WSK (ウィーン少年合唱団) の薫り2008年02月24日 02時45分00秒

チャンスがあれば、国籍・国境を越えて (無節操に?) 聴き続けていますが、ときどき、意外なところで、どこかにウィーン少年合唱団の雰囲気を醸し出している録音に出会います。3部構成だった頃のWSKの第1部・3部のコンサートを思い出す感じの演奏です。(コンサート録画がTVで放送されていた時代の歌声です)そんなとき、「WSKの薫りがする」合唱だと思うのです。

WSKは今でこそ、集客力のある大都市圏中心滞在型のコンサートをしていますが、初来日から約40年以上は、ほぼ3年に1度のツアーでは、地方都市でも演奏を行っていました。

このようなかつてのWSKの演奏の軌跡なのか、WSKの演奏の影響を受けたと思うような録音が、世界中の様々な国の団体に存在しています。

コロンバス少年合唱団 COLUMBUS BOYCHOIR2008年02月24日 10時36分15秒

コロンバス少年合唱団のレコード

アメリカ(USA)には、特にも好きな合唱団が2つありますが、その一つがコロンバス少年合唱団です。かつて、アメリカ少年合唱団として来日もしています。なぜ好きかというと、合唱が木管的にやわらかく優しいことと、素朴で真摯な感じがするからです。中でも好きなのは50年代、60年代の演奏です。

ここは、録音にソリストを起用するので、その折々のソリストの声も楽しめます。なかなかの実力派が揃っています。それでいて儚げなところもマル。

70年代の録音には、選曲、ソリストの起用の仕方等々、なんとなく、WSKの薫りが漂っています。しかも、素晴らしい薫りが。コレも又、WSKの演奏旅行の賜でしょう。

ですが、私の好きなコロンバス少年合唱団は、1980年に、American Boychoir に変貌しました。もちろん、その後も、たくさんのCDを制作して活躍中です。

元は同じ、とはいえ、不思議なもので、私が聴きたいのは、コロンバス少年合唱団の方、なのですよね。アメリカ少年合唱団のCDも何枚か聴いて、バイ・リクエスト(TOCE-9242)は好きですが、執着するのはコロンバスの方、なのです。

そして、コロンバスという名前の少年合唱団の活動が終わったとしても、嬉しいことに、録音は、残っています。だから、これからも、私にとっての新しい音源を聴くことが出来るわけです。

第一、まだ、竹宮恵子氏が「鏡の国の少年たち」で取上げているキャロル・フリーマン君のソロを聴いていない! と言うわけで、私にとって、忘れるわけにはいかない合唱団なのです。

右下のレコードは時々yahooに出てきます。低値安定盤です。が、やさしくはかなげな木管系の発声のソロが多用され、伴奏もアクセントにビブラフォンかチェレスタみたいなやさしい音が入って…子どもたちの声とともに音楽の穏やかさが伝わってきます。これも、大好きな1枚で、お薦めです。