Jack Cassidy ~ 生きている日々を、人生をふり返させられる声2013年02月18日 14時30分06秒





 この少年が歌うジャンルがどういうものなのかわかりません。選曲も、生命感にあふれた世代の少年が好むものとは違うような気がしました。聴いていると、「内省する」というか、気持ちが心の内側に向かうのです。
 たとえば、私このままで良いのかな? もっと良い生き方がないのかな? きょうは〇〇があったけれどもっと良い対処方があったかも、とかです。自分らしく、きょう1日を生きることができたかな?とか自然にふり返させる歌声です。又、家族や友だち等自分をとりまく人間関係を丁寧に構築する勇気を与えてくれる声でもあります。
 3曲目、彼のおとうとくんの幼い声で歌われ、そこに素人っぽいママの声が沿い、弟くんの声で曲を閉じるのですが、それがとても良きアメリカの家庭的です。追って各違いのジャックくんのソロが始まるのも、前のお二人が良いアクセントだったと気付かせてくれます。
 ユーチューブでは歌声にかぶせてジャックくんの録音風景写真を見ることができますが、彼があのような環境で育った少年なのだと確認できます。加えてCDカバー裏には、神さまとご家族と書かれた美しい歌に対するジャック君の感謝の気持ちが記されています。つまりはそんな気持ちで日々を生きている少年の歌声だから、聴いている人に人生をふり返させるのでしょう。
 What a Wonderful World を幼い女の子が歌っているCDを持っています。人生を左右する喜怒哀楽を全く知らない声で無邪気に歌われるのも良し。逆にルイ・アームストロングの人生を知り尽くしたしゃがれ声で、いろんなことがあったけれど生きる価値はある、と歌われるも良し。ジャックくんのは、これから何があるかわからないけれど何があっても生き抜きなさいと歌っているように聞こえてきます。静かな覚悟のハートフルなWhat a Wonderful World です。徹頭徹尾、静か(鎮か)で、CDカバー写真から受ける印象と合致する作品内容でした。
もちろん、ギターもピアノも、伴奏は全てプロ仕様で、作品として完成していました。
(*たぶん、アマゾンで購入したCDだと思います。)

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