ピアノの森 16 (一色まこと) ~ ショパンを聴きたくなる一冊2009年09月14日 21時37分43秒

ピアノの森16 

ピアノの森 16 (一色まこと) 講談社

この本、好きです。
演奏者の気持ちが書かれているから。

カイくんが好きなのはそのとおりなのですが
好きか嫌いかはわからないけれど
雨宮ジュニアくんの心の動きがなんとなく
わかるんですよね~。
トップになれないヒトの気持ち。
いつも壁を見ているヒトの気持ち。
・・・共感してしまいます。

でも
水上澄子氏作 「リンデングリーンの小鳥たち」を読むと
主人公くんのボーイ・ソプラノを想像するように
この
ピアノの森を読むと
ピアノを聴きたくなります。

ラフマニノフとか
特にもショパン!
カイくんの
挑戦的なピアノ協奏曲とか
ショパンの
ピアニシモとかゲンコツfffを聴いてみたい。

カイくんに近いピアノって
ピアニストで言ったら誰なんでしょう?

残念なのは
画風が時に低周波なこと。
カワイイと思うコマもあるんですが。

「ポーの一族」や「トーマの心臓」が
漫画だと思ってきてしまった私には
ピアノの森は
なかなかの画風なのです。

読んでいるときには
音を聴こうとしているんですけれど。

レフ・シマノフスキくんの
透明(私の想像では)な音も聴いてみたいものです。

ピアノの森を読むたびにピアノ曲を聴きたくなることは確か。



*
"森の端"については
理解できないでいます。