スイス「ケルンザー少年合唱団」~1984 学習院初等科音楽鑑賞会2018年08月01日 12時00分46秒



 私はこの合唱団の声質が大好きです。レコードも集めているのですよね。夏ピッタリの涼しさ、冷たさ、気持ちよさ。今、31.5℃の室内温度でヨーデルを聴いているところです。頭の中でアニメのアルプスの少女ハイジの山をイメージしながらですが。
 さて、このコンサート、・・・初等科の皆さま、心なしか盛り上がっている雰囲気が遠慮がちな拍手からでもなんとなく伝わってきます。曲紹介が団員君なのも良い感じ。そして盛り上がりはアルペンホルンの音出し挑戦で最高潮に。歓声やら拍手やらでとっても楽しそうです。アルペン・ホルンに挑戦した初等科の方々もきれいな音を出していました。学内のオーケストラで管楽器を担当していれば音は出そうですが。一番歓声が上がったのは詰まった音が出た時かナ。
 ケルンザーの硬質で真っ青な冷たく心地良いストレートな歌声は、演奏会場の記念会館正堂の環境にもあっているようです。
 テルツの頃には「ひばり」『児童合唱団』的だった初等科の合唱部さんは、2年前のこの録音では『少年少女合唱団』的な合唱でNコン課題曲としては(私的に)大好き歴代1位曲の「空がこんなに青いとは」を歌ってくれました。
 収録はケルンザーとの合同合唱後のアンコール曲がラストでしたが、収録された拍手に初等科の皆さまのケルンザーに対する好意や名残惜しさをヒシヒシと感じてしまい、なんだか良いレコードだなーと一人で感動してしまいました。
 私も別会場でこの84年メンバーの演奏は聴いていますので、ライヴ盤が出ていたことがとっても嬉しいんです。又、当時のChoir友だちが、来日メンバーと仲良くしていた関係で、メンバーたちのオフのときやスイスに戻ってからの(又は来日前だったか・・・忘れましたケド)写真等を見せてもらったりした思い出があります。懐かしいです。欲を言えば、アルバムカバーの写真が鮮明だと良かったなー。

ダソク:
 現在でも何らかの鑑賞会は催しているのでしょうが・・・少年合唱や少年少女合唱等・・・外国の同じ年頃(実はちょっと年上か)の子どもたちと演奏を通して学内で安心して楽しい時間を共有できる、この雰囲気を、やんごとない某お姫様の初等科時代に味わってほしかったと心から思います。興味があれば、今も(お金で買えるものなら)何でも手に入る生活かもしれないですが、一般的なホールの特別席で聴くよりも、もっともっと自然にリラックスして楽しめたと思うんですよね。

ウィーンの森少年合唱団 ~ 1988 学習院初等科音楽鑑賞会2018年08月02日 08時34分24秒



 レコード・ジャケットの裏面に初等科長 小野田先生の「学習院初等科では、毎年全校児童で、ヨーロッパの世界的な少年少女合唱団の音楽鑑賞会を行ってきました」のご挨拶があるので、当時はそのような方針で続けられていたのだと思う。77年から80年代を学習院初等科で過ごされた方々は(Choirファンでなくても)バランスの良い選択で良い時代の演奏を聴いたのだなと感じる。
 森の良さは、「極めていないような」演奏。極めの前に止めて、愛らしさで迫ってくる。その究極の形が1968年頃でレコードとして結晶化している。
 この1988年も注目して良い年かもしれない。LDで映像が残されている。
 レコードを聴く限りでは、「森」らしさが出ていて、森のファンはこの合唱の雰囲気が好きなんだと思う。残念なのは、選曲。「私のお母さんはウィーン生まれ」が無い。私にとっては「私のお母さんはウィーン生まれ」=「森」なのだが。どの合唱団よりもこの曲に似合う、というか、この曲を歌うために森は存在して居るのだが(←と勝手に思っている)。
 この音質・「森」っぽさを受け付けない向きには、わからないが、歌い方に1968年頃の面影があって切なくなる。