませんが)どこか讃美歌みたいで、これを聴いていたら天国を目指せそうです。
 HANSくんの清浄な声が、美しいメロディラインをたどっていくCDです。
 このソリスト君もずっと聴いてみたいと思っていた一人で、こうしてCDを入手できたのは幸運でした。