少年合唱~パリ「木の十字架少年合唱団」1967年2024年09月28日 19時10分19秒


世界の国からこんにちは 世界の児童合唱団 来日名演唱  (KING RECORDS CD 3枚組 723~5)
発売日:2021年12月08日発売

パリ木の十字架少年合唱団 (キングレコード SET(H)5063/5076) (P)1967、1971 
指揮 R. デルシーヌ神父 東京少年少女合唱隊 / ボニー・ジャックス

DISC1
1.世界の国からこんにちは
2.さくら さくら
3.山寺の和尚さん
4.たまごとにわとり
5.ダニー・ボーイ
6.サルベ・レジーナ
7.山の乙女
8.おお、おおいなる神秘
9.コルヌワーヌの子守唄
10.小さな部屋
11.越天楽
12.佐渡おけさ
13.金毘羅船々
14.田原坂
15.ソーラン節
16.五木の子守唄
17.アヴェ・マリア
18.我が選びしぶどうの木
19.おお、イエス・キリスト
20.聖夜

 3枚組のCDになります。パリ木は来日記念盤2枚を1枚のCDにまとめたようです。
 今月、sounds’Libraryのサイトに行きついたらしい方からレコード等をを探して欲しい旨の依頼が飛び込みました。
 その方は1967年にパリ木の団員として、日本公演を行ったそうで、当時の来日記念盤と、NHK(の歌のメリーゴーラウンド?)に出演したときのビデオが欲しいとのことでした。
 NHKは無理ですってバ。私、ずっと探していますもん。岩崎くんの「峠の我が家」が聴きたいばかりに。
 私は余分に持っていなかったので、オークションに参戦したのですが、それより先にChoir系のお師匠様が依頼されたレコードと、その他にも、関連のレコードや写真集(表紙が1967年の団員たちなのだそうです。知りませんでした)を提供してくださるとのことで、待っている状態です。
 CDは、レコードと比較して、どうしても音に臨場感が欠けるように感じるのですが、手軽に聴けるのではないかと思いおまけです。
 聞いた感じ、この頃のパリ木は、ものすごーく、整っている感じで、すこし、音に距離があるように思いました。
 指揮は大大好きなデルシーヌ神父様で、のちの片鱗を感じるソロではありますが、全体的には模範的な演奏に聴こえました。私にとってのパリ木は1970年代なのですが、歌から感情が吐露しだしてステージから客席に流れ出すような感じは薄かったかもしれません。
 1967年来日組の彼にとって、今でも、日本は本当に素晴らしい思い出に溢れていて、その記念であるレコードを探していたようです。
 これらの盤にはいくつかのソロがありますが、CDにもLPにも記載を見つけることが出来ませんでした。
 せっかくの機会なので、ソリスト名を教えていただきたいと思っています。(by Hetsuji 2024.09.28 sat up)

1967年 パリ 木の十字架少年合唱団2024年09月16日 13時45分35秒

1967年のパリ 「木の十字架少年合唱団」に関して
次の物をお譲りいただける方は、ご連絡をお願いします。

1,1967年の公演プログラム
2,パリ木の十字架少年合唱団 その2 (キングレコード SET(H)5076) (P)1971 パリ木の十字架少年合唱団 指揮 R. デルシーヌ神父 東京少年少女合唱隊 / ボニー・ジャックス
3、NHKTV 歌のメリーゴーラウンド
・1697年10月13日(金)午後6:00~6:30録画
・1697年12月29日(金)午後6:00~6:30録画

*当時の来日団員くんから、オファーがありました。
 できるだけ探して送って差し上げたいと思っています。

その他、当時の撮影スナップや切り抜きなどありましたら、おゆずりください。



堀辰雄 「木の十字架」 ~ パリ「木の十字架」少年合唱団、Claude Pascal2019年07月07日 09時32分09秒

 1974年の『パリ「木の十字架」少年合唱団』(パリ木)公演へ行った前後に、堀辰雄が立原道造を追悼した「木の十字架」を読んだ。

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 そこには堀の結婚のお祝いに立原が贈った、フランス旧教会ラ・クロア・ド・ボア教会小聖歌隊合唱のヴィットリア『アヴェ・マリア』パレストリイナ『贖主の聖母よ』と、クロオド・パスカル少年が独唱したドビュッシィの『もう家もない子等のクリスマス』という2枚のレコードの記載が在った。

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 聴いてみたいと思い、オリジナルを探し始め、2009年、インターネット上で、ついに「アヴェ・マリア/贖主の聖母よ」のSP盤を見かけた。

(JA-688-A, JA-688-B)

 その後、私は、それとは違うレーベル・デザインのSP盤を手に入れることが出来た。

(A-1267)

 パスカル少年の方は国外盤で入手した。

(J2339)

(DF1343)

 だが、手元にあるSP盤が作品中の盤と同じものなのか、当時は調べる方法を思い付かず、放置してしまっていた。

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 昨秋、コレクションの棚を整理した折に、そのSP盤が出て来てしまって、仕方ないから手に取ってしばらく眺めた。

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 堀がレコードを贈られたのは一九三八年だが、実際には、翌年、立原の死後に、深田氏のお宅の蓄音機で初めて聴いたらしい。蓄音機を購入したのはその後のことで、堀は軽井沢で立原を偲びながらレコードを聴いていたようだ。

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 SP盤は、パリ木がビクター、パスカル少年のがコロムビアから発売されている。私は、レコード会社へ、レーベルに記された番号から発売期間の問合せをし、両社からは『時代の古いレコードは既に情報が無い』との回答を受け取った。

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 次に、パスカル少年と合唱団側の記録から、録音は少年が1933年、パリ木は1934年であることが判ったので、1933年から1938年の間に発売されたレコードを資料から探すことにした。

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 野村胡堂・あらえびす記念館(岩手県紫波町)には多数のSP盤と、資料等が存在する。そちらで資料を三冊お借りして2枚のSP盤の記載があるかどうかを確かめた。

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 その結果、三冊の資料のうち、『野村レコード・コレクションSPレコード目録(S61・3)』に探していた記載を見つけた。


 Noël des Enfants qui n'ont plus de Maisons 家のない子供たちのクリスマス Pascal(Boy S) Col, J 2339  5345 (P36)。コロムビアから発売されたパスカル少年のレコードが存在していた。

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 記念館の館長氏と学芸員の方のお話によると、パスカル少年のSP盤は、あらえびす氏がリアルタイムで購入した盤とのことなので、それが国外盤であることが気にはなったが、時期的にも、堀が手にした盤と同じ可能性があると思われた。であれば、記念館所蔵のパスカル少年のSP盤は、非常に状態の良い、ワン・オーナー盤ということになる。

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 パリ木の方については、発売元のビクターが時代によって会社名を変えていたので、レーベルに記載されていた会社名から、最初にネット上で見かけた(JA-688)ではないかと思われた。私のコレクションは戦後の(A-1267)盤だった。

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 「木の十字架」作品中のSP盤は『JA-688(フランス旧教会ラ・クロア・ド・ボア教会小聖歌隊)』と『J2339(パスカル少年)』かもしれない。

(フランス旧教会ラ・クロア・ド・ボア教会小聖歌隊)

(クロードパスカル)

 これが45年を経て、私が出した結論だ。

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 残念ながら、立原が贈ったレコードの原物は残っていないらしく『堀辰雄文学記念館』が公開している蔵書目録SPレコードのリストにも掲載されていないので、私が出した結論が正しいかどうかは分らない。

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 パリ木の演奏は、重く深く暗いが不思議と癒されて心が凪いだ。パスカル少年の方は、弾んだ技巧的な声がやわらかく響いて来た。

 (MARIANNE MELODIE 021018 830)

 今更ではあるが、フランス旧教会ラ・クロア・ド・ボア教会小聖歌隊とは、パリ「木の十字架」少年合唱団のこと。

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CHANTS RELIGIEUX (MARIANNE MELODIE 021018 830) rec.1933-1949 / dir. Monseigneur Maillet
9. AVE MARIA (1934).....2:34
19. ALMA REDEMPTORIS (1934).....3:13 

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 パリ木の歴史的録音のCDで、2曲は聴くことが出来る。

パリ木の十字架少年合唱団~歴史的録音の響き 12019年02月15日 16時33分35秒



 老化するにともない耳が退化している。1999年にCDからレコードにシフトしたが、去年あたりから、さらに78回転盤に・・・。ピッタリ来てしまった。この盤は、たぶんSP盤の復刻。実際にSP盤で聴くのとは微妙に音が違うが、CD盤でも雰囲気は伝わってくる。合唱もソロも落ち着いて大人っぽく聴こえてくる。
 収録曲のうち数曲はSP盤でも聴いたが、合唱やソロの技術以前の個性やハートが素のままに表現されていて伝わってくるものが多い。
 今は情報がワールドワイドになってきて、合唱技術もワールドワイドになってしまって、少なくとも80年代初め頃までは個性が際立っていた合唱団ごとの演奏も、平均的に上手になってしまった・・・。必ずしも技術が素晴らしかったとは断言しかねるけれど、個性ゆえに求めて聴くこともあるので、歴史的な録音が時代の空気とともに再現されるのは嬉しい。この頃のパリ木のソリストはソプラノというよりもアルト寄り。時代故なのか、低めのソロが不安や悲哀を醸し出す。

少年合唱 Les Petits Chanteurs à la Croix de Bois パリ「木の十字架」少年合唱団 ~ 100周年記念はしっとりと大人びた合唱で2016年03月22日 20時03分48秒



Les Petits Chanteurs à la Croix de Bois(70022640645)
100周年記念のベストアルバムで1935年から2006年までの演奏の中からピックアップされて収録されている模様です。私は、デルシーヌ神父様時代のファンなので、74年の録音がリアルタイムの演奏で、その数年後のバール君の演奏が無条件に最愛の演奏だったりします。ベストアルバムなので、それこそ完成度の高い演奏群ではありますが、私はこのアルバムは、初めて聴く方よりも、ずっとファンしていた方に持っていて欲しい1枚かな、とか思います。キラキラだった頃から渋みを帯びるに至るまで、合唱の質というか声の色彩の変遷を感じることが出来るので老舗ファンにはそのあたりを慈しんで欲しい、と。新規ファンには新規録音で現在を知ってファンをするのがおすすめです。
映画「コーラス」のモニエくん以後、おフランスといえば、サン・マルクに持って行かれた感がありますが、パリ木には男の子の声故の、やわらかさやさしさ素朴さがあるようです。収録曲の1曲1曲が、その時代を象徴し、それぞれの時代の「パリ木」が迫ってきます。とにかく編曲と演奏(合唱とソロ、そしてそのバランスも)が素晴らしい。いかにこの合唱団を愛していたか夢中になって聴いていたかを思い出させてくれました。あ、もしかして、これから聴く方にもおススメかも。ピンときた演奏があったら、録音年代をチェックして、その時代の録音から聴き始めるのが良いかも、です。

パリ「木の十字架少年合唱団」~1933-1954 歴代ソリストくんのアルバム2010年01月02日 19時35分01秒


Les Petits Chanteurs a la Croix de Bois (EMI?)

パリ木もやるもんです。

これ、1933年から1954年までのソリストくんの声を収録したアルバムで、録音年とソリストくんの名前がしっかりと記載されています。いかにも個人を大切にする国、おフランスって感じです。
レコード特有のチリチリ音混じりですが、なんというか、昔っぽく、ソリスト君が個性的に歌い上げる感じが魅力的。もしもCDでも出ていたら欲しいですが、おそらく音はレコードのやわらかさ優しさが勝っていると思います。だからCDでもしも出ているとしても、レコードで聴く価値がある、と自分に言い聞かせたりして。
2008年のコンサートを昨年のクリスマスにもBS朝日で放送したようですが、スッキリと洗練される前のいかにもパリ木っぽいパリ木のソリスト君の演奏が収録されていて、これが私の知っているパリ木だと思いながら聴きました。

数代前の指揮者のBernard Houdyさん。1946年のソロが収録されています。ソリストくんだったのですね。しかもDelsinne神父さまの曲を歌っているみたいだから指揮者のお気に入りくんだったのかもしれません。
大好きな Madre en la puerta も1937年の録音で収録されています。
ソリスト君によっては、巻き舌でしかも仔猫のように喉をゴロゴロと鳴らす歌い方もパリ木。私はパリ木が好きだったんだ!と心の中で繰り返しながら聴きました。
Jean Buclet くんの Deep river ・・・深い。と思っていたら Jean Lehot くんの歌も深い・・・みぃ~んな私が生まれる前の演奏ですよ~住んでいる世界が違っていたな~と心から感じ、思想も生活レベルも全く違う極東日本の片田舎で生涯を終える予定の私にソリスト君たちの演奏から渾身の魂が届くなんてありがたいものですね~。
マイエー神父さまのお声も収録されていました。

しっかし、どうしてこんな趣味に走った盤が埋もれていたのか・・・?
もしかしたら1955-1976もあるのかな?たぶん、あると思います。このレコードの表紙(アルバムカバー)に1・1933-1954とあるから。
とすると、2が欲しいぞ。70年代は私にとっての黄金期ですから。
うちの孫息子(と勝手に私が呼んでいるフランク・バールくん)のソロも無視できないはず・・・。
1980年代の初めで消えたはずのパリ木への想いがこの盤でまた復活しそうで・・・ちょっと怖いです。

パリ「木の十字架少年合唱団」 ~ BS朝日の特番ライブ放送より2009年01月02日 19時08分46秒

DVDが発売されることを願って自分で印刷してみました

コンサートには行けませんでしたが、TV録画で気分を味わうことが出来ました。

実際に聴いた友人から
「「パリ木」のカテドラルは良かったですよ。」
と メールは入っていたのですが、TVでしばらくぶりに見た感じとしては、合唱がサラッとした感じがしました。

甘く蜜を引く感じが、抑えられたかな、とかいう。

基本は、知名度だけではなくて、実力集団だと思うので、安心して聴けました。
ちょっと、曲によってはテンポが、曲に対して私が持っているイメージよりも遅めだったかも。
それだけ、声量や表現力に自信があるのかもしれません。

満足には満足なんですが、もしも、コンサートDVDを作るとしたら、まずは、ナレーション無しで、コンサートを収録すること。

ナレーション入りで流した部分は、特典映像として、ボーナス・トラック扱いにして欲しいと思います。

番組を見るまでは、NHKのBSクラシック・クラブみたいな作りを想定していました。

正直に言えば、音楽以外の、余計な音(ナレーションとか)は聴きたくないもので。

団員の声なら、良いのですが。インタビューでも、質問部分は音ではなくて字幕で、団員が応えるところだけ音でお願いしたい。
(なかなか私はわがままなんです。)
それでも、コンサートの合間の別映像は鬱陶しいです。

私はレコード派で、CDはあまり聴いていなかったため、指揮者が女性に代わったことも知りませんでした。
・・・なんとなく、微妙に変わったような気がします。
良い、悪いじゃなくて、変わったような気がしました。
スピード感が違うかな?
それから、子守唄は、微妙に編曲が違っていました。
(低い音がありました)

全体的に、始まりの音と、特にも締めの音をピッと決めてくれたらもっと良かったかも。

雰囲気が変わったのは、日本には久々公演ですが、韓国や台湾には頻繁に行っているようなので、それとも関係があるのかもしれません。

特に第1部ですが、プログラムが変わりましたね。時代、かな。

第2ソプラノなのか、アルトなのかわかりませんが、低い声も魅力ですね。

TVを通して、初めてパリ「木の十字架少年合唱団」を聴いた職場の同僚が、東京カテドラル聖マリア大聖堂の響きと雰囲気を絶賛していましたが、ホント、私の中古アナログTVから流れてくる音が、さわやかでスーッと伸びやかに上に上っていく感じがしたのには驚きました。
音は良いと思います。

やはり、プロ仕様のDVDを発売して欲しいです。

あ~、まただ。コンサートの合間、合間のナレーションが鬱陶しい。
それと、歌っている途中でナレーションを入れるな!とイライラしました。

DVDを作るときは、こういうのは、ボーナス・トラックにまとめてくださいね。

第2部になったら、おなじみプログラムでした。

相変わらず上手ですが、団員君の声が違う。
以前には、上空ピッコロ的な、クリアで軽い超ソプラノくんがいたものですが、今回は消えました。
これも時代かな。
最愛のフランク・バール君の時代の声と比較すると、割合、低い声が目立ちました。
というよりも、目の覚めるほど、高い声の、いわゆるパリ木的(と私が勝手にイメージしている)ソリストくんが居なかったような・・・。
それから、聴き手にガーッと迫ってくる感じが抜けて大人しくなったような・・・。

・・・ああ、でも、コンサートには行けなかったけれど、TVを通してパリ「木の十字架少年合唱団」の合唱を聴く事が出来て本当に幸せ。
これはBS朝日さんに感謝。

基本部分が上手で安心して聴く事が出来たので、些細なことを取り上げてしまっただけです。
(最初から最後までナレーションの存在に疲れました。一般向けとしては普通の作りなのでしょうが)

次回の日本公演では、第2部のクリスマス関係の曲は、まあ、手を付けないとして、第1部の曲に、昔の団員君たちがレコードで歌っていたような、クリアなソプラノを必要とする曲をリクエストしても良いですか?