ボーイ・ソプラノ Cyrille Dubois ~ 宗教曲に必須の憂いの表情がある声2009年01月23日 20時18分08秒

Cyrille Dubois

SEBASTIEN DE BROSSARD Petits Motets (asssai 207582)
Enregistrement realise en 1999 a Notre-Dame de la Gloriette a Caen

Sebastien De Brossard(1655-1730)の作品の演奏曲集。

未知の作曲家、演奏者ではあったが、思いもかけない拾いものとなった。

ソリストの少年の声は、まさしく「少年」の声。
細く高くしかも蜜をひく。加えて宗教曲に必須の憂いの表情もある。
音楽のつくりも良い。

音量を押さえ気味の伴奏なので、「声」そのものを聴くことに集中できる。
ソロ集では決してないのだが、ほとんどの部分を受け持っているので、実質、Cyrille Duboisのソロ集として彼を全面に押し出しても良かったかもしれない。

経歴等不明だが、ボーイソプラノとしての声はかなり魅力的。
このCDを聴いた感じは往年のバッハのカンタータ全集のしかもB-S版といった趣だ。