ボーイ・ソプラノ John Graham-Maw ~ 世界最高峰の合唱団King's College Choirの最良の時代の合唱団員2017年03月27日 10時33分16秒



 最初に彼の声を聴いたときに、あ~私が聴きたかったのは、この声だ、この演奏だ・・・と思った。ごくごく普通のソリストには思えるが、alpha & abbey で昔にずっと聴いていた、息遣いに味のある系列のソリストで、ものすごく郷愁を掻き立てられた。とてもとても懐かしい、イギリスの正統聖歌隊員的な媚のない、普通の本当に普通のきっと模範的なソリストなんだろうと感じさせる演奏だった。
 楽器演奏もシェークスピアの時代を彷彿させて、なかなかに良い。John Graham-Mawの声や演奏がまた、曲に似合いすぎている。彼の声は意外と可愛らしく、伸びやかなのだ。そして、やはり、曲の節々には、聖歌隊員としての実力も感じてしまう。
 聖歌隊員のソロが好きな向きには、器楽部分も含めて、愛しさ100%の演奏が封じ込められた、大切なコレクション盤と言える。
 とにかく聴くことができて幸せに感じた1枚だった。
 
追記:
 1982年のキングスは、世界中に存在するChoirの中でも最も愛した特別な時代のキングスで、私の脳裏には超リアルな音と記憶が刻まれています。でも、でも、・・・John Graham-Mawは1982年に来日はしていなかったと思います。していたら、アルバムに写真が残っているはず・・・あ・あ・あ・・・。残念無念!