Mozart Sängerknaben ウィーン・モーツァルト少年合唱団 ~ 楽しく優雅で愛らしく・・・2009年01月10日 17時06分16秒

ウィーン・モーツァルト少年合唱団

Weihnachten im HEILIGEN LAND / DEUTSCHE WEIHNACHTSLIEDER GESUNGEN VON DEN WIENER MOZART SANGERKNABEN (vogue schallplatten GEMA LDVS 17059)

Dirigent Erich Schwarzbauer

いや~、ビックリ! 

1965年という時代が歌わせているのだろうか? モーツァルトさんたち、かなり大人びたしっかりした音色の合唱を聴かせている。

華やかなオーケストラとの共演(曲数的にはオーケストラがメインか?)で、ドイツのクリスマスはにぎにぎしくもガッシリ堅固。

が、せっかくの合唱が少なすぎる・・・。
1面にたった2曲じゃねえ・・・。でも、その2曲、特に7.Ihr Kinderlein kommet が曲にスピード感があって、お兄ちゃんソプラノで、ちょうど60年代の日本CHOIRの実力ソリストさんたちみたい。

次々のソロくん、デュエット君たちが大人びて魅力的なのだ。
しかも喉全開で、清々しくも気持ちの良いこと。
上手とは違うかもしれないしれないけれど、そんなことどうでもよくて、一人一人に歌心がある感じが聴いていてとても良い。

第2面はモーツァルトくんたちの面目躍如。
彼らの出番が多くなる。

合唱の背後に微かに聞こえるカリヨンも雰囲気抜群。

そして、合唱団員に高潔ソプラノくん&アルト君がいて、高潔くんたちが合唱を押し上げている。

1965年前後はWSKも良いけれど、なんとなく、世界中のCHOIRが良いような気がする。
この盤のモーツァルトさんたちもそうで、WSKよりもWSKっぽい。
揃いきれないようにザラザラしている声も、少年らしい合唱で、魅力。

こういう合唱団があったとは。

そして消えてしまったとは。

この盤自体は、かなりの拾い物の1枚。

・・・好きなCHOIRでもあったのに、無くなったのが惜しまれるCHOIR。