「バチカン奇跡調査官」より 回廊を吹き抜けるボーイ・ソプラノ ~ フレーベル少年合唱団2018年03月23日 16時16分14秒


TVバチカン奇跡調査官オリジナルサウンドトラック(LACA-9542~3)

 収録曲は、劇中のあらゆる場面に使われるのでしょうから、様々なジャンルの音楽がそろっていて、アニメの内容を把握していない私が音楽のみを聴こうとすると正直・・・雑多過ぎて頭が路頭に迷います。・・・アニメの効果音楽だから仕方ないのかもしれないですが、CDの音楽観はぐっちゃぐちゃで統一感なし!(奇跡を調査に世界中を旅するから?)あちこちからのイメージのパクリが気になるような・・・? 大人も頑張って歌っていますが、例えばミゼレーレを聴き比べてみれば、フレーベルの子たちとの差は歴然です。
 だからこそフレーベルの少年の声でハッと心と目が覚めるのですよね。歌っている個人名は残念なことに非公開ですが、CD「にじ」の頃に小学校の中高学年だった子どもたちがちょうど熟成されているお年頃なので、にじに参加した誰かは歌っているのかも、と想像するだけです。
 アニメ見ていない少年合唱ファンが、たった数曲の為にCDを買っても良いものかどうか・・・? う~ん、フレーベルのファンには買いですね。たった1曲5分の為にCD3枚組を買うとか、少年合唱ファンにはそういうところがありますものね。
 今は便利になって曲ごとに買えるので、フレーベル少年合唱団が参加している曲だけを買う方法もあります。
・・・にしても勿体ないわー。少年たちのこの合唱、この声。せっかくのソロ、せっかくのボーイソプラノなので、「10.不気味なハロス」とかではなくて、もっと別な曲を歌わせたかった・・・。例えば13.明かされた「奇跡」のメロディに詞を付けて・・・この旋律がきれいだから
  少年合唱ファンへのお薦めは、B-Sファンとしてはありきたりの感性ですが、「03.バチカンの風景」「07.ミゼレーレ~天からの賜り物~」「17.マリアはいばらの道を往く」です。

ボーイ・ソプラノ ANGUS BENTON ~ コンテストを勝ち抜いた名門聖歌隊出身者2018年03月23日 16時25分12秒



Homeward Bound(CRO35)   

 名門のWinchester College Quiristers所属であり、BBC Young Chorister of The year 2016の勝者です。
 CDは、細く高い声を絞り出すような歌い方で演奏が始まります。丁寧に丁寧に歌うこの声を聴いたときに、私は素直に、コリスターなんだなーと思いました。シンガーではないので、媚はありません。ただ、繰返して聴き込むほどに、曲の世界に浸れるように思いました。このくもりの無い声はクリアゆえにピアノ伴奏だと同質の音にも思えるので「11.The Ash Grove (Britten) 」の伴奏は似合っていました。このボーイソプラノは楽器の伴奏よりはトレブル・アルト・テノール・バス編制の普通のイギリスのChoir=合唱をバックに聴きたかったです。
 だけど、やさしーなー・・・。やさしー世界だわー。聴き方によっては同じイメージで聴こえてくるので、多重録音の箇所もアクセントになっています。
 UKのコリスターくんの作品集として王道中の王道の選曲ともいえるCDです。こわれそうに繊細なソプラノがなんだか物悲しかったりします。「16.Auld Lang Syne」は日本名「蛍の光」今ではあまり日本では歌われなくなりましたが、さすがスコットランドならではの1曲ですね。
 CDタイトルにもなっている「17.Homeward Bound」は初めて聴きましたが、タイトルにしているだけあって、しみじみと歌い上げられています。生命力に溢れた年代の少年が、歌でどこか人生の終焉を感じさせてしまうボーイソプラノの不思議を心から感じてしまいました。