存在の希薄~大塚宗一郎 Tokyo FM少年合唱団2014年01月25日 15時54分42秒

 Tokyo FM少年合唱団の団員くんの声が収録されているらしい、と聞き、集めておいたCDです。CDラジオを買ったので張り切って聴いたのですが・・・

19.羽化
 大塚君のソフトなボーイ・ソプラノが、輪廻を麗しく謳っているかのような歌詞を歌っていくのですが、トリルっぽい音の動きが聴いていて不安感を呼び覚まされるような気がしました。一曲、まるまる歌ってくれているので、まあ、いいか・・・
14.The song of a stone
 これ最初の装飾音のみです。相当にガッカリ。女声を聴きたくて買った訳じゃないんですが。
1.BLUE
こちらも一瞬で似たようなもの。しかもガブリエラって女の子(?)と一緒っぽい。
11.Little Edie
 イントロのラ・ラ・ラ・・・のみ。しかもボーイ・ソプラノより若い歌い方。いかにもLittle Edieでした。
 新しいCDラジオの音が良いので(今までのと比較して)最初から聴いたのですが、他者から護られた胎内で創ったかのようなこの作品の世界に共感できるかは感性の問題でしょう。音はきれいでした。
 ボーイ・ソプラノを扱うクリエーターの皆さんは、どうやらボーイ・ソプラノは非現実というか空気のように希薄な存在として捉えているのでは?
 それはそれでアリではありますが、BSが現実で、声の背後に人格を感じながらファンをしている身としては、聴いていて、その辺が、超超不完全燃焼です。所詮、基盤のない新作はクラシック系を越えないってことですかね?などと意地悪く思ってしまう。いや、聴く方が聴けば共感するとは思います。私の感性が古いだけで。
 作品的には予測できたのですが、それでも大塚くんの声を聴きたいがために4枚も買った私って・・・。

大塚くんのBSでふつーの曲を聴いてみたかったです。コンサートのステージでソロする、みたいな。 欧米ではご家族が作成するプライベート盤が昔から存在するのに、日本ではまだまだ、なのが勿体ないです。お子さんが少年合唱団員だったら、人生に1度のボーイ・ソプラノです。作ったもの勝ち、ですよ。ご家族のみなさん!
(その節にはHetsujiにも1枚、購入させてください)