少年合唱 レーゲンスブルク大聖堂聖歌隊Regensburger Domspatzen ~ 凄みを感じさせるライヴ盤 ― 2025年12月23日 05時42分08秒

*この盤については、シュレムス氏についても記載してあるサイトの方にもご訪問いただければありがたいです。
これはハンス・シュレムスが55歳で無くなる7日前のコンサート録音で、彼が担当していたレーゲンスの中のLassochorとともに、レーゲンスの歴史から外せない、ポリドール・レコードを作品を彷彿するような、なんともいえないやわらかくやさしく愛らしく親しみやすい響きを収録しています。音の響きの厚みや弾み具合が素晴らしすぎます。
レーゲンスは、どんな世俗曲や民謡を歌おうとも、常に、決して聖堂から出てこない端正さを失っては居ないのですが、かつ、シュレムス氏は、聖堂の中に居ても、世俗世界に生きている私たちに繋がる音を紡いでいた方なのだなあと今更ながら知りました。
レーゲンスの剛と柔。私は剛から入ったので、両シュレムス氏の盤に出会ったときには衝撃でした。シュレムス盤は、どちらかというと、レコードで聴く方がより幸福感を味わうことが出来ますが、それでも、このCDでは、幸福な音の片鱗を捉えていると思います。
ビブラートを使わない、当時の録音技術もストレートだった、等の要因のため、リアルに近い音が残ったのでしょう。歴史的録音の新技術による新媒体での復刻は、音楽を楽しむという意味においてイマイチのこともありますが、このコンサート盤では、多くのボーイ・ソプラノ・ソロの演奏がライヴとは思えないほどに完璧に、美しく収録されています。演奏は完璧、シュレムス氏の集大成としても完璧。ちょっと信じられないほど、ボーイソプラノたちの演奏に破綻が無いのです。(完璧さに痛々しさを感じてしまうほどです。録音技術が原因で音割れしたときホッとしました)
マスターテープで聴いてみたいものです。とてもライヴとは思えない非の打ちどころのない演奏であればあるほど、(舞台裏での訓練の過酷さを想像したりして)なんともいえない気持ちになりました。
世界中のどの合唱団であれ、もう、このような演奏を期待するのは無理です。時代がかわり、考え方がかわり、指導法が変わったのですから。「法」は技術の問題ではなく心の問題ですが。
足りない言葉で同じことを繰り返してしまいます。凄みのあるLIVEです。LIVEの演奏のレベルじゃないですよ、このコンサート。失敗の赦されないかのような緊張感を持続させる集中力。
ひたすら、ただただ、凄みのある、スゴイ演奏としか言えません。このときのソリストさんは名乗り出てください。名前は記されるべきです。
この録音、1週間後に指揮者が無くなったりしなかったら、私は、もっと気楽に純粋に楽しめたと思います。(by Hetsuji 2025.12.23 TUE up)
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