POZNANSKI CHOR CHLOPIECY THE POZNAN BOY'S CHOIR ポーランド少年合唱団 30LAT CHORU KURCZEWSKIEGO ~ 少年合唱祭の記録音源?2009年11月22日 16時08分38秒



このカバー写真に強烈に惹かれました。

この地球儀ってL'Or des Angesのときに、バスティアンくんの横にあったものですよね。

ポルスキーの30周年記念のメモリアル録音だと勝手に誤解していたのですが、これは、おそらくポーランドで行われる少年合唱祭のときの録音かもしれません。
イベントのときに、DVDで見かけたような合唱団が収録されていますから。

声を均さずに自由に自然に発声させている感じがこの合唱団の合唱をきらびやかにさせ、しっとりとした潤いも残しています。


日本で何度も来日公演しているストリグロシュさんの国立ポーランド大合唱団の方は、それよりも声を整えてコンサート系に傾き、声を均して完璧演奏を狙っている分、上手だとは思いますが、私にはつまらなく感じてしまいます。
好みの問題でしょう。
これだけ上手なのに、私ごときにつまらないなんていわれた日にはムッとするところです。テクニック的にも腹筋を駆使しての表現でもきちんと音楽しています。日本国内にも潜在的にファンは居るはずです。

ストックホルムの少年合唱団については、今まで北欧系CHOIRには「自由さ」を感じたものですが、この録音時、残念ながら、ここに収録されている他の合唱団には実力が追いついていません。(ように聴こえます)故に、自由な空気感を感じるところまではいきませんでした。男声がそれなりなのに残念でした。個々の団員くんには良い声も居るようでしたが、少年声の訓練がまだ足りないように思いました。昔の録音なので今はどうなのか楽しみなところです。何といっても、スゥエーデン第1の都市の名を冠した少年合唱団なのですから。

リトアニア少年合唱団は、フワ~と夢のように聴こえてくる。声を均した感じはないのに、個声の特質を活かしたままで合唱を作っている感じがすごく良い。しかも、パートごとに一糸乱れずにハーモニーが美しく作り出されるところがすごく良い。2曲とも初めて聴く曲だったが、その音楽の中でゆったりと心を遊ばせることが出来た。なんて豊かな世界なのだろう!"AZUOLIUKAS"恐るべし!

ハノーファーは、訓練されきった合唱団。ここまで来ると、こちらもおだやかに聴くことが出来る。要は、訓練するなら究極までして欲しい、ということなのだ。途中で針が止まったのは残念だった。にしても、少年声、男声ともに美しい。ハノーファーが上手なのは周知の事実かもしれないけれど、ここでの演奏はもっと良い。
・・・それにしても、だ。少年合唱団に限って言うが、レコード時代の演奏がCD時代に引き継げないのは何故なのだろう?

お気に入りのポルスキーは、曲のせいかもしれませんが、ハノーファーの後では、ちょっと演奏レベルが落ちて聴こえてしまいました。完璧訓練系との比較はキビシイですが、これが私のお気に入り合唱団であることには間違いありません。

ポーランド国立ポズナニ・ナイチンゲール少年合唱団 Poznan Nightingales ~ 当時の様子を伝える魅力的な録音2009年01月26日 21時07分52秒

ポーランド国立ポズナニ・ナイチンゲール少年合唱団

ポーランド少年大合唱団~ポーランド・ナイチンゲール~(日本コロムビア株式会社 STEREO JX-17) 
日本録音盤。
おそらく1969年録音。(C70.3)

私の子どもの頃に、この合唱団が来日し、市内の女子高で演奏会を開催しました。・・・私は聴きたかったけれど聴けなかったので、そのときに出した結論。その女子高へ進学し、各国の少年合唱団を聴いてやる!結局、私は公立高へ進学したのですが、在学中の3年間はその某私立女子高で少年合唱団のコンサートは一度も無かったので、ホッとした記憶があります。

さて、この合唱団のこのキュートな演奏を実際に聴かれた方はおいでですか?

3人のソリストくんの声は身体の上半身に豊かに響かせて非常にやわらかいです。

中でも録音状態が良いのは 3.乙女の願い/Desire。 
マイク近くでの録音が幸いしたと思います。

このアルバムでは、ショパンの曲が歌われているのも興味深いです。

私が音の再現に使っているプレーヤが情けないほどおもちゃ過ぎるのが原因か、音にザザザザ・・・と難があるのですが、レコードは音に対して想像力が膨らみます。

・・・にしても、この盤に関しては、ソロがCDで残っていたらどんなに良かったことか。
小鳥の歌/A little bird flew past は変声前の少年たちだけで歌われています。
後年、竹宮恵子氏はビクターの少年にソロで歌わせていますが(タイトルは「逃げた小鳥」)、竹宮氏のプロデュースとおり、これはソロで聴きたい曲です。

声量が多いのが遠因しているのか、合唱を録音する位置が遠すぎたようです。

レコードの旨味はストレートな音だと思うので、その点においては惜しいですが、特にTreble Soloとポーランドという国に関係した選曲には限りない魅力がある録音です。

Polskie Slowiki ポーランド少年合唱団 The Polish Nightingales ~ 1999年に私が一番好きだった少年合唱団2008年12月31日 10時50分13秒

ポーランド少年合唱団

Boze Narodzenie z Polskimi Slowikami(Selene MC-397)

1999年にCHOIR友だちからカセットを何本か借りて聴いて(本も借りた)、この合唱団の魅力に取り付かれた。

残念ながら、すばらしかったボーイ・ソプラノたちのカセットは入手出来ず終い。CD以前(デニス君以前)の録音もまた、この合唱団は華やいでいた。

このカセット、A面とB面では、雰囲気がガラッと変わる。
それでいて、違和感が全くない。

A面は、おそらくお国の作曲家。
メロディは美しいが、初めて聴く曲ばかりで、緊張してしまう。

何度も繰り返すが、私たち(私)は、なんと偏って、ある一部の作曲家の曲ばかりを聴いていることだろう? 

だからB面出だしのブラームスで、相当にほっとする。

B面は、台詞や歓声?入りの、特にB-Sソロの曲がほとんどポップス系のノリ。
とてもクラシック系には聞こえない。
かと思うと、別れの曲?の合唱も聴かせる。

おそらく、芸達者くんたちが各地でのコンサートのアンコールでこういう曲を披露しているんだろうと想像できる。

合唱に比較して、ここでのソリストたちはバリバリの完璧系ではないが、ときに超自然で超ぶっきらぼうな歌い方に幼さと、逆に聴かせようとしているときには、相当な芸人根性としたたかさを見る。

彼らは、一人一人がステージ上で聴衆を楽しませる術を身につけているエンターティナーのようだ。別なCDで宗教曲を歌っているときとは全く違う。

まるで無造作に、一人一人の力量に任せきったソロで、潔いほどに勢いと自由があって、そこがなんともいえない魅力になっている。

演奏のコピー・・・録っておくんだった~。カセットの画像も。