圧倒的な表現力のボーイ・アルトを堪能するヨハネ~テルツ少年合唱団2011年08月16日 10時55分07秒

テルツのヨハネ
BACH: JOHANENNES-PASSION (Deutsche Grammophon 00440 073 4291) rec. 26-30 June 1985, Dom, Graz / dir. Nikolaus Harnoncourt

Helmut Wittek (sopran) - Arie: Ich folge dir glechfalls / Zerfliesse, mein Herze
Christian Immler (alt) - Arie: Von den Stricken meiner Sunden
Panito Iconomou (alt) - Arie: Es ist vollbracht!
Kurt Equiluz (tenor/Evangelist)
Robert Holl (bass/Jesus)
Thomas Moser (tenor)
Anton Scharinger (bass)

 最初こそ、楽器うるさい、合唱、元気良すぎ、なんて感じましたが、あっという間に引き込まれていくヨハネです。
 アルトの二人はもう、持っている声そのものを超えて表現力もすごすぎる迫力いっぱい。さすがテルツでソリストしているだけのことがある。ただ声が出ているんじゃなくて、なんつ~か、詞の意味(私には翻訳ですケド)が、伝わってくるような表現なんです。
 大人のプロ歌手と対等に遜色なくあるいはそれ以上でオペラの舞台に立つ、って経験が生きているんだろうな、と思いました。
 あくまでもすばらしいアルトのアリアであって、子どもではないです、この二人。
 イムラーくん1曲、パニートくん1曲、ヴィテックくん2曲しか、少年声のソロはありませんが、アルトのアリア2曲を聴くだけでも(映像で歌っている彼らの態度を見るだけでも)このDVDの価値はあります。たとえば、圧倒的な声量で、長音を響かせるモルト・アダージョから緊迫するアップテンポのヴィヴァーチェへの転換、そしてアダージョへと・・・見事に歌い上げていくパニート君は目立って圧巻でした。

 曲全体を楽しむも良し、ボーイ・アルトを楽しむも良し、のDVDだと思います。

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