ボーイ・ソプラノ Christian Schaefer ~ 大人びてマットな声質2024年07月30日 16時57分32秒



christian schaefer FIRST SUMMER
BOY SOPRANO

1.Ave Maria
2.St Francis Prayer
3.The Breaking at the Fellowship
4.Panis Angelicus
5.Bist Du Bei Meir

 タイトルのファースト・サマーって何だ? 少年期から青年期への変わり目? わからん。彼の声を楽器で例えると大き目木管で、声質はマットな仕上がりで、大人びたテイスト。なので、普通のボーイ・ソプラノが選択する曲も良いが、声質や曲自体のドラマ性ということで、3.The Breaking at the Fellowshipが似合っていると思った。(by Hetsuji 2024.07.30 tue.up)

ボーイ・ソプラノ Richard Bonsall ~ 端正で上品、古典的な香り2016年11月15日 14時39分47秒



 非常に折り目正しい、クラシックな(古典的な香りのする)演奏です。どの角度からチェックしても、お行儀のよい模範的な態度と品の良さを歌い手の少年に感じます。今の時代からしたら古っぽいかもしれないですが、そこが端正で上品なのです。
 私が個人的に苦手とする揺れるヴィヴラートすら、上品です。昔の到達点ともいえる、少年らしさよりも、完成度にこだわった聴き方によっては、ときに女声てきな演奏にも聞こえます。・・・上手すぎるのです、本当に・・・。レコードで多くのRICHARDの録音が残されていますが、ここに収録されている音源は、傷ついていないのが良いです。
 ・・・彼の歌には、胸を締め付けるような、時代の古さ、切なさがあります。ウィーン少年合唱団の映画「野ばら」で、シューベルトのアヴェ・マリアが流れましたが、この盤での演奏でも、あのときの、祈りが聴こえてくるようです。これからRICHARDのレコードを何枚も集めるのにはチャンスと忍耐が必要でしょうから、手軽な音源で聴いてみるのも一つの手段です。もちろん、現在も素晴らしいボーイ・ソプラノは存在しているでしょうが、時代が歌わせていることもあるので、チャンスがあるときに、試しに目の前の音を聴くのも良いと思います。そこに、RICHARDとの素晴らしい出会いがあることでしょう。

ボーイ・ソプラノ Max Riebl ~ウィーン少年合唱団1955-63年頃のソリストを思い起こさせるソロの数々2016年10月14日 09時14分26秒



聴いてビックリのソリストでした。1955年から63年頃のウィーン少年合唱団黄金期のソリストみたいな声質、表現力。レコード時代のソリストみたいでした。WSKが3部構成時代のステージに出てきたソリストの演奏を、そのまま採録したような存在感。ボーイ・ソプラノのお手本みたいなCDでした。
 ただピアノ伴奏が、伴奏の意味を表現しきれていなくて、一所懸命すぎてff音が音楽をチョーぶちこわし。歌も伴奏も同じくらいにかわいくおヘタだったら、まあまあ気にならなかったかもしれないですが、なにしろ、歌が抜きんでていますから。別々に録音しているなら、歌の部分だけ取り出して聴きたいかも、とか思いました。伴奏って、ソロを活かすためには本当に大切です。ソリストが良ければ良いほどに、伴奏には気を遣うべきだと思います。

ボーイ・ソプラノ Max McGillivray ~ 渋く大人びた雰囲気のソリスト2016年10月12日 09時51分09秒



 これは又、なんと渋く大人びた雰囲気で聴かせるソリストであることか。演奏の安定感も抜群で、編曲もフェイントというか小技を利かせています。
 Maxくんは、いぶし銀の声、ですね。硬いようで軟らかく、頑丈で、地味ですが演奏への信頼度が高くて良い、みたいな。
 Choirは、トレブルさんたちの大人びた声質に驚きました。
MaxくんもこのChoirの一員としての線上に出現したソリストなのだと納得しました。表面的な華やかさよりも、根本部分を大切にした演奏と言えると思います。曲構成的に見ても、じっくりと穏やかに歌われると、私も聴きながら人生を振返ってしまったりして・・・。これも又、聖歌隊系演奏を聴くことの、効能の一つですよね。

ボーイ・ソプラノ Joel Harvey ~ 歌声から幸せオーラが溢れている2016年09月14日 06時47分07秒



Dタイトルとカバー写真である種のイメージが出来たのちに、聴いたのですが、ん~、タイトルのテーマが似合うのは、この写真時よりも3~5後の彼かも、と思いました。ファルセット気味の声が、優しすぎますワ~。訓練された思春期&青年期前の、人生の明るい声で健康的に歌われると、南十字星の息子以前に、親にとって良い息子様だったんだろうなと思います。周囲に好かれ要素満載です。日本でも歌っている曲が複数入っていますが、テンポが気持ちゆったりめで、おおらかに感じます。リズムも心浮き立つようで、真っ青な洋上で、緑に囲まれたキャンプ場で、みんなで楽しく歌えそうな曲満載のCDです。手抜きもなく有りっ丈の気持ちで歌っている彼の姿勢からは、彼自身が、今の彼自身のときを、満喫して幸せに過ごしているオーラが伝わってくる盤です。彼が自国を愛していることも伝わってきます。11番の曲のバック・コーラスが、あたかも彼自身が重ねて録音したかのように激似の音質なのもGOODです。私はこのCDをヨットの上で甲板に大の字になって波の音といっしょに聴きたいです。

ニュージーランドの実力派 ボーイ・ソプラノ~ Christopher Bruerton2016年06月09日 13時32分08秒



Carols for Christmas with Christopher Bruerton (TreeHouse T9923)

 Christopher Bruerton が14歳の時の録音なそうで、かなりソリストとして成熟しきっているかの如くの演奏です。玄人好みかも。大人の混声(たぶん)やお国のクライストチャーチの聖歌隊をバックに、Christopher の声が引き立っている構成です。教会ならではのオルガン演奏も良いですね。
 アルバムカバーの彼を見ても柔和で大人びている印象ですが、声も又、しかり。突き刺さるような青いところは全くなく、かといって揺れるヴィヴラートなしの、丸みを帯びた安定したソプラノが満を持して曲を作り上げて行く様が見事です。曲ごとに録音年月日がわかると良いのですが。私個人は、12.AWAY IN A MANGERのときの声が一番すきかもしれません。

ボーイ・ソプラノ DAVID McKAY ~ タレント・スカウトで見いだされた少年のアルバム2016年01月02日 18時37分55秒



 BLESS THIS HOUSE という最愛の曲がタイトルのLPでしたので、その理由だけで外せないと思い入手したレコードです。このDAVID少年は、1976年、オーストラリアのTV番組で見いだされたようです。
 線の細い高くクリアなソプラノで、視聴者受けし、目にとまったんだろうなと思いました。アルバムの収録曲も無難な人気曲が並んでいます。歌い方は、素直かつ自然なのでボイストレーニングは受けたのでしょうが、宗教的ではないように感じました。私個人の期待値が異常に高い曲であるお目当てのBLESS THIS HOUSE は、普通に歌われていました。聖歌隊と言うよりは少年歌手的歌唱でした。もしかしたら、Mary's Boy Child で優勝したのでしょうか? 欲を言えば、バックに合唱団がいたらもっと良かったかも、と思いました。

 新年あけましておめでとうございます。
 国内では、年末に、イギリスとかアメリカから少年合唱団が来日していたようで。・・・羨ましいことです。どなたか、チラシとパンフを譲ってくださらないかなあ・・・。

 今年もどうぞよろしくお願いします。