「母に捧げる歌」 川網治加来 ~ ボーイ・ソプラノで聴く歌謡曲又は演歌2010年06月06日 18時55分45秒




母に捧げる歌 ~mother of mine~ (NQCL1006)

 帯にある、71年、世界が泣いた歌、というとアレですな。ニール・リード。
 この川網治加来さんは、東宝ミュージカル「エリザベート」で少年ルドルフを演じたと書いてあったので、エリザベートに通い詰めた某友人は生歌声をたくさん聴いたんだろうな、と思いながら聴きました。
 今頃、何故にこの歌?・・・わかりません。
 が、川網さんは、合唱団員ではなくて役者さんの歌、ですね。立派に演歌していました。と感じました。
 
 こちらは、それこそ、71年に世界が泣いたほうのオリジナル(・・・の日本盤)。少年の歌が100万枚以上の売り上げを記録するのは、1920年代の"Ernest Lough"の"Oh for the wings of a dove"以来、の大ヒット。というしろもの、です。
 オリジナルのニールくんも、唸っていて演歌っぽかったので、この曲はそういう素材なんでしょう。サラッとした出来上がりにはならない曲なんでしょうね。

 このCDでは、川網さんのソロとともに、成城学園初等学校合唱部の合唱による曲も収録されています。・・・これが、非常に魅力的。小学校の合唱部というと、シャープなソプラノ(金管系)に傾いた音質を想像しがちでしたが、ここの合唱部は、上品に音が落ち着いていて、渋い。上手ですねぇ。この音、好きです。希望は、心持ち ちょこっとだけ、トーンが明るかったらなぁ。成城学園初等学校合唱部で「学校坂道」を聴いてみたい。その他、何を歌っても、曲になりそうなタイプの合唱を聴かせる合唱部だと感じました。期待、大、です。

Schöneberger Sängerknaben ~ いわゆる少年合唱団、聖歌隊ではなくて・・・2010年06月06日 22時08分54秒





Schöneberger Sängerknaben
オーストリアにはウィーンの森があるように、ドイツにはSchöneberger Sängerknabenがある・・・的な少年合唱団。宗教的というよりはどちらかというと、宗教のにおいのしない少年合唱団。元気で健康的。
 来日はしていないと思うが、コンサート・ツアーに出かけたり、オペラに出演したりしているもよう。


MORRIS NILSEN BOYS CHOIR(MINNEAPOLIS BOYS CHOIR) IN CONCERT ~懐かしさを呼覚ます歌声2010年06月13日 17時49分42秒



MORRIS NILSEN BOYS CHOIR(MINNEAPOLIS BOYS CHOIR) IN CONCERT

 来日中のウィーン少年合唱団をTVで見る度に、コンサートに行っていないな~行きたいな~なんて思います。もう何年もコンサートに行っていない反動で、聴くのは「IN CONCERT 」とか「ON TUOR」系のレコード。CDではなくてあくまでもレコード。年とったら、CDの音が聴いていて疲れるようになってしまったのデスよ・・・。という訳で、CDの数は増えない昨今です。
 さてこちらのIN CONCERT も、コンサートの臨場感タップリで、想像力を巡らせて聴いていると、観客の拍手や笑いとともに楽しむことが出来ます。団員くんたち、きっとステージで何かしたのね~なんて。
 学校名の入った、と~っても上手な合唱団レベルの合唱ですが、地方のそれほど音響設備が整っていないけれど(ホントは大都会のすごく立派なホールだったりして)、批評するためにではなくて楽しむためにホールに居るって雰囲気の観客との、音楽をシェアする精神が心地良い1枚です。
 ドイツ系の合唱を期待されても困るけれど、USAはUSAっぽく、スタバトも歌っているし、リパブリック賛歌のソロの作られていない感じの自由さもステキです。コンサートなので、クラシックからミュージカルまで歌っていますが、弾けた選曲ではないところもマル。まあ、これ、1960年代っぽいので40年も昔ですしね。あ、私の感覚もだいたいそのあたりの時代とリンクしているかもしれません。音の雰囲気も。
 大都会近郊在住者でコンサート通いが負担でない方には必要ないかもしれませんが、「生」に遠い身には、コンサートを疑似体験できる貴重な盤です。
 ただ、この合唱団も変わってしまっているらしいのです。大好きなコロンバスみたいに。諸行無常ですね。
 

Oosterhoutse Nachtegalen ~ 合唱学校のモーツァルト2010年06月20日 22時32分22秒




ボーイ・ソプラノの国オランダの歌の学校の子どもたちの録音みたいです。
この学校、続いているようです。共学みたいですが。


ソプラノ・ソリストがJANくん。豊かな声量を持ち、細かいテクニックを駆使して歌うGreatMassのソロに聴き応えあり、です。
楽しみにしていたLaudateDominumも良いですけれど。
Ave Verumは、もう少し、清涼系合唱の方が私好みかな。
上手なんですが、どうしても音の印象が温暖系に聴こえてしまって。合唱が、ちょっと冴え冴えして欲しくて。

こうやって、聴きたい盤を一つ一つチェックして・・・いつか、もういいよ~って思う日もくるのでしょうか?

Angel Voices {new day } ~ リベラ以前の St. Philip's Boys' Choirにあこがれ続けた頃2010年06月20日 22時51分42秒


Angel Voice new day (P)1990

音楽に直接関係ないことを語らせてください。
私がリベラ以前のSt. Philip's Boys' Choirに出会ったのはもう相当に昔です。
CHOIR友だちが送ってくれたカセットにSingForEverがあって、私はそれをかなりかなりかなり気に入って聴きました。録音が1988年で、当時既に時間が経っていて、そのCDは月に1度くらいの頻度で発注してもついに手に入らず、送ってくれた当時のCHOIR友だちに譲れメールをして嫌がられていたと思います。
ところがSt. Philip's Boys' Choirに、CD以前の履歴があることを知ったのは2006年。別のCHOIR友だちが同じくSing For Ever のLPを持っていたのでした。
もちろん、翼がカバーのAngel Voice 3部作(?)CDは入手したので、音源には満足すべきでしたが、私は欲が深くて・・・どうしてもレコードで聴いてみたくて・・・。
それで最近出会ったのが、このレコードです。もちろん、CDは傷なんかありませんから音がきれいですが、レコードで聴く音は、微妙な声の線の太さの優しさが耳に心地良く、傷はあっても、私がレコードにこだわる理由がここにあります。
この盤は、gareth lowmanくんが中心ソリスト。大好きなbright eyesを歌ってくれています。しあわせ~。じゃあ、もう十分かというと、私にとっての原点はSingForEverなのです。CDとレコードは常にWANTED状態です。For the Beauty of the Earthをレコードで聴いてみたい。
そして映画マンマ・ミーアの始まりの曲、I Have a Dream を初めて聴いたのもSingForEverのコピーカセットでした。

未だに執着し続けているSt. Philip's Boys' Choir時代の録音物ですが、なかなか手に入りません。

CORO INFANTIL DE LA CIUDAD DE LOS NINOS DE MONTERREY2010年06月21日 20時33分29秒




POSADAS Y NAVIDAD

中南米の哀愁を帯びた楽器と声の音色が好きで、メキシコとかブラジルとかみると、つい手にとってしまいます。
トルティーヤやサルサも大好き。
数年前にアメリカ人のおに~さんが職場のみんなに、給湯室の小さいガスコンロで、チャッチャと作ってくれたタコスもと~ってもおいしかった・・・材料は、米軍基地の中で調達したと言っていましたが・・・。

 写真、古っぽいですね。えてして、こーゆーのに、おっきな拾い物があるんです。前、ブラジルの10インチが良かったですし。さて、この合唱団、1950年にボストン、51年にシカゴ、52年にブラジル、54年にシカゴを訪問したと書いてあるっぽいです。(私には読めない言語ですが)なんにせよ、生まれる前の話しです。
 演奏が始まれば、オルガンやピアノも・・・素人っぽくにぎにぎしく上手ですね。合唱というよりも歌は、ぶっきらぼ~で、合唱を始めて2ヶ月になります的なレベル。ADESTE FIDELIS 以外は曲名も読めないので、音楽を聴きながらA面は異国情緒に浸ってしまいました。前に古いフィルムでフランス語圏の聖歌隊の大集団を見たことがあるのですが、そういう感じの音でした。・・・この録音、さすがに古すぎるのかもしれません。
きよしこの夜の伴奏は新鮮でした。録音技術があれば、編曲が面白かったり、ぶっきらぼ~ソロもあったりしたので、もっと聴けたかもしれません。この盤、受信状態が悪いラジオを聴いているみたいでしたから。「哀愁」には届きませんでしたが。
訂正:最後のぶっきらぼ~ソロには、ちょっと「哀愁」を感じました。

THE TEXAS BOYS CHOIR OF FORT WORTH2010年06月23日 22時21分17秒



かつて来日したテキサス少年かどうかは不明ですが・・・
宗教曲ってどうしてこんなにもつやっぽく感じさせるのでしょう。
ハイドン・・・うるわし・・・。
特にも合唱の合間に
それぞれのパートのソロがからんでくるところなんか、惚れ惚れして聴いてしまいます。
Laudate dominum は狙ったとおり、ボーイ・ソプラノでした。
ave verum はもうちょっととぎすまされていて欲しかったかな。
アメリカにはアメリカの良さがあると感じさせる1枚です。