少年合唱 Columbus Boychoir ~ 歴史的録音で振り返る2024年07月26日 19時07分14秒


Columbus → American BOYCHOIR {1937-2007}

Disc 1
1.Alleluia from Exultate Jubilate K165 May 1947
2.Cindy May 1947
3.Deaf Old Woman May 1947
4.The Lord's Prayer ca. 1950
5.Shortnin''Bread May 1947
6.Afterglow
7.O Holy Night
8.Scene from Amahl and the Night Visitors January 1952 RCA
9.Conclusion of Mefistofele 1954 RCA
(Four folk songs by Bela Bartok 1965)
10.Mocking of Youth
11.Don't Leave Me
12.Bread Baking
13.Only Tell Me
14.Rejoice Greatly from Messiah 1965
15.Wenn Sorgen from Cantata No.3 1966
16.O bone Jesu 1965
17.O man of God from Elijah 1970 RCA
18.Above him stood the seraphim from Elijah 1970 RCA
19.Veni creator spiritus (conclusion) from Symphony No.8 1962 Columbia

Disc 2
1.Chichester Psalms 1990
2.Over Yonder 1996 Angel/EMI
3.Wade in the Water 1997 Sing
4.Morning Has Broken 1995 Angel/EMI
5.That yonge child from /A Ceremony of Carols 1983 Pro Arte
6.Still wie die Nacht 1997 Sing
(from Four Moravian Duets 1996 Angel/EMI)
7.Jabiko (Greeting from After)
8.Hore (Anguish)
9.Ose Shalom 2007 Albemarle Records
10.L'ange Gabriel from Trois Noels Quebecois 1999 Virgin Classics
11.Magnificat 1996 Angel/EMI
12.God Be With You 'Til We Meet Again1995 Angel/EMI
13.In the bleak midwinter 1987 Philips
14.Chichester Psalms:III 1990 Musical Heritage Society
15.Shenandoah 1983 Pro Arte
16.Three Blind Mice 1983 Pro Arte
17.Pops Goes the Weasel 1983 Pro Arte
18.The Battle Hymn of the Republic 1983 Pro Arte
19.The Stars and Stripes Forever

(from Missa Brevis 2003 Albemarle Records)
20.Verbum Patris hodie
21.Kyrie
22.Gloria
23.Sanctus
24.Benedictus
25.Agnus Dei
26.Et lux (conclusion) from War Requiem 1998 Teldec New York Philharmonic

 戦後すぐくらいからの録音です。SP盤からの復刻かな。傷ついたレコードのチリチリ音がそのまま収録されています。これが実に良いのだなー(という私は変人)。1947年にタイムスリップしてしまいました。盤のソリスト君たち、お元気かな?幸せにお暮しかな?とか聴きながら想ってしまいます。
 レコードの特にSP盤のチリチリ音には、その時代に誘われてしまいます。ドラえもんのどこでもドアが発動して、盤の世界観の中に入ってしまう。不明瞭な音の女声っぽいソロでも、洗練されていないように聴こえて来る合唱も、ドアの向こうの世界へ踏み込んでしまっているのです。その時代を経験していないのに、懐かしく感じてしまうのです。
 で、7.O Holy Nightの男声ソロの後で聴こえて来た少年合唱の寒色の風合いに、ああ、この音だ、などと考えている。
  1952 RCAになると、音が格段にリアルでクリアになってきます。普通のレコードかマスターテープ?からの復刻なのかもしれません。オーケストラだけではなくて女声も男声も入った大掛かりな劇的な展開になってきます。このときの音質の革新はすごい。が、声は遠くてオーケストラが以上にfff過ぎ。昔は、巨大な音での華やかさ晴れがましさを演出していたようにも思います。
 合唱団には、1973年前後にLPに名無しのスーパーソリストくんがいたのですが、このCDにはその時代が落ちているのが残念です。
 この合唱団は、1966年に伝説のソリスト君たちを要して来日公演をしているので、この盤でも66年前後の曲を聴きなおしたのですが、やはり、というかソリスト君たちに光が当たっています。全体的に上手です。
 1990年前くらいから、演奏がより成熟して来て、ソロは東欧風、合唱も上手。上手だけれどちょっと違うとか聴いていたけれど、2~3の音のイメージを除けば、やはりこの合唱団、好き、とか思いました。
 歴史的復刻録音なら、歴代の団員名とかソリスト名とか記載して欲しかったです。別冊でパンフがあるのかもしれませんが、合唱団が消えたからこそ、記録にアクセス出来れば良いのにと思います。
 そういえば、CD盤に「教育目的のみ/商用配布不可」みたいに書いてありました。外部に出なさそうな貴重な盤を聴くことが出来ているのが、地味にすごいことです。(by Hetsuji 2024.07.26 Fri. up) 



Faure:REQUIEM/ Haydn:NICHOLAS MASS * Union College Glee Club (CD 1002)

MISSA SANCTI NICOLAI Franz Joseph Haydn
Kyrie
Gloria
Credo
Benedictus
Agnus Dei

REQUIEM Gabriel Faure
Introit and Kyrie
Offertory
Sanctus
Pie Jesu
Agnus Dei
Libera Me
In Paradisum

 数回繰り返して聴いたら慣れたのですが、ライヴゆえに音の輪郭が滲んでいます。音そのものは清んでいますが、美しさゆえに歯がゆい採録です。Sanctusの美しい音を、覆っている皮膜を取り払った状態で聴きたいです。あ、男声部はリキを入れないで自然に歌って欲しいかな。ちょっとのところですケド。
 これがライヴなので全体的なレベルの高さは感じますが、採録が残念過ぎる。オーケストラと合唱の音量の対比が良くて5:5、時に6:4位で、その配分もちょっと私の好みからズレるかも。オーケストラと協演する場合、よくあることではありますが、もっと合唱を押し出して欲しかったです。オーケストラも合唱も良かったと納得の上での欲出しです。会場で、ではなくて会場から出て、扉越しに耳を押し当てて聴いているみたいで物足りない。完成度が高めだからこそ、生に近い音で聴いてみたかったです。私、頼まれたら最前列中央で、録音して差し上げたかったなーと思います。拍手の音の濁り具合で、実際の演奏への想いがつのります。これ、ライブなんですよね?
 いや、しかし。繰り返して聴けば聴くほど、音も又、良さが際立つような・・・。私のオーディオがイマイチなのか? 私の耳がイマイチなのか?  (by Hetsuji 2024.07.26 Fri. up) 

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