少年少女合唱 THE CZECH PHILHARMONIC CHILDRE'NS CHOIR ~ 思い出のチェコ少年少女合唱団2021年02月16日 06時44分00秒

1979 LIVE
ソロ(少女?)と合唱とオーケストラが、それぞれ活躍している感じです。
B面は、ピーターとおおかみ。

1979
Kyrieですが、A面は、抒情的というか歌謡的な旋律で、成年男女の合唱がメインで、少年少女の合唱は、聴こえないか、錯覚で聴こえるかも?程度です。
B面は大人のソリストが活躍する場面が多いです。合唱も大人がメインですが、たまーに少年少女のシーンがあり、”換気機能”が発揮されます。窓を開いて換気する感じ?でしょうか。新鮮で部屋に籠っていた空気が一掃されます。
とはいえ、音楽を作っているメインは大人なので。ゲストで大人だけでは出せない音を補っているのかもしれません。

1980
オーケストラとナレーション中心の音楽物語のようです。B面になると、穏やかでやさしい旋律を少年少女が歌っていきます。ソロもおおく入っており、歌っている言葉の意味が、理解できないのが残念です。ただし、アルバムカバーからは、お祭りの楽しさが見えるので、特別な日を楽しんでいる人たちのことを歌っているのかな?

1981
少年少女の合唱とソロに主眼が置かれた、少年少女合唱団盤です。内容は、テルツにおけるオルフの盤のようでした。この盤で活躍しているのは少女のソリストですが。東欧の少年少女合唱団にはガラスのように透明で繊細な細い声のソリストが多いですが、ここでの少女のソリストも例外ではありません。西欧の少女のソリストと何処が違うのか? 音をだす楽器としての身体と喉でしょうか。東欧とかロシアの少女の声の繊細さは、ずっと不思議に思ってきたことです。
私の耳には実験的な曲集にも思えますが、もしかしたら、チェコでは一般的な曲なのでしょうか。できれば、ソングブック的な曲も聴きたいです。

1981LIVE
オーケストラが素晴らしいです。協演出来る合唱団の位置づけを意識してしまいます。
合唱はいつも通りじょうずなのですが、ソロの子がたぶん男の子を起用したことに驚きました。音楽物語の内容故か音の色彩的なものなのかは解りませんが珍しいです。年代的にこの3枚にはかつてのペンパルくんも参加していた可能性があるので資料が無いのはとても残念です。
合唱もソロもオーケストラも完璧です。そして、聴衆も。昔の東だから統制がとれている? ライヴのザワザワした空気が全く無くてスタジオ録音みたいです。拍手も入っているのでライヴには違いないと思うのですが不思議です。

1982 LIVE
A面がナレーションとオーケストラ。
B面が、少女(たぶん)のソロとオーケストラと合唱です。合唱には少女のテイストが強いと思います。
1981,1982,1983年と毎年、同じイラストの盤のライヴのアルバムが制作されています。何らかの趣旨があってのことだと思いますが想像もできません。
毎年取り上げてる作曲家は、それぞれ違うようですが、演奏を聴く限り、あたかも一人の作曲家が創った長い長い曲を3年を掛けて演奏しきったような印象が残ります。

1983 LIVE
いきなり男の子(たぶん)のソロで始まる盤です。カワイイ。少年少女合唱団というよりは児童合唱団の趣きです。セリフも入るので音楽劇なのでしょう。
1983年のこの盤が、音楽の演劇的な要素が強く、合唱団員たち個人が演技者として合唱しソロしセリフを言っています。
 ソリストの内、少女は3枚の盤を通してあたかも一人のような似たテイスト(声は1983年盤の子が低く落ち着き震えるようなヴィヴラードも薄れました)でしたが、男の子のソリストは複数のように感じました。
演技も演奏も上手で、音楽の時間に鑑賞したら、子どもたちは、大人の演奏を聴く以上に親近感を持つだろうと思います。この合間に日本への演奏旅行も行われた訳で、日本公演のライヴ録音が無いのは本当に残念です。実験的っぽい曲以外にも、標準的な演奏会仕様の盤もこの時代の演奏力で残して欲しかったと思います。

1982
チェコのクリスマスのミサ。
フィルハーモニー付属の少年少女合唱団なので、音的に参加はしているような、していないような?
記述はありません。合唱は参加しているにしても音のテイストが少女っぽいです。
ソプラノやアルトのソロもありますが、大人のようでした。
この曲は初めて聞きましたが、テノールやバスのソロも明るかったです。

1985
クリスマスの曲集です。「にぇー」とか歌われているけど、聴いたことあるー。
メロディに馴染みがある曲が入っているだけで、ホッとするものなのですね。東欧的な曲で初めて聴く曲が流れて来ても余裕で受け止めることが出来ます。
ソロも入っていますが、ソリストの記名が無いのが寂しいところ。たくさんの団員くんのソロで繋がれていく曲は、まるでテルツみたいで楽しいです。
カッコウもうるわしい。
小品集ですがソロが目立つ盤で、複数の団員がソリストとしてスポットライトを浴びています。カバー写真が合唱団員ではないのが惜しい。ソリスト名の記載が無いのも惜しすぎる。
初めて聴く曲が多かった盤でした。作曲者がお国の方?だからかも。でも、演奏のテイストには馴染めました。落ち着いて聴いた盤です。

 第二次世界大戦後、ヨーロッパ各地で、少年少女混在の合唱団を創ろうとする動きが活発になったそうですが、大戦前にそれを成し遂げた先覚者が、西ドイツのビーレフェルトのオーバー・シェルプ氏とプラハのヤン・キューン博士であり、お二人とも偶然同じ年の1932年に合唱団を設立したのだそうです。レコードで1980年頃までの合唱を聴くと、成立意図もあってなのか、少年よりも、割合、少女の声が活躍しているように感じ、少女声への特別な思いを感じるのはその所為でしょうか。
 私は1983年の来日組にペンパルがおり、その少年とはそれほど親しくはならなかったのですが、どちらかというと彼のお母さんとは少年以上に、交流があったと思います。彼女からは、レコードを送っていただいたりしたのですが、生きているうちに聴いておこうと今頃、盤に針を落としています。
 その中にキューン児童合唱団の盤があり、不思議でしたが、チェコ少年少女合唱団の前身がキューン児童合唱団だったんですね。・・・40年近くも放って置いて情けないような・・・。当時、レコードは欲しかったのですが、どちらかというと私はペンパルの団員君がカバーになっている盤を望んでいたのです。今もって、入手できていませんし、あるのかどうかも不明ですが。盤を眺めていると、当時の気持ちがよみがえってくるようです。

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