amazarashi 夕日信仰ヒガシズム ~ 覚悟の無い自己肯定のやさしい甘さの心地良さに癒される2014年12月01日 05時45分37秒



(Sony Music Labels AICL 2753-4)  2014.10.29

 一昨日、初めて amazarashi という人の『穴を掘っている』を聴いてビックリ・・・いったい、これはなんなんだ? 何を歌っているんだ? you tube で数曲聴いたけれど、らちがあかない。ということで、昨日、買って聴いたのがこのアルバムです。
 とにかく、言葉が響いてくる。響くような声と歌い方をしている。人の声が音楽の主人公になっているところがスゴク良い。
声と歌い方は、尾崎豊とさだまさしを足して2で割った感じかなと思いました。叫ぶように歌っているんだけれど、声がとってもきれいで音そのものがクリアで気持ち良いんです。


 詩の単語のあやつり方の麗しいこと。詩っぽくない言葉がアクセントになっている。哲学なのか宗教なのか、わからないけれど、この作品は作者の哲学であり、宗教でもあるんでしょう。そして、想いを誠実に表現しているから、伝わってくるんですね。さすが、プロ。
 一番、スッと入り込んできたのは「11 ひろ」。大人がくだらなくて子どもがその対極にある、等の固定観念が残っているのは残念(見ていて子どももかなりいやらしさを持った小さな大人をしていることがあるから)だけれど、そこはお定まりのコースだから仕方ないか。
 
 こんなふうに伝わる歌を歌うことができるのは「くだらない大人」と形容しているあなた自身では? 19歳の時空を心に刻んで大切に生かしているあなた自身では?
 19歳のときのあなたには決して歌うことができなかった歌なのでは?
 アルバム全体を聴いて感じたのは、決して絶望していないこと。自分を肯定していること。そこが救われるような気がするんじゃないかと思う。

 
 

 価値観なんてひとそれぞれ。だから、心の中の羅針盤を信じて舵を取れば良いだけのこと。「急げ」とCDケースの内側に作者からの小さな小さな文字でメッセージがあった。でも、凡人にはこれが難しい。
 どう生きても失うものはあるし、得るものもある。んじゃないか。 19歳のまま歌い続けるamazarashi さんも居るし、19歳の自分を得るために42年を費やさなければならない私も居る、だけのこと。変化するのはボディのみ。
 子ども時代の自分を大切に心に仕舞って生きている「汚れた?」大人は結構いるんじゃないかな。そういう人たちが壁に阻まれたり、何か傷を抱えていたり、ブルーな中でも、けなげに何かに向かう姿、あきらめない姿が共感を呼ぶんじゃないかな。彼ら自身に近い所で歌っているという臨場感もあり、聴いた中ではこのCDが一番かな。





anthology1386 (AIXL-50/BD)2014.03.26
ビデオクリップ集

 演奏者の声もきれいに採録されて音も素晴らしいですし、映像も1曲1曲の完成度が高いです。 amazarashiという個性を最大限に引き出した素晴らしいビデオクリップ集だと思います。
 100インチのTVで見たい。迫力でしょうね。あらためてメロディと声の美しさを感じました。ソリストの声は本当に素晴らしいですねぇ。
 ライヴも収録されており、ファンには嬉しい企画だと思います。私は、やはり、ビデオクリップの価値を感じます。
 歌詞に励まされる方もいらっしゃるんでしょうね。



(AICL-2603 ~ 2604) 2013.11.20
文字だけで見ると、字数が多くてしかも文字が小さいので、それだけで拒否したくなるのですが、音に乗せたとたんに、言葉が輝きだす不思議。天賦の才能なのでしょう。そしてメロディも心地良い。
ですが、一気に10枚くらい聴いて、食傷気味です。なぜって、日常への妥協が歌われているだけですから。又、聴きたくなることもあるかもしれませんが、今は、もう良いかな。私の人生には関係なさそう。お幸せに。って感じかな。
あと1枚聴いたら、こちらも日常の音楽へシフトします。



(Sony Music Labels AICL 2527-8) 2013.04.10

耳が良いというか、韻の踏み方が音に乗っていて、その手法がこの作者の魅力の一つなんだろうな。
『歌詞を見ながら聴きたい曲が、今いくつあるだろう。』とamazarashiのサイトには書いてある。つまりは歌詞の完成度も彼らの売り。・・・だったら、読みやすいライナーノーツとか歌詞集をお願いしたい。
この作品集も試行錯誤の真っ最中。題材がちょっと無理。もっと自分に近い切実なものを歌った方が魅力あると思う。
次から次へと言葉のマシンガンが・・・頭良さそう・・・。そしてこの作者はゴールを設定していないし想定もしていないから揺れたり苛立ったりするんだと思った。でも、揺れたり踠いたりしている方が作品的には聴衆にアピールするもんね。



0.7
AIBL-9254/DVD/2012.11.28
amazarashi 1st LIVE DVD 「歌声だけが見えている。」

カラフルなCDカバーは、すぐ上のシンプルなブックレットに、アニメのセル画を重ねるみたいに、3枚の絵と外ケースとを重ねて作っています。何か意味があるのか、気まぐれな遊び心か? (意味不明なので扱いにくさを感じます)


DVDとCDのセットです。音はCDの方が良いような気がしました。ガラスの破片のようにキラッキラの歌詞がマシンガンみたいに乱射される様が麗しいです。良かったら、初心者としてはDVDの映像の方には、タイトルと歌詞を入れてほしかったです。




(AICL-2380)2012.06.13

『歌詞を見ながら聴きたい曲が、今いくつあるだろう。』
 正直、歌詞が特殊なので、歌詞カードが無ければ、歌を完璧には聴きとり出来ないです。そこが尾崎豊との違いです。

 素人のナレーションが気になりました。 
 宮澤賢治ふうなのも。もどきはもどき、でしかない、と賢治さんファンとしては思います。

 発する作品に対しての覚悟の無さも気になります。
 存在の状況に対しての反抗を装っておきながら、謝罪している姿勢が、私は甘えだと思うし姑息だと感じるけれど、世の多くの人にはそのスタンスが逆に繊細さや脆さや生きている気遣いとして共感を呼ぶのかもしれません。

 



(AICL-2319 ~ AICL-2320) 2011.11.16

  1st アルバムらしいです。CDサイズの本格的な本仕様のブックレットが付いていて驚きました。ここまでされちゃうと、アーティスト冥利に尽きるでしょうね。
 『歌詞を見ながら聴きたい曲が、今いくつあるだろう。』
 見てビックリ!でした。耳で聴いていただけではわかりませんでしたが、歌詞の量が半端無く多いのです。その言葉を音符に乗せて自然に聞かせている力量たるや、常人の域を凌駕しています。
 ホントにホントにすご過ぎる能力値。
 歌詞(作者は詩歌と表現していらっしゃる)だけ先に読んだとしたら、これらに旋律がついていていとも自然に歌われている、とは信じがたいと思います。
 モチーフの多くは自己主張ならぬ自我主張の叫びで、もっともアピールしやすい主題でもあります。
 空っぽの空とは何か?
 暗いところとは何か?
 ・・・追求しないで、今まで歌ってきたことのバリエーションで続けるんですかね? ま、答えを探して、提示するよりも、疑問符で叫んでいる方がきっと売れますよね。
 千年なんてきっとあっという間ですよ。
 『デスゲーム』が、ど~して『未来づくり』なんて妥協してしまうんですかね? このアルバムは完成度が高いと思いますが、『未来づくり』にはガッカリです。
 宗教へ行かずに追求も可能だと思います。
 今までの詩歌で提示した疑問符への答えを見つけて、歌って欲しいものです。出来るものなら。ですが。






(AICL-2240) 2011.03.16


 一見不必要と感じるほど多い言葉たちの浮遊感と言うか遊びは相変わらず。が、声に悲哀があり、叫びが訴えとして伝わってくる。必ずしも、率直な歌詞ではないのに。
 ずっと聴いてきて、私にはこの盤が今回、最後の作品。

 魅力は、『声と旋律』。歌詞が螺旋しているしている割に、旋律は実に親しみやすく耳に心地良い。

 作品は詩歌という独特の立ち位置。
 スタインウェイのビンテージも簡単に手に入れることが出来る今、作者へ、どこへ行くのだろう?




(Sony Music Labels AICL 2195)  2010.11.24

 作者は本を読んでいそうな感じとか、勉強していそうな真面目な感じとか。目の前に材料はたくさんあるんだけれど、結晶するまえに見せてしまった作品群って感じかも。
 ことばのリズムが気持ち良い。例えば、『ポルノ映画の看板の下で』は、お経のリズムに似ているところがあったりする。
 気持ちが煮詰まっていて、でも答えが見つからなくて踠いているような作品に思えた。




(AICL-2128) 2010.06.09
 
 

 どことなく「スタンドバイミー」的な映像が浮かんでくる『夏を待っていました』は、〈鬼は迫り来る時間の流れ〉というフレーズが詩歌している。この感性を維持するために感覚を研ぎ澄まし続けるには、通常の生活は難しいんだろうな。
 順不同でCDを聴き続けているうちに、なんとなくパターンを感じたりするようになりました。最初は、「???」で訳が分からないところに魅かれましたが、次のCDは余裕で聴くことが出来そうです。




2010.02 全国リリース作品『0.6』(rep-028/TGCS-6031)


すっごいなあ。とにかく、言葉が豊か。下世話に言えば、言葉の魔術師。言葉を操ることに長けていて、思いもかけない動きを、操られた言葉たちが見せてくれる。
 ただし、書かれている内容は、あるがままであることを受け入れることが出来にくいことを歌っていて、こういうのは、受け入れられやすいのだろう。自分のかわりにamazarashiが叫んでくれているのだから。言葉と旋律が固く結びついていて、伝わってくる、作品としてそこが強い。
 音楽のジャンルの分類に疎いが、どこかでロックだと書かれていたが、『ムカデ』を聴いたとき、リズムがロックっぽいと思った。リズムもメロディも言葉遊びも最高潮。でもって、緊迫感も。韻の踏み方が本当に上手い。題材の料理の仕方はアカデミックだし。
 表現内容ではなくて、表現技術が群を抜いているんだ。心象表現と写実的な表現とのミックス具合、題材の対比具合が絶妙。
 張りつめて、心の動きを追っているようにも感じるので、もしも、満たされてしまって、この緊張感が途切れたら、歌詞を書いて行けるのかとふと思いました。
『歌詞を見ながら聴きたい曲が、いまいくつあるだろう』帯に書いてありました。



2009.12『0』
プライベート盤らしいので入手できず。

欲しいです。
一応コレクターモードなので。
どなたかお譲り下さい。



 『穴を掘っている』という曲に衝撃を受け、11月30日にCDをありったけ買ってきて、にわかに聴いているところです。
 聴いている順番に、法則性はありません。
 12月6日現在の感想としては、この作者(詩人)は、自分が探している答えを見つけていない。見つけていない状況を表現しているのだ、ということ。答えが見つからない限り、限りないバリエーションで思索(詩作)を続け、人々の琴線に触れえる名作が生まれるかもしれません。
 答えは見つかるのでしょうか。見つけたのちにも書き続けることが出来るのでしょうか。そして、答えを見つけた以後の作品も売れるのでしょうか。
 ・・・などとボ~ッと考えていました。

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