ボーイ・ソプラノAksel Rykkvin ~ 訓練され切った、まろやか、かつ、やわらかな歌声のソリスト2016年10月02日 09時49分53秒



 Oslo Cathedral Boy's Choir等複数のグループで活動し、ノルウェー国内外での縦横無尽の活躍を経て、乞われて録音したCDのようです。彼の歌声は、カバー写真の彼のイメージ通りでした。これだけ、カバー写真を裏切らない声も、ないと思います。その声を聴いた瞬間に、写真のAksel君が歌っていると納得できる演奏です。
 美点の第1は、イメージを裏切らない声、ということが言えると思います。次に良いところは、演奏のバランスです。バックがオーケストラであることも声に似あっています。トレブルファンには聴きなれた作曲家のメロディアスな楽曲を余裕を持って歌っているところも良いです。トゲトゲの全くない、訓練され切った、まろやか、かつ、やわらかな声で、歌い上げていく手腕はなかなかのものです。Children's Chorus of the Norwegian Nathonal Opera & Ballet 所属の、たまものなのか、歌っていくときに小さくて素早い音符での小技を効かせたりの、歌における確かな演技力もあります。聴いた感じ、Aksel君は、大人的なプロの演奏を指向しているように感じました。そこが好きかどうか、手元に置いて、繰り返して聴きたいかどうかは、聴き手の好み次第、という気がします。