少年合唱 THE POLISH NIGHTINGALES ~ 25年目の再会2024年07月25日 12時00分40秒

 1999年に出会った3個のカセットを聴いて以来、このポルスキーは私にとって特別な合唱団でしたが、昨日、コレクターの方からドドドドド・・・と、様々なCD(Iコレクション)が20枚も届き、10月までお貸しいただけることになりました。もう私の力では入手困難なCDばかりなので、無事にお返しすべく、お盆前の雑事や草抜きや断捨離をいったんストップして聴いている次第です。
 
Boze Narodzenie z Polskimi Slowikami(CD-s 0397) 
1.Za Gwiazda(Following The Star)  
2.W ztobie lezy(Laying in The Manger)  
3.Gdy sie Chrystus Rodzi(Whilst Christ Was Being Born)
4.Jasna Panna(Radiant Lady)  
5.Pokton Jezusowi(Paying Tribute To Jesus)
6.Kolysanka Marii Panny(The Virgin Mary's Lullaby)
7.Znarodzenia Pana(From The Lord's Birth)  
8.Jezus malusienki(Wee Jesus)  
9.Serca ludzkie sie raduja(The People's Hearts Are Filled With Joy)  
10.Swieta Panienka(Holy Maiden)  
11.Bog sie rodzi(God Is Born)
12.J.Brahms-Symfonia nr 1(Love Brings Us Together)
13.Szwedzka melodia ludowa(Son stjarman uppa)
14.J.Strauss Die Rosen aus dem Sueden  
15.J.Sibelius Finlandia  
16.Francuska melodia ludowa (Les Trois Tambours)
17.Fr.Chopin Etiuda-E-dur op.10 nr3  
18.J.Benedict Karnawal wenecki 
19.Z.Fibich Poemat  
20.Szkocka melodia ludowa(Loch Lomond)  
21.E.Grieg Der Letzter Fruehling  
22.Rosyjska melodia ludowa (Kalinka)

 1999年、前世紀のおわりに3本のカセットを借りて聴いて、ポルスキーにのめり込むきっかけになった録音のCD盤です。もう25年も前になりますが、ここが世界一上手な合唱団だと思っていました。大大大好きだったのはstabat materのカセットでしたが、この盤もまた入手対象でした。今、又、実際に聴くことが出来ている現実が有難すぎます。
 この録音は、11番目以前と12番目以後の曲を境に、曲の雰囲気がガラッと変わります。カセットで聴いた25年前は、AB面で切り替わるので、その転換が見事でしたが、いざCDで聴くと転換が違和感だったりもします。音としてはCD、インパクトはカセットでした。
 そして25年を経て聴いてみると、待って待って待って期待値が膨らみ過ぎたのが原因かもしれませんが、意外と普通に聞き流してしまいました。曲によって録音の仕方が違うので、曲ごとにボリュームを変える必要があるのが残念です。もうちょっと、ソリストたちにスポットライトを当てて欲しかったかもです。(by Hetsuji 2024.07.24 wed up)


THE POLISH NIGHTINGALES (FOCD 1001)

K.SZYMANOWSKI Stabat Mater op.53
W.A.Mozart Kronungsmesse KV 317

 アルバムカバー写真にとても惹かれますが、成人男女がソロを受け持っている盤です。とはいえ、なんとかシマノフスキ―氏のスタバトは初めて聴きましたが、古っぽい世界観でどこか1950年代くらいのアメリカ映画みたい。馴染みやすい曲です。ソロの後でスーッと入って来る少年合唱のテイストが静謐です。やはり、少年合唱の醍醐味はその音そのもののテイストだと思う。「味」そのもの。なのだと思い起こさせてくれる盤です。モーツァルトのソロは少年ぽいのですが、ソリスト名が少年じゃないような。としたら、ボーイソロの味わいのソプラノなのかな。拍手が入っていたのでライブ盤。としたら音が遠いのはそうかと思うし、やはりの実力。(by Hetsuji 2024.07.24 wed up)



CHRISTMAS WITH THE POLISH NIGHTINGALES (FOCD 1002)

1.Following The Star
2.Lying in The Manger
3.Whilst Christ Was Being Born
4.Radian Lady
5.Paying Tribute to Jesus
6.The Virgin Mary's Lullaby b-solo
7.From The Lord's Birth
8.Wee Jesus
9.The People's Hearts Are Filled with Joy
10.Holy Maiden
11.God Is Born
12.Les Anges dans nos campagnes
13.Sleep, Little Jesus
14.O Tannenbaum
15.A Child This Day
16.Silent Night

 クリスマスのお祝い気分をアップさせるような管弦楽に乗っての合唱。ちょっと音が大きくて、賑々しさも良さげ。音はFFでちょっと汚いかも。折々のソロも晴れがましい。こじんまりしたクリスマスキャロルというよりは、式典ぽい雰囲気の曲や演奏。お国柄なのかな。採録に気をつかって欲しかったかも。大音量合唱の音よりも、普通にボーイ・ソロがきれいに録れているところもある。これだけ華々しく歌われてしまうと、市民ホールでのクリスマスって感じがする。見ず知らずの多くの人々と幸せを分かち合うクリスマスのようだ。15.A Child This Dayの可憐なボーイ・ソロも愛おしい。(by Hetsuji 2024.07.24 wed up)


THE BEST OF THE POLISH NIGHTINGALES(OPUSIII)

G.F.Haindel
1.Hallelujah
2.And the Glory of the Lord
J.S.Bach
3.Kyrie
4.Hossanna
5.Dona nobis pacem
6.Jauchzet, frolocket
7.Ehre sei dir, Gott gesungen
G.B.Pergolesi
8.Cuius animam gementen
9.Facut ardeat cor meum
W.A.Mozart
10.Kyrie
11.Sanctus
12.Dies Irae
13.Lacrymosa
trad.
14.Les Trois Tambours
F.Chopin
15.Etude E-dur op. 10 nr. 3
J.Benedict
16.Carnaval in Venice

 ベスト盤なので、色々です。一番の驚きは、13曲から14曲目へのジャンプかな。元々が声量も情感も溢れてこぼれている合唱団なので、宗教曲のソロも素晴らしいですし、ショパンは愁いを帯び、明るい曲は弾んでいます。16番の、楽器のように歌っている色とりどりのソロも秀逸。どんな曲でも歌えますが、何を聴きたいですか?的な、カタログみたいな盤です。ソコ、もうちょっと突き詰めて聴きたいです、という場合は、聴きたい傾向を特化した盤がありますから、そっち聴いてみて…と言われているみたいです。(by Hetsuji 2024.07.24 wed up)  



Kerstconcert De Poolse Nachtegalen (JVC)

1.Es dammert schon
2.Laelentur coeli
3.And the Glory
4.Weihnachi-Oratorium BWV 248
5.Laudate Dominum boy solo
6.Agnus Dei boy solo
7.Wiegenlied... Schlsfe mein Prinzchen
8.Wiegenlied... Guten Abend, guten Nacht boy solo
9.Es ist ein Ros'etsprungen
10.The Little Drummer Boy
11.Following the Star
12.Christ was Born
13.O, Sanctissima
14.Maria's Lullaby
15.Sleep Little Jesus
16.Sileent Night

 オーケストラは少し抑えめに、合唱により光を当てて欲しかったかもです。全体として上手なのですが、不可が無く聞き流してしまうのです。どこか破綻しているところ、良い意味でですが壊れているところがあっても良かったかも。5.Laudate Dominumくらいはソリスト名を表示して欲しかったなー。変声期前後のような雰囲気でした。もしやデニスくんではあるまいな? 6.Agnus Deiも前の曲と同じソリストくんだから、デニスくんで決まり! 8番目のデニス君ではない方のソリスト君のアルトは落ち着いていて魅力的。と思えば9番でキラキラソリスト君も出て来るし、この合唱団はソリストが豊作です。もはやboy soloの表示も途中でやめた私。
 ものすごくよくまとまったCDですが、まとまりすぎている感が。冒険が欲しいなどとほざいている私は、25年かけて荒み過ぎたファンになり下がったのかも。(by Hetsuji 2024.07.24 wed up) 

少年合唱 テルツ少年合唱団 ~ 両親を対象とした演奏会の記録2024年07月26日 00時35分37秒


Elternkonzert'98
(Live-Mitshnitt vom 25, Juli 1988) 

1.Mein Katzcen, mein Schatzchan Chor 4/I
2.Die Rauberbande
3.Wenn ich ein Voglen war Sebastian Deckert, 7J
4.Summ, summ, summ Sylvester Maschot, 7J
5.Kommt ein Vogell geflogen Frank Schulleri, 7J
6.Tun ma gehn, Rosserl bschlagn/Lauf, mein Pferdchen Chor 4/II
7.Die Brunnenfrau
8.Arie des "Sandmann" aus "Hansel und Gretel" von E.Humperdinck Peter Mair, 8J.
9."Wir gehen nun, wo der Tudelsack" aus der Bauernkantate BWV 212 von J.S.Bach Philipp Nowotny, 8J.
10.Lindenbaum Fabian Rohm, 8J.
11.Nun ade, du mein lieb Heimatland Chor 3/T
12.Das Wanden ist des Mullers Lust Chor 3/M
13.Wem Gott will rechte Gunst erweisen Chor 3/M+T
14."Agnus dei" aus der Rathgeber-Messe Tom Amir, 8J.
15."Freisinn", op.25 Nr.2 von Robert Schumann Thomas Hofmann, 9J.
16."Zufriedenhrit" von W.A.Mozart Jan Stockhausen, 10J.
17.Da Summa is aussi Konstantin Sackerer, 10J.Tobias Schunemenn,9J. Fabian Bumm, 9J.
18.Tanzlieder von Carl Orff Chor 2
19.Arie des "Amor" aus "Orfeo et Euridice" von Chr. W.Gluck Stefan Meier, 11J.
20.aus der Matthaus Passion von J.S.Bach: "Blute nur, du liebes Herz" Julian Ricker, 12J.
21."Ich will dir mein Herze schenken" Markus Beigl, 10J.
22."Wie starb diie Heldin so vergnugl" J.S.Bach, Kantate Nr.198 Pascal Stolper, 11J.
23."Amore" aus "Poppea" von Cl. Monteverdi aus dem 1. Akt Daniel Hinterberger, 10J.
24.aus dem 2. Akt Klaus v. Gleissenthal, 12J.
25."La Fede" von G.Rossini Kammercor
26.Arie des "Pastorino" aus "Tosca" von G.Puccini Andreas Burkhart, 13J.
27.Drei Kanben aus der Zauberflote von W.A.Mozart erster Auftritt Thomas Timmer, 11J./Maximilian Rieger, 12J./Pascal Stolper, 11J.
28.erster Auftritt Daniel Hinterberger, 10J./Johannes Hauer, 12J./Fritz Denninger, 12J.
29.zweiter Auftritt Thomas Neumeeier, 11J./ Patrick Burgstaller, 11J./ Daniel Farkasch, 11J.
30.dritter Auftritt Maximilian Hinz, 13J./Manuel Mrasek, 14J./Andreas Burkhart, 13J./Ludwig Mittehammer, 9J.
31."Waldvogel" aus "Siegfried" Stefan Pangratz, 13J.
32.2 Kanons von W.A.Mozart "Difficile lectu mihi mars" KV 559 "O du eselhafter Marfin" KV 560 Chor 1

 両親(家族)を対象としたコンサートの録音のようです。7~8歳児。とりあえずは合唱になっているし、とりあえずはソロも歌えている。とにかく可愛い。親だったら、可愛すぎる。息子の晴れ舞台だから拍手も熱い。親だったら誇らしくて泣けそう。ひたすら可愛い。7歳児は素材の良さが際立っているけれど8歳児ともなるとソリストの形が出来ている。
 そしてChor 4からChor 3に変わった瞬間に、合唱が変わっている。普通に少年合唱になっていることに驚く。Choirごとの演奏披露で、成長過程を見ることになる。14番の子が8歳なんてあり得ん。と思う。大人びている。Chor 3は8~10歳。テルツのカタチが出来ている。Chor 2ともなると、そこに勢いがつく。拍手も親としてではなくて聴衆としてのものに変わって行く。ソリストも外部を見据えた曲に挑戦している。こんなふうにテルツの団員は成長していくのですよ、と。
 このCDを聴きながら、演奏会でのソリストの活躍を追ってみるのも一興だと思う。
 25番目以降はKammercorの演奏。Chor 3以降、上手だと思って聴いてきたのだが、さすがにKammercorの演奏は格が違う。風情というか表現力なのだろうが、勢いに表情がある。
 ソリストも段違い。大人のプロに引けを取らないソリストたちが堂々と現れる。これは大劇場に出演しているソリストの風格。国境を越えて各地の高名な劇場に派遣されるソリストたちの演奏を聴衆として堪能すると同時に、親心としては、さぞや誇らしいことだろうと思う。そんな拍手で締められたコンサート録音でした。現地で生で聴きたい。どこでもドアがあったら。(by Hetsuji 2024.07.26 Fri. up) 

少年合唱 Columbus Boychoir ~ 歴史的録音で振り返る2024年07月26日 19時07分14秒


Columbus → American BOYCHOIR {1937-2007}

Disc 1
1.Alleluia from Exultate Jubilate K165 May 1947
2.Cindy May 1947
3.Deaf Old Woman May 1947
4.The Lord's Prayer ca. 1950
5.Shortnin''Bread May 1947
6.Afterglow
7.O Holy Night
8.Scene from Amahl and the Night Visitors January 1952 RCA
9.Conclusion of Mefistofele 1954 RCA
(Four folk songs by Bela Bartok 1965)
10.Mocking of Youth
11.Don't Leave Me
12.Bread Baking
13.Only Tell Me
14.Rejoice Greatly from Messiah 1965
15.Wenn Sorgen from Cantata No.3 1966
16.O bone Jesu 1965
17.O man of God from Elijah 1970 RCA
18.Above him stood the seraphim from Elijah 1970 RCA
19.Veni creator spiritus (conclusion) from Symphony No.8 1962 Columbia

Disc 2
1.Chichester Psalms 1990
2.Over Yonder 1996 Angel/EMI
3.Wade in the Water 1997 Sing
4.Morning Has Broken 1995 Angel/EMI
5.That yonge child from /A Ceremony of Carols 1983 Pro Arte
6.Still wie die Nacht 1997 Sing
(from Four Moravian Duets 1996 Angel/EMI)
7.Jabiko (Greeting from After)
8.Hore (Anguish)
9.Ose Shalom 2007 Albemarle Records
10.L'ange Gabriel from Trois Noels Quebecois 1999 Virgin Classics
11.Magnificat 1996 Angel/EMI
12.God Be With You 'Til We Meet Again1995 Angel/EMI
13.In the bleak midwinter 1987 Philips
14.Chichester Psalms:III 1990 Musical Heritage Society
15.Shenandoah 1983 Pro Arte
16.Three Blind Mice 1983 Pro Arte
17.Pops Goes the Weasel 1983 Pro Arte
18.The Battle Hymn of the Republic 1983 Pro Arte
19.The Stars and Stripes Forever

(from Missa Brevis 2003 Albemarle Records)
20.Verbum Patris hodie
21.Kyrie
22.Gloria
23.Sanctus
24.Benedictus
25.Agnus Dei
26.Et lux (conclusion) from War Requiem 1998 Teldec New York Philharmonic

 戦後すぐくらいからの録音です。SP盤からの復刻かな。傷ついたレコードのチリチリ音がそのまま収録されています。これが実に良いのだなー(という私は変人)。1947年にタイムスリップしてしまいました。盤のソリスト君たち、お元気かな?幸せにお暮しかな?とか聴きながら想ってしまいます。
 レコードの特にSP盤のチリチリ音には、その時代に誘われてしまいます。ドラえもんのどこでもドアが発動して、盤の世界観の中に入ってしまう。不明瞭な音の女声っぽいソロでも、洗練されていないように聴こえて来る合唱も、ドアの向こうの世界へ踏み込んでしまっているのです。その時代を経験していないのに、懐かしく感じてしまうのです。
 で、7.O Holy Nightの男声ソロの後で聴こえて来た少年合唱の寒色の風合いに、ああ、この音だ、などと考えている。
  1952 RCAになると、音が格段にリアルでクリアになってきます。普通のレコードかマスターテープ?からの復刻なのかもしれません。オーケストラだけではなくて女声も男声も入った大掛かりな劇的な展開になってきます。このときの音質の革新はすごい。が、声は遠くてオーケストラが以上にfff過ぎ。昔は、巨大な音での華やかさ晴れがましさを演出していたようにも思います。
 合唱団には、1973年前後にLPに名無しのスーパーソリストくんがいたのですが、このCDにはその時代が落ちているのが残念です。
 この合唱団は、1966年に伝説のソリスト君たちを要して来日公演をしているので、この盤でも66年前後の曲を聴きなおしたのですが、やはり、というかソリスト君たちに光が当たっています。全体的に上手です。
 1990年前くらいから、演奏がより成熟して来て、ソロは東欧風、合唱も上手。上手だけれどちょっと違うとか聴いていたけれど、2~3の音のイメージを除けば、やはりこの合唱団、好き、とか思いました。
 歴史的復刻録音なら、歴代の団員名とかソリスト名とか記載して欲しかったです。別冊でパンフがあるのかもしれませんが、合唱団が消えたからこそ、記録にアクセス出来れば良いのにと思います。
 そういえば、CD盤に「教育目的のみ/商用配布不可」みたいに書いてありました。外部に出なさそうな貴重な盤を聴くことが出来ているのが、地味にすごいことです。(by Hetsuji 2024.07.26 Fri. up) 



Faure:REQUIEM/ Haydn:NICHOLAS MASS * Union College Glee Club (CD 1002)

MISSA SANCTI NICOLAI Franz Joseph Haydn
Kyrie
Gloria
Credo
Benedictus
Agnus Dei

REQUIEM Gabriel Faure
Introit and Kyrie
Offertory
Sanctus
Pie Jesu
Agnus Dei
Libera Me
In Paradisum

 数回繰り返して聴いたら慣れたのですが、ライヴゆえに音の輪郭が滲んでいます。音そのものは清んでいますが、美しさゆえに歯がゆい採録です。Sanctusの美しい音を、覆っている皮膜を取り払った状態で聴きたいです。あ、男声部はリキを入れないで自然に歌って欲しいかな。ちょっとのところですケド。
 これがライヴなので全体的なレベルの高さは感じますが、採録が残念過ぎる。オーケストラと合唱の音量の対比が良くて5:5、時に6:4位で、その配分もちょっと私の好みからズレるかも。オーケストラと協演する場合、よくあることではありますが、もっと合唱を押し出して欲しかったです。オーケストラも合唱も良かったと納得の上での欲出しです。会場で、ではなくて会場から出て、扉越しに耳を押し当てて聴いているみたいで物足りない。完成度が高めだからこそ、生に近い音で聴いてみたかったです。私、頼まれたら最前列中央で、録音して差し上げたかったなーと思います。拍手の音の濁り具合で、実際の演奏への想いがつのります。これ、ライブなんですよね?
 いや、しかし。繰り返して聴けば聴くほど、音も又、良さが際立つような・・・。私のオーディオがイマイチなのか? 私の耳がイマイチなのか?  (by Hetsuji 2024.07.26 Fri. up) 

少年合唱 Poznaner Knabenchor ~ 2003年9月1日より2024年07月28日 20時51分42秒

 大好きだったポルスキーが、2003年9月1日を以て、ポズナン少年合唱団に変わったそうです。

KOLEDY STAROPOLSKIE (MTJ CD 10007)

1.Pasterze, pasterze
2.Pastuszkowie bracia mili
3.Dnia jednego o potnocy
4.Hola,hola pasterze z pola
5.Pastuskowie ze snu powstali
6.Nowy Rok blezy
7.Niech brzml chwala
8.A czemuz moj Jezu
9.Bracla, slostry postuchajcie
10.Dzieciatko sie narodzito
11.Z narodzenia Pana
12.Jezuz malusienki
13.Lulajze Jezuniu
14.W ziobie lezy
15.Aniot pasterzm mowit
16.Hej w Dzien Narodzenia
17.Bog sie rodzi
18.Pasterze mill
19.Triumfy
20.Witaj Jesu kochany
21.Sinfonia de Nativitate

 ポズナン少年を含めて計5団体が参加している盤。
 音が塊でしか聞こえてこない。どこか遠い。トレブルたちの声が口の中でこもっているように聴こえてくる。まるで採録用のマイクが歌っている人たちから遠く設置されているかのような音から醸し出される臨場感の不足がキビシイ。(私のお安いプレーヤーが原因かもしれないけれど-元々ソフトに再現されるプレーヤーなので)とにかくトレブルたちが遠すぎる。全体に大人しくきれいにまとめようとしていている。ようにも思える。大人の団体が活躍している盤とも言える。
 ポズナンについては、1993年頃の鮮烈さはどこへ行ったのだろう? 少年の声を、演奏を、より引き立たせる採録技術の大切さを思い知らされる。
 更に、各種録音からの寄せ集めCDの場合、音のレンジ?が広すぎて、ハッキリ聴こえない曲と、逆に音が大きすぎて、うっ!となる曲が入り乱れて、聴くのがつらい。それは、演奏を楽しむ以前の問題なのだが。
 基本、私は外国語を理解しない。曲全体を把握する能力もない。なので、一つの音、音そのものの心地よさに注目して聴いている。こういう聴き方なので、私の感想は世間一般とズレているのかもしれない。(by Hetsuji 2024.07.28 sun up) 



Koledy POLSKIE (MTJ CD 10008)

1.Wsrod nocnej ciszy
2.Mizerna cicha
3.Cdy sie Chrystus rodzi
4.Dzisij w Betlrjem
5.Witaj Jezu ukochany
6.Badz pochwalon
7.Jezusek czuma
8.Nad stajenka gwiazda plonie
9.Chrystus Pan Sie narodzil
10.Zasnij Dziecino
11.Dzieci u zlobka
12.Dokad spiesza Krolowie
13.Pasli pasterze woly-Pasly sie owieczki
14.Nie bylo miejsca dla Ciebie
15.Do szopki hej pasterze
16.Spiewy jaselkowe

 各種団体混合盤。 (MTJ CD 10007)よりも、採録された音は明瞭になっている。指揮者名にStefan Stuligrosz氏のお名もあり。でも、音は口の中で濁っている。ように聴こえる。
 お国の作曲者盤? 曲調は非常に静かで寂しくて情緒的。肥沃な大地。なのに、かなしい感じがするのは、ポーランドの歴史故か? 盤の中では、やはり3-7,13-15のポズナン少年が情緒的だけれど、流され過ぎずに良かったと思う。13番目の曲の一声ソリストくんたちの声も盤全体のアクセントになっていた。
 16番目はナレーションと歌の音楽劇。表示は18分だけど実際は時間オーバーしていた。テノールとかバリトンとか、男声合唱団とか。(by Hetsuji 2024.07.28 sun up) 


Poznaner Knabenchor (Ponte)

1.St.Nicholas
2.Omnis mundus iocuundetur
3.Hort zu ihr lieben Leute
4.In dulci iubilo
5.Woul mir, dass ich Jesus habe
6.Ave Maria treble solo
7.Alleluia
8.Mary's Lullaby
9.Torches
10.Krolu Anielski
11.Za gwiazda
12.Gdy sliczna panna
13.Lulajze Jezuniu
14.Gdy sie Chrystus rodzi
15.A czemuz moj Jesus
16.Pasli pastyrze woly
17.Pasty sie owiecki
18.Jesus malusienki
19.Tedy pozenem
20.O Tannenbaum
21.Stille Nachht
22.Ihr Kinderlein kommet
23.Still, still, still
24.Wiegenlied/Kolysanka

 個性とか差別化はどうするんだろうと思った。上手な部類に入るのだろうけれど、指揮者が変わると音も変わる。ポルスキー時代とは違う。他の上手な合唱団(来日した有名所が国内にある)とどこが違うのだろう?
 私にとってのポルスキー時代の魅力と印象は、キラキラした圧倒的なボーイ・ソプラノだった。が、ポズナンに変わってからのトレブルは、慎ましやかで大人しい。ただ音のバランスが変わったので(ポルスキー時代よりも男声部の存在感が増しているような気がする)トレブルが出すぎたり煌びやかになったりしないほうが音楽的に似合っているのかもしれない。指揮者の方向性なのだろうと思う。合唱>ソリスト、だもんね。
 だが新生ポズナンは、男声部がとにかくとにかく麗しいのだ!まるでボーイソプラノの味わいそのままに、清冽冷涼なテイストそのままに、音の位置が低い方へ移動した感じなのだ。音の美しさに感動する。そこに偶然にトレブルのある種の音がハマればこのうえなく美々しく曲が仕上がる。そんな感じ。今のところ、課題は、トレブルの持って行き方、だと思う。木管系トレブルの良さは選曲で活かせるんじゃないか。(by Hetsuji 2024.07.28 sun up) 


Missa 1956 (Ponte 09)

1.Stabat Mater

Missa 1956
2.Kyrie
3.Gloria
4.Credo
5.Sanctus
6.Apnus Dei

 1956年6月28日のポズナン暴動の死傷者100名超への追悼のミサでしょうか。最初は穏便なデモだったのが政府の介入で暴動に発展したのだそうです。
 まずは、1.Stabat Materが、ソロも合唱も素晴らしいです。曲もどこか不安を掻き立てるメロディラインです。合唱団もソリストも外部から招聘されていて、ポズナンの存在感はありません。あ、高音部の合唱が(わたし的に)汚い音かも。初めて聴くスタバトですが、迫力があります。民族?的な表現かも。特にソプラノが。
 ミサは、打楽器と管楽器の相乗効果で、これほどキリエっぽくないキリエもないです。祈りというよりは、抗戦的?な戦闘音楽みたいです。政府に制圧されるデモ隊の気持ちですかね。どちらも国民なのですが。ソプラノソロが、どこかアジアの音楽みたいです。唸るように歌っています。苦しみなのかな。恨みなのかな。インパクト大です。
 でもずっとめんどり系ソロで、ちょっと疲れるかも。6.Apnus Deiでようやくポズナンが聴こえてくる。亡くなった方々と同時に、遺された方々の悲しみや怒りや憤りを慰めるのだろうな。(by Hetsuji 2024.07.28 sun up) 



In monte Oliveti (Ponte 12)

1.Cristobal de Morales-Parce mihi
2.Anonim (arr. Michael McGlynn)-Maria, matrem virginem
3.Anonim-Angelus ad virginem
4.Anonim-Riu, riu chiu
5.Tomas de Torrejon y Velasco-A este sol peregrino
6.J.David Moore-Annua Gaudia
7.Tomaso Lodovico da Vittoria-O magnum misterium
8.Waclaw z Szamotul-Juz sie zmiercha
9.Waclaw z Szamotul-Alleluja chwaice Pana
10.Barthomiej Pekiel-Magnum nomen Domini
11.Mikolaj Zielenski-Viderunt omnes
12.Mikolaj Zielenski-In monte Oliveti
13.Mikolaj Zielenski-Iustus ut palma florebit
14.Mikolaj Zielenski-Desiderium anime eius
15.Mikolaj Zielenski-Deus enim firmavit orbem terrae
16.Mikolaj Zielenski-Anima nostra sicut passer
17.Johann Sebastian Bach-Singet dem Herrn ein neues Lied, BWV 225; Fuge
18.Leonhart Schroter-In dolci iubilo
19.Jacek Sykulski-The Peace Meditation

 お兄さんChoir中心で麗しい。こういう感じの落ち着いた音作りが好きなんだろうな。
 ぼーっと聴き流していて、あ、良いなーと思って曲順をみたらタイトルにもなっている 12.Mikolaj Zielenski-In monte Oliveti(オリーブ山にて)でした。
 ポズナンはどちらかというと癖みたいなものが抜けて西欧的に洗練されてきているのだろうと思います。音配分のバランスも申し分ないですし。トレブルの音の感じは私の好みじゃないけど。
 一定レベル以上の上手な合唱団ですよ。だけど思う。私が極東日本でこの合唱団を聴く意味はなに? って。私は、上手だからではなくて、心が動かされる録音を聴きたいんだもん。(by Hetsuji 2024.07.28 sun up) 


WOLNOSCI DLA NAS IDZIE CZAS (FPCD 005)

1.ROTA
2.MARSYLIANKA WIELKOPOLSKA
WOLNOSCI DLA NAS IDZIE CZAS
3.Postludium. Taka mi jestes ...
4.Kondukt Franciszka Ratajczaka
5.Batalia
6.Po moich ojcach...
7.Rota. Dzieci rodzicow...

 曲の内容がわからないのですが、PC翻訳をアテにするなら「多くの時間を要して自由を得る」みたいです。
 大陸で国境があり、隣国とリアルにせめぎあったり、大国や強国から侵入や支配を受けた国は、自由の重さが違うのでしょう。ポーランドはときに理不尽に踏みにじられてきた歴史がありますよね。それが忍耐強かったり民族的だったり・・・音楽にも投影されるんでしょう。
 鷲の紋章はポーランドの国章のようです。1919年に王冠を載せた白鷲が国章に定められ、戦後は王冠を外しましたが1989年に国の体制が変わったことで再度、王冠が戻ったようです。ですがこの盤のカバーで無冠なのは、「まだ自由ではない」という主張でしょうか。この曲では、まだ自由じゃないみたいですよ。
 表面上は静かだけれど、実は抑圧された民衆の激しいエネルギーがマグマのように深い地底でドロドロしているような曲で、聴いていて重いです。ホントのところは知らないので、的外れの感想かもしれません。(by Hetsuji 2024.07.28 sun up)

Henri Seroka
u Pana Boga (MTJ CD 10918)

1.Domine
2.Luli Luli Lei
3.Stabat Mater
4.Zwiastowal Aniol Swiety
5.Ave Maria
6.Spij Synku Moj
7.Alleluja
8.Pastoralka
9.Agnus Dei
10.Czarowna Noc
11.Gloria
12.Proboszez

u Pana Boga は「神とともに」w ogrodku は「庭で」です。ポドラシェ県を舞台にした映画のようです。検索するとちょっと見れます。司祭さんが好演らしいです。
 やはり私はトレブルさんたちの合唱の高音部が苦手です。どうにかならないかな。気にし過ぎかな。気になるトレブルさんたちも居るんですけど。貪欲になれないのは、今の私が疲れちゃっているからかも、ですね。ソロ・トレブルさんたちが気にいったのは5.Ave Mariaでした。初めて聴いた曲(作曲者)でしたが。11.Gloriaのトレブルさんも魅力的。映画の美しい風景にこの音楽が乗ったら素晴らしいと思います。(by Hetsuji 2024.07.28 sun up)


G.F.HAENDEL
MESJASZ

1.Sinfony
2.And the glory of the Lord
3.And the shall purify the sons of Levi
4.For unto us a child is born
5.Glory to God in the highest
6.His yoke is easy
7.Behold the Lamb of God
8.Surely he has borne our griefs ...
9.And with his stripes we are healed
10.And we like sheep have gone astray
11.He trusted in God that he would deliver him
12.Lift up your heads, O ye gates
13.The Lord gave the word
14.Let us break their bonds asunder
15.Hallelujah
16.Since by man came death
17.But thaanks be to God
18.Worthy is the Lamb
19.Amen

 上手で聴きやすいのですが、突き抜けているわけではないので、普通に上手で、上手な合唱団の一つというイメージです。お手本みたいな演奏です。拍手が入ったのでライブですね。ライブとは思えないほど、整っていました。(by Hetsuji 2024.07.28 sun up)


J.S.BSCH
WEIHNACHT ORATORIUM

 曲の完成度を上げるためなのか外部ソリストを招聘している盤ですね。普通に上手です。ファンとしては、ゲスト無しでお願いしたいところです。ポズナン、歌っていますか状態です。
 世間的にも評価される、より良い作品を作り出したい気持ちは尊重したいですが、誰に向かって作っているのだろうか? と問いたいです。
 ポズナン目当てにCDを買うのはポズナンをひいきするファンなんです。そこを覚えておいて欲しい。とはいえ、これもライブだわー。ソリスト外部招聘で納得。(by Hetsuji 2024.07.28 sun up)


ORATORIUM 966.PL / 966.PL ORATORIO
      
1.Prologus
2.Mesco
3.Dubravka
4.Baptisma
5.Crux
6.Regnum Poloniae
7.Nox et lumen
8.Epilogus Jozef Bieganski (boy soprano)
 
 ホントかどうか、責任はとれないケド、966というのは、ポーランド公国として建国された年のようです。なので建国記念のオラトリオみたいです。
 ポズナニ事件にしろ、建国記念にしろ、ポーランドの国史に対して、新生合唱団は、意欲的に取り組んでいるようにも見えます。国内でテッペン取ろうとしているのかな? 
 さてこの盤にはトレブルくんの名前が記載されていましたので転記しました。外部ソリストに混じってトレブルくんの声が収録されているのは有難いです。
 外部招聘=ライブが約束ですが、オーケストラも含めてかなりの迫力です。これ歌舞伎だったりしたら、所作も付くんだろうな、と聴いていました。(by Hetsuji 2024.07.28 sun up) 

Kotysanka dla szaranka

1.Stoneczko juz gosi ztoty blask Wojciech P/Ksawery
2.Spij dziecinko Wojciech P /Wojciech W
3.Dorotka Franciszek
4.W lesie ciemno juz Wojciech P/Ksawery
5.Byt sobie krol Alexander
6.Idzie niebo Franciszek
7.Siwa chmurka Wojciech P/Wojciech W/Alexander
8.Aaa, kotki dwa Wojciech P/Ksawery
9.Bajka iskierki Franciszek
10.Piosenka na dobrq noc Dominik
11.Spij, mojee ksiqzatko, spij Wojciech P
12.Dobrej ocy i sza Wojciech P/Wojciech W
ソリストたち
(後列左より Alexander, Jacek 先生, Ksawery)
(前列左より Franciszek, Wojciech P, Wojciech W)

 とてもキュートなポズナン版ソングブック。本になっていて歌詞と、ソリスト君たちのカッコいい写真がそれぞれ掲載されています。
 タイトルが「サメの子守歌」。なぜにサメなのかわかりませんが、こもり歌もトレブル君たちのソフトな声が限りなく優しい。全員の声のテイストがこもり歌向き。聞流していたときには、歌っているなーでしたが、向き合って聴いている今、曲も声も可愛すぎる。幸せ過ぎる。Jacek 先生の方向性が見えたような気がした。ほぼほぼ似たように声を均している。なんだったら、一人のソリストと表記しても通りそうな声。それほど雰囲気が似ている。見事なくらいに。
 テノールのドミニクも声の傾向は同じ。ソフトテイストで声を作り、曲を作って行くんだろうな、と思った。とにかくソフト&スイートなソングブック。(by Hetsuji 2024.07.28 sun up) 

少年合唱 AnGeLoRuM ~ スペインのPOPな男の子たち2024年07月29日 18時00分56秒



AnGeLoRuM grandes exitos populares
(CD1 001)(Set 528 741-2) (528 742-2)(PY926)

CD1
1.DO RE MI
2.MEJOR
3.LA, LA, LA
4.HIMNO AL AMOR
5.ERES TU
6.CHIQUITITA
7.ANGELORUM MIX
TODOS QUEEREMOS MAS-TRES HOJITAS MADREMAMBRU-TURURURURU-ERES ALTA Y DELGADA VIRGEN DE GUADALUPE-LA TARARA AL PASAR EL TREBOLE
8.ADIOS CON EL CORAZON
9.UAMOS A CONTAR MENTIRAS
10.DE COLORES
11.CLAVELITOS
12.POETAS ANDALUCES

AnGeLoRuM grandes exitos populares
(CD2 001)(Set 528 741-2) (528 743-2)(PY926) 

CD2
1.ASTURIAS PATRIA QUERIDA
2.LAS FAROLAS DEL MAR
3.N'AVERINA DO MAR
4.GRANADA
5.LOS CAMPANILLEROS
6.ALMA LLANERA
7.CANTEMOS AL AMOR
8.AVE MARIA
9.HIMNO A LA ALEGRIA
10.LASCIA CH'TO PLANGA
11.SALVE MADRE
12.CANCION DE CUMA

 私には、未知のグループです。「TVで発表された大人気の天使たち」? みたいな?
 コンセプトは、フランスでいうところのPOPPYS、日本でいうところのビッグ・マンモスかな。
 合唱団員的な発声の訓練はされているようです。POPグループみたいな迫力は薄いですが。もしかして歌っているのがスペインで人気の曲なのかな? 声が落ち着いた子もメンバーなので音にそれなり巾があります。収録時の写真を見るとメンバーは22人で、カメラ目線で楽しそうにしていました。ある程度声が均されていて個々が突出しないようにしているようでした。おりおりに様々な声が出て来てソロするので、このグループはCDよりもDVD等で映像がつく方が売れるだろうと思いました。
 一番楽しみにしていた4.GRANADAが、軽々すぎて・・・。
 聴いてから見る、のではなくて、見てからファンになって、聴きたい・・・になるグループだと思うので、2枚組CDがリリースされたということは人気があったんだろうな。POPSもクラシックもOKの子どもたちみたいです。

追伸:このグループは、Escolania de Santa Gruz del Valle de los Caidosのメンバーなのだそうです。 (by Hetsuji 2024.07.29 mon. up)

ボーイ・ソプラノ Oscar Verhaar ~ 天賦の声が垣間見せる時代の風景2024年07月30日 16時09分40秒


Music for a while

Oscar Verhaar-jongenssopraan
Geert van den Dungen-klavierbegeleiding
Anita den Boer-hobo (3,6)

1.O Kersnacht, scchoner dan de dagen
2.Music for a while
3.Bid the Virtues
4.Come away, fellow sailors
5.How beautiful are the feet
6.Domine Deus, Rex caelestis
7.Benedictus
8.Ave Maria
9.Panis angelicus
10.Pie Jesu
11.The bird' lament

 始まりの一音から周囲の空気を変える。漂って来る時代感。たとえばシェークスピアの時代の石の城、手入れされた庭の緑、その先の湖や運河、等々、城壁の内側の静謐で閉ざされた風景が曲にのって流れてくる。
 私はこのボーイ・ソプラノに宗教(神)を感じる。(様々な意味で失礼かもしれないが)イギリスのボーイ・ソプラノを聴いているような錯覚を持った。
 彼の天賦の声を開花させた表現の技術が、時代のイメージを掻き立てる。完璧な音のコントロールはプロ以上。そして清らか。伸びる音がさりげなく美しく心地よくどこか儚い。
 1曲目の出だしの音から、12曲目の最後の音まで一点の破綻も無く歌い切った。特にもパーセルが素晴らしかった。崇高さの先の高みを感じたくて、繰り返して聴いてしまった。 (by Hetsuji 2024.07.30 tue. up)

ボーイ・ソプラノ Christian Schaefer ~ 大人びてマットな声質2024年07月30日 16時57分32秒



christian schaefer FIRST SUMMER
BOY SOPRANO

1.Ave Maria
2.St Francis Prayer
3.The Breaking at the Fellowship
4.Panis Angelicus
5.Bist Du Bei Meir

 タイトルのファースト・サマーって何だ? 少年期から青年期への変わり目? わからん。彼の声を楽器で例えると大き目木管で、声質はマットな仕上がりで、大人びたテイスト。なので、普通のボーイ・ソプラノが選択する曲も良いが、声質や曲自体のドラマ性ということで、3.The Breaking at the Fellowshipが似合っていると思った。(by Hetsuji 2024.07.30 tue.up)