クラシック倶楽部~ウィーン少年合唱団演奏会 2013年5月18日 東京オペラシティコンサートホール~2021年01月20日 12時58分49秒


 2013年は、愛らしくクリアな声質で、ジブリ等のナンバーが放映されました。ソリストにも活躍の場があり、聴きやすさや楽しさが優先された放送だったと思います。震災気分がまだまだ(今も何処かで)生々しかった当時の来日で、いろいろな配慮があったと思われます。
 演奏会の録画だけではなくて、地方在住者にも届くような番組にも多く出演した来日組だったと思います。(録画を整理していて思いました)
 
 それにしてもクラシック倶楽部は素晴らしい。この素晴らしいクラシック倶楽部の枠で、もっともっと少年合唱団を取り上げていただけたら嬉しいなあと願います。

クラシック倶楽部~ウィーン少年合唱団演奏会 2019年5月29日 東京芸術劇場大ホール~2021年01月12日 10時44分32秒



1.喜べ 正しい人たちよ
2.天は神の栄光を語り
3.詩篇第13番「主よ いつまで私をお忘れになるのですか」
4.3声のためのカプリース/動物たちの対位法
5.リベルタンゴ
6.ひとりぼっちの羊飼い
7.ねむの木の子守歌
8.ふるさと
9.内なる平和
10.ポルカ「雷鳴と電光」
11.ワルツ「美しく青きドナウ」
12.花は咲く
1.おお 運命の女神よ
2.良き牧舎は復活した 作品39第3
3.天の女王 作品37第3
4.死と愛
5.オー・ソレ・ミオ
6.荒城の月
7.今日 天使たちがウィーンにやってくる

ようやく、再放送を捕まえて、2019年来日組の演奏を聴くことが出来た。もう、長いことライヴは聴いていなかったので、大き目画面&下のスピーカー・オンで、心底、楽しんで聴いた。
他の少年合唱ではなくて私の基準値演奏1980年前半との比較しての感想になるが、希望を言えば、第1部の宗教曲で、昔みたいなソロが1曲入って欲しい。「子等よ歌え」とか「主を誉めまつれ」とか・・・なんでも良いので。荒城の月もソロが入って欲しかった。
WSKの特長はどこのChoirにもまねできない「独特のクリアな響き」だと思うが、2000年以降、感じにくくなっている。とはいえ、80%は普通の合唱団、だが残り20%に残る独特の響きが彼らの演奏を特別化し、際立たせている。
ギリギリWSKっぽい音が残っていた1990年代に実際に合唱団で歌っていた指導者が内部に居て、あの音を復元してくれた良いのに。芸術監督は来日団員でもしかしたら私は聴いているかもしれないけれど、どうも彼の作る音はWSKっぽくないと私の耳が言う。グロスマン女史の時代、一瞬、WSKの音に戻ったように感じたが。
ニューイヤーコンサートに出演しなくなったし、演奏会に恵まれない地方在住者にWSKの演奏会の放送は有難い。ポルカやワルツを聴いて、昔の記憶に残る音を加味して、スライム化している私が居る。ものっすごーく上手なChoirとソリストが現れたら、ぜひに復活プログラムを組んでツアーして欲しい。もうコンサートに出かけるチャンスは私には無いだろうが、放送を、大画面とスピーカーで楽しみたい。
 森は消えた。「私のお母さんはウィーン生まれ」を地で歌える団員がWSKにたくさん集まることを願って止まない。

ボーイ・ソプラノ KURTI ELSASSER ~ ハインチェのプチ再来2016年09月23日 08時45分51秒



昔、ヨーロッパで人気を博したハインチェ少年の再来的な歌に聞こえます。ただし体の線が細い分、声質は往年のハインチェよりも高め設定です。なので、相当に幼い声に聞こえます。ただ、音源の元はレコードだと思うのですが、復刻の仕方によっては、音がキツメになることもあるので、今、聴いている声が本来の音かどうかはわかりません。テクニックからして、もうちょっと落ちついた声の可能性もあると思うのですが。子どもっぽ過ぎ、歌うハートに陰影が無いかも。まあ、幸せな子ども時代を過ごしながら歌っていたということで手を打ちますか。ついでに言うと、このCDのカバー写真よりもLPレコードの方のカバー写真の方が100倍良いです。私にしては珍しくLP原盤ではなくCDで入手した音源です。

ボーイ・ソプラノ Franz Ellmer ~ 時代の空気感を伝える声2016年08月17日 16時00分48秒



MOZART THE COMPLETE MASONIC MUSIC (CDX 5055)
モーツァルト:フリーメーソンのための作品全集

6.Cantata: "Dir, Seele des Weltalls(カンタータ:汝、宇宙の魂よ)" for Boy Soprano, Male choir and Orchestra, K. 429
作詞 : Lorenz Leopold Haschka

Franz Ellmer (ボーイ・ソプラノ)
ウィーン・フォルクスオーパー合唱団 - Vienna Volksoper Chorus
ウィーン・フォルクスオーパー管弦楽団 - Vienna Volksoper Orchestra
ペーター・マーク - Peter Maag (指揮)

 作品全集と銘打っているだけあって、2枚組なんです。そこに、ボーイ・ソプラノの文字を見つけたので、それだけで買ってしまったCDです。しかも、演奏者からして、ソプラノ君はきっとWSK団員君!と思い込みしました。録音年が66年なので、64,67,69年辺りの来日組をチェックしたのですが、名前はありませんでした。なので、WSK所属である証拠は全然ありません。
 この2枚組の中でFranz君が登場するのは、6曲目だけで、しかも、なかなか歌ってくれないんだけれど、ホントにこの曲?とか心配しつつ待っていると、曲が始まってから4分20秒くらいから、8分53秒くらいまでをソロしていました。その4分半が、ホッとするほど良いのですよね。1966年という時代なのかもしれませんが、素朴で、楚々として純な演奏です。WSKっぽいような、当時だったら森もこんな感じだったような気もするので森、も候補に入れておきます。 
 モーツァルトっぽく温かくて、けがれが無いようなソロなのでとりあえずWSKにしておきますが、実際に違っていたら訂正するので、ご存知の方は、ご一報ください。

WOWOW放送 ウィーン少年合唱団 来日60周年記念公演~2015年6月11日東京芸術劇場収録2015年07月05日 10時54分35秒

今も昔もウィーン少はウィーン少なんだ。

 ウィーン少年合唱団が全国ツアーをしなくなったのを機に、生の演奏に触れる機会は消えた。ゆえに録音には結構執着している。今年度も又、来日も離日も気に留めずにツアーは終わっていた。
 が、コンサート放映がWOWOWで在るではないか! 知ったのは6月の放映日当日の放映の時間中。再放送もあると知り、7月に入ってからWOWOWに加入し、放映を見た。
 どんなカメラを使用しているのか? 4Kとか8Kとかは言わないけれど、なんだか滲んだような昔のビデオみたいな画像。

 でもウィーンはやはりウィーンだった。ウィーン少年合唱団としての音のテイストが芯に存在している。ああ、これこれ。これがWSKの合唱の特異な音なんだ。
 欲を言えばキリがない。記憶の音は1980年の超清涼系合唱が私の音の基準値だけれど、昔は昔、今は今、なんだし。今、これだけ歌えてこの声が在れば良い。DVDにも放送を収録できたし満足満足。

 今秋、CDが発売されるみたいなので、楽しみ。のんびりゆったりとファンしていこう。

Kurti Elsasser ~ 典型的な売れっ子シンガー2013年05月12日 19時06分47秒


 Kurti Elsasser (TYROLIS CD 352 790)

アルバムカバーにどうしてこの写真を使ったかなぁ。他に、良さそうな写真はいくらでもあったのに。
 1980年ころのPOPソロイストです。歌い方が、昔々していて、とっても聴きやすく可愛らしい。歌い方が自然体で素直。訓練なしで声は出ないと思うけれど訓練を感じさせない歌い手さんです。
 当時の流行のナンバーとオリジナルと、合唱隊のソリストが歌いそうな曲が収録されていて、年寄りHetsujiには耳触りがよろしいです。AVE MARIA はシューベルトのものでした。
その他、たとえばWSKなら格調高く歌っている曲も、元気にお気楽に聴こえてくるところもマルかな。・・・きれいに声が出ていて生命力に溢れていて幸せな子ども時代を送っていそう・・・。

自信に満ちたソリスト~ Alois Mühlbacher2011年11月28日 20時16分35秒



ALOIS-At Midnight (PR 91192)
 1作目より、声が幾分、落ち着いたのかな?と思います。
歌は、上手だと思います。声もとても出ています。
 ピアノも相変わらず良いと思います。BSのソロCDはたくさんありますが、ファルンベルガー先生のピアノで歌えるなんてアロイス君は幸せだと思います。
 マーラーやシュトラウスという選曲も素敵ですよね。
 アルバムカバーも渋くて良い感じです。

 1曲1曲は、申し分ないんですよね。バッチリ、決まっていますから。表現に自信があるんでしょうね。たぶん。声に余裕もあるんでしょう。たぶん。

 ・・・でも、ALOIS君の声と演奏は、今回、私が考えるボーイ・ソプラノの魅力のエリアから外れてしまったみたいです。
 私の場合、キレイキレイに歌おうとする心根を感じてしまうとダメかも。繕っちゃダメ、ボーイ・ソプラノは。声が出ていればOKというわけじゃないんですね~、私の場合・・・。
 
 激しさと心の抑制と。声だけではなくて、自分自身のハートもコントロールしてこそ、聴き手は感動するのでは? 声がコントロールできていないと思うところもありましたし、品質が落ちている音と感じるところもありました。なんて、気になるあたり・・・私には向いていないBSなんでしょう。それだけのことです。

 なんといっても、選曲が良くて、上手なんですから。