少年合唱 Poznaner Knabenchor ~ 2003年9月1日より2024年07月28日 20時51分42秒

 大好きだったポルスキーが、2003年9月1日を以て、ポズナン少年合唱団に変わったそうです。

KOLEDY STAROPOLSKIE (MTJ CD 10007)

1.Pasterze, pasterze
2.Pastuszkowie bracia mili
3.Dnia jednego o potnocy
4.Hola,hola pasterze z pola
5.Pastuskowie ze snu powstali
6.Nowy Rok blezy
7.Niech brzml chwala
8.A czemuz moj Jezu
9.Bracla, slostry postuchajcie
10.Dzieciatko sie narodzito
11.Z narodzenia Pana
12.Jezuz malusienki
13.Lulajze Jezuniu
14.W ziobie lezy
15.Aniot pasterzm mowit
16.Hej w Dzien Narodzenia
17.Bog sie rodzi
18.Pasterze mill
19.Triumfy
20.Witaj Jesu kochany
21.Sinfonia de Nativitate

 ポズナン少年を含めて計5団体が参加している盤。
 音が塊でしか聞こえてこない。どこか遠い。トレブルたちの声が口の中でこもっているように聴こえてくる。まるで採録用のマイクが歌っている人たちから遠く設置されているかのような音から醸し出される臨場感の不足がキビシイ。(私のお安いプレーヤーが原因かもしれないけれど-元々ソフトに再現されるプレーヤーなので)とにかくトレブルたちが遠すぎる。全体に大人しくきれいにまとめようとしていている。ようにも思える。大人の団体が活躍している盤とも言える。
 ポズナンについては、1993年頃の鮮烈さはどこへ行ったのだろう? 少年の声を、演奏を、より引き立たせる採録技術の大切さを思い知らされる。
 更に、各種録音からの寄せ集めCDの場合、音のレンジ?が広すぎて、ハッキリ聴こえない曲と、逆に音が大きすぎて、うっ!となる曲が入り乱れて、聴くのがつらい。それは、演奏を楽しむ以前の問題なのだが。
 基本、私は外国語を理解しない。曲全体を把握する能力もない。なので、一つの音、音そのものの心地よさに注目して聴いている。こういう聴き方なので、私の感想は世間一般とズレているのかもしれない。(by Hetsuji 2024.07.28 sun up) 



Koledy POLSKIE (MTJ CD 10008)

1.Wsrod nocnej ciszy
2.Mizerna cicha
3.Cdy sie Chrystus rodzi
4.Dzisij w Betlrjem
5.Witaj Jezu ukochany
6.Badz pochwalon
7.Jezusek czuma
8.Nad stajenka gwiazda plonie
9.Chrystus Pan Sie narodzil
10.Zasnij Dziecino
11.Dzieci u zlobka
12.Dokad spiesza Krolowie
13.Pasli pasterze woly-Pasly sie owieczki
14.Nie bylo miejsca dla Ciebie
15.Do szopki hej pasterze
16.Spiewy jaselkowe

 各種団体混合盤。 (MTJ CD 10007)よりも、採録された音は明瞭になっている。指揮者名にStefan Stuligrosz氏のお名もあり。でも、音は口の中で濁っている。ように聴こえる。
 お国の作曲者盤? 曲調は非常に静かで寂しくて情緒的。肥沃な大地。なのに、かなしい感じがするのは、ポーランドの歴史故か? 盤の中では、やはり3-7,13-15のポズナン少年が情緒的だけれど、流され過ぎずに良かったと思う。13番目の曲の一声ソリストくんたちの声も盤全体のアクセントになっていた。
 16番目はナレーションと歌の音楽劇。表示は18分だけど実際は時間オーバーしていた。テノールとかバリトンとか、男声合唱団とか。(by Hetsuji 2024.07.28 sun up) 


Poznaner Knabenchor (Ponte)

1.St.Nicholas
2.Omnis mundus iocuundetur
3.Hort zu ihr lieben Leute
4.In dulci iubilo
5.Woul mir, dass ich Jesus habe
6.Ave Maria treble solo
7.Alleluia
8.Mary's Lullaby
9.Torches
10.Krolu Anielski
11.Za gwiazda
12.Gdy sliczna panna
13.Lulajze Jezuniu
14.Gdy sie Chrystus rodzi
15.A czemuz moj Jesus
16.Pasli pastyrze woly
17.Pasty sie owiecki
18.Jesus malusienki
19.Tedy pozenem
20.O Tannenbaum
21.Stille Nachht
22.Ihr Kinderlein kommet
23.Still, still, still
24.Wiegenlied/Kolysanka

 個性とか差別化はどうするんだろうと思った。上手な部類に入るのだろうけれど、指揮者が変わると音も変わる。ポルスキー時代とは違う。他の上手な合唱団(来日した有名所が国内にある)とどこが違うのだろう?
 私にとってのポルスキー時代の魅力と印象は、キラキラした圧倒的なボーイ・ソプラノだった。が、ポズナンに変わってからのトレブルは、慎ましやかで大人しい。ただ音のバランスが変わったので(ポルスキー時代よりも男声部の存在感が増しているような気がする)トレブルが出すぎたり煌びやかになったりしないほうが音楽的に似合っているのかもしれない。指揮者の方向性なのだろうと思う。合唱>ソリスト、だもんね。
 だが新生ポズナンは、男声部がとにかくとにかく麗しいのだ!まるでボーイソプラノの味わいそのままに、清冽冷涼なテイストそのままに、音の位置が低い方へ移動した感じなのだ。音の美しさに感動する。そこに偶然にトレブルのある種の音がハマればこのうえなく美々しく曲が仕上がる。そんな感じ。今のところ、課題は、トレブルの持って行き方、だと思う。木管系トレブルの良さは選曲で活かせるんじゃないか。(by Hetsuji 2024.07.28 sun up) 


Missa 1956 (Ponte 09)

1.Stabat Mater

Missa 1956
2.Kyrie
3.Gloria
4.Credo
5.Sanctus
6.Apnus Dei

 1956年6月28日のポズナン暴動の死傷者100名超への追悼のミサでしょうか。最初は穏便なデモだったのが政府の介入で暴動に発展したのだそうです。
 まずは、1.Stabat Materが、ソロも合唱も素晴らしいです。曲もどこか不安を掻き立てるメロディラインです。合唱団もソリストも外部から招聘されていて、ポズナンの存在感はありません。あ、高音部の合唱が(わたし的に)汚い音かも。初めて聴くスタバトですが、迫力があります。民族?的な表現かも。特にソプラノが。
 ミサは、打楽器と管楽器の相乗効果で、これほどキリエっぽくないキリエもないです。祈りというよりは、抗戦的?な戦闘音楽みたいです。政府に制圧されるデモ隊の気持ちですかね。どちらも国民なのですが。ソプラノソロが、どこかアジアの音楽みたいです。唸るように歌っています。苦しみなのかな。恨みなのかな。インパクト大です。
 でもずっとめんどり系ソロで、ちょっと疲れるかも。6.Apnus Deiでようやくポズナンが聴こえてくる。亡くなった方々と同時に、遺された方々の悲しみや怒りや憤りを慰めるのだろうな。(by Hetsuji 2024.07.28 sun up) 



In monte Oliveti (Ponte 12)

1.Cristobal de Morales-Parce mihi
2.Anonim (arr. Michael McGlynn)-Maria, matrem virginem
3.Anonim-Angelus ad virginem
4.Anonim-Riu, riu chiu
5.Tomas de Torrejon y Velasco-A este sol peregrino
6.J.David Moore-Annua Gaudia
7.Tomaso Lodovico da Vittoria-O magnum misterium
8.Waclaw z Szamotul-Juz sie zmiercha
9.Waclaw z Szamotul-Alleluja chwaice Pana
10.Barthomiej Pekiel-Magnum nomen Domini
11.Mikolaj Zielenski-Viderunt omnes
12.Mikolaj Zielenski-In monte Oliveti
13.Mikolaj Zielenski-Iustus ut palma florebit
14.Mikolaj Zielenski-Desiderium anime eius
15.Mikolaj Zielenski-Deus enim firmavit orbem terrae
16.Mikolaj Zielenski-Anima nostra sicut passer
17.Johann Sebastian Bach-Singet dem Herrn ein neues Lied, BWV 225; Fuge
18.Leonhart Schroter-In dolci iubilo
19.Jacek Sykulski-The Peace Meditation

 お兄さんChoir中心で麗しい。こういう感じの落ち着いた音作りが好きなんだろうな。
 ぼーっと聴き流していて、あ、良いなーと思って曲順をみたらタイトルにもなっている 12.Mikolaj Zielenski-In monte Oliveti(オリーブ山にて)でした。
 ポズナンはどちらかというと癖みたいなものが抜けて西欧的に洗練されてきているのだろうと思います。音配分のバランスも申し分ないですし。トレブルの音の感じは私の好みじゃないけど。
 一定レベル以上の上手な合唱団ですよ。だけど思う。私が極東日本でこの合唱団を聴く意味はなに? って。私は、上手だからではなくて、心が動かされる録音を聴きたいんだもん。(by Hetsuji 2024.07.28 sun up) 


WOLNOSCI DLA NAS IDZIE CZAS (FPCD 005)

1.ROTA
2.MARSYLIANKA WIELKOPOLSKA
WOLNOSCI DLA NAS IDZIE CZAS
3.Postludium. Taka mi jestes ...
4.Kondukt Franciszka Ratajczaka
5.Batalia
6.Po moich ojcach...
7.Rota. Dzieci rodzicow...

 曲の内容がわからないのですが、PC翻訳をアテにするなら「多くの時間を要して自由を得る」みたいです。
 大陸で国境があり、隣国とリアルにせめぎあったり、大国や強国から侵入や支配を受けた国は、自由の重さが違うのでしょう。ポーランドはときに理不尽に踏みにじられてきた歴史がありますよね。それが忍耐強かったり民族的だったり・・・音楽にも投影されるんでしょう。
 鷲の紋章はポーランドの国章のようです。1919年に王冠を載せた白鷲が国章に定められ、戦後は王冠を外しましたが1989年に国の体制が変わったことで再度、王冠が戻ったようです。ですがこの盤のカバーで無冠なのは、「まだ自由ではない」という主張でしょうか。この曲では、まだ自由じゃないみたいですよ。
 表面上は静かだけれど、実は抑圧された民衆の激しいエネルギーがマグマのように深い地底でドロドロしているような曲で、聴いていて重いです。ホントのところは知らないので、的外れの感想かもしれません。(by Hetsuji 2024.07.28 sun up)

Henri Seroka
u Pana Boga (MTJ CD 10918)

1.Domine
2.Luli Luli Lei
3.Stabat Mater
4.Zwiastowal Aniol Swiety
5.Ave Maria
6.Spij Synku Moj
7.Alleluja
8.Pastoralka
9.Agnus Dei
10.Czarowna Noc
11.Gloria
12.Proboszez

u Pana Boga は「神とともに」w ogrodku は「庭で」です。ポドラシェ県を舞台にした映画のようです。検索するとちょっと見れます。司祭さんが好演らしいです。
 やはり私はトレブルさんたちの合唱の高音部が苦手です。どうにかならないかな。気にし過ぎかな。気になるトレブルさんたちも居るんですけど。貪欲になれないのは、今の私が疲れちゃっているからかも、ですね。ソロ・トレブルさんたちが気にいったのは5.Ave Mariaでした。初めて聴いた曲(作曲者)でしたが。11.Gloriaのトレブルさんも魅力的。映画の美しい風景にこの音楽が乗ったら素晴らしいと思います。(by Hetsuji 2024.07.28 sun up)


G.F.HAENDEL
MESJASZ

1.Sinfony
2.And the glory of the Lord
3.And the shall purify the sons of Levi
4.For unto us a child is born
5.Glory to God in the highest
6.His yoke is easy
7.Behold the Lamb of God
8.Surely he has borne our griefs ...
9.And with his stripes we are healed
10.And we like sheep have gone astray
11.He trusted in God that he would deliver him
12.Lift up your heads, O ye gates
13.The Lord gave the word
14.Let us break their bonds asunder
15.Hallelujah
16.Since by man came death
17.But thaanks be to God
18.Worthy is the Lamb
19.Amen

 上手で聴きやすいのですが、突き抜けているわけではないので、普通に上手で、上手な合唱団の一つというイメージです。お手本みたいな演奏です。拍手が入ったのでライブですね。ライブとは思えないほど、整っていました。(by Hetsuji 2024.07.28 sun up)


J.S.BSCH
WEIHNACHT ORATORIUM

 曲の完成度を上げるためなのか外部ソリストを招聘している盤ですね。普通に上手です。ファンとしては、ゲスト無しでお願いしたいところです。ポズナン、歌っていますか状態です。
 世間的にも評価される、より良い作品を作り出したい気持ちは尊重したいですが、誰に向かって作っているのだろうか? と問いたいです。
 ポズナン目当てにCDを買うのはポズナンをひいきするファンなんです。そこを覚えておいて欲しい。とはいえ、これもライブだわー。ソリスト外部招聘で納得。(by Hetsuji 2024.07.28 sun up)


ORATORIUM 966.PL / 966.PL ORATORIO
      
1.Prologus
2.Mesco
3.Dubravka
4.Baptisma
5.Crux
6.Regnum Poloniae
7.Nox et lumen
8.Epilogus Jozef Bieganski (boy soprano)
 
 ホントかどうか、責任はとれないケド、966というのは、ポーランド公国として建国された年のようです。なので建国記念のオラトリオみたいです。
 ポズナニ事件にしろ、建国記念にしろ、ポーランドの国史に対して、新生合唱団は、意欲的に取り組んでいるようにも見えます。国内でテッペン取ろうとしているのかな? 
 さてこの盤にはトレブルくんの名前が記載されていましたので転記しました。外部ソリストに混じってトレブルくんの声が収録されているのは有難いです。
 外部招聘=ライブが約束ですが、オーケストラも含めてかなりの迫力です。これ歌舞伎だったりしたら、所作も付くんだろうな、と聴いていました。(by Hetsuji 2024.07.28 sun up) 

Kotysanka dla szaranka

1.Stoneczko juz gosi ztoty blask Wojciech P/Ksawery
2.Spij dziecinko Wojciech P /Wojciech W
3.Dorotka Franciszek
4.W lesie ciemno juz Wojciech P/Ksawery
5.Byt sobie krol Alexander
6.Idzie niebo Franciszek
7.Siwa chmurka Wojciech P/Wojciech W/Alexander
8.Aaa, kotki dwa Wojciech P/Ksawery
9.Bajka iskierki Franciszek
10.Piosenka na dobrq noc Dominik
11.Spij, mojee ksiqzatko, spij Wojciech P
12.Dobrej ocy i sza Wojciech P/Wojciech W
ソリストたち
(後列左より Alexander, Jacek 先生, Ksawery)
(前列左より Franciszek, Wojciech P, Wojciech W)

 とてもキュートなポズナン版ソングブック。本になっていて歌詞と、ソリスト君たちのカッコいい写真がそれぞれ掲載されています。
 タイトルが「サメの子守歌」。なぜにサメなのかわかりませんが、こもり歌もトレブル君たちのソフトな声が限りなく優しい。全員の声のテイストがこもり歌向き。聞流していたときには、歌っているなーでしたが、向き合って聴いている今、曲も声も可愛すぎる。幸せ過ぎる。Jacek 先生の方向性が見えたような気がした。ほぼほぼ似たように声を均している。なんだったら、一人のソリストと表記しても通りそうな声。それほど雰囲気が似ている。見事なくらいに。
 テノールのドミニクも声の傾向は同じ。ソフトテイストで声を作り、曲を作って行くんだろうな、と思った。とにかくソフト&スイートなソングブック。(by Hetsuji 2024.07.28 sun up)