2003&2004 BBC Radio 2 Young Chorister of the Year 二人の受賞者のソロ収録盤2016年10月09日 18時19分56秒



 Harry Sever(BBC Radio 2 Young Chorister of the Year 2003) & Thomas Jesty(BBC Radio 2 Young Chorister of the Year 2004)の 二人の受賞盤的な意味合いもありそうです。
 ブックレットというにはつつましやかな?三つ折りのカバー写真を広げたら、ウィンチェスター・カレッジ・チャペルとチャペル・タワーの写真が掲載されており、その佇まいにノックアウトされてしまったのでした。彼らの日常がここに在るのですね~。歌心の深さに納得です・・・。
 この録音は2004年です。人それぞれ、ボーイ・ソプラノの好みのコンディションの時期(変化していく声&変化していく表現力)があると思うのですが、このCDでの二人は、たぶん変声前の早い頃で、声的には私が好む時期、積極的に言えば、ファン的にはベストの時期に入っています。選曲も短く編曲されずに1曲1曲がじっくりと歌いこまれていると感じる長さも満足度が上がります。Harry Severくんの占める割合とその充実ぶりは目立ちますが、Harryくんの声から華美度を3%そぎ落とし質実度5%アップしたようなThomas Jestyくんの声もなかなかです。Thomasくんがフルートの調べに乗せて歌う曲もステキでした。少年のソロで歌い上げたスタバトは貴重でもあります。少年のソロでの録音は、古くはテルツを始め、フロリアン、チューリヒ、ドルトムント等々、思い出すだけでもいろいろとありますが、録音における%は少ないと思います。
 合唱の Winchester College Chapel Choir は、声の若々しさが清々しいと思います。テノールに目立つ声が一人居て、彼の声が気になるのですが、それは大したことではありません。その合唱に乗せて、空中を長ーく伸びるHarryくんの声の麗しいこと・・・。合唱よりも、Harryくんの声の装飾が 15.Te Deum in C ではうわてかもしれません。ある意味、二人のボーイ・ソプラノは、ボーイ・ソプラノとして成熟しているのですが、合唱の方は、まだ青い感じがしました。その青さが、魅力なのかもしれませんが・・・。

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