少年合唱 DEEP な世界への誘い~ウィーン少年合唱団 10inch2008年03月07日 21時13分45秒

ウィーン少年合唱団の10inchレコード
 1999年 偶然に友だち経由で借りた2~30枚のウィーン少年合唱団の10inchレコード・・・それはLPではなくEPでもなく、初めて見る大きさの、なんとも魅力的なカバー写真のレコードたちでした。

 ウィーン少年合唱団の歴代の合唱の「音」には、それぞれの特長があります。稚拙で安易な分け方ですが、

A型-がっしりしっかり豊満タイプ。音は「華・艶・輝・憂・温」。
B型-繊細タイプ。音は「華・清(聖)・輝・憂・涼(冷)」。

 ウィーン少年合唱団の歴代の指揮者で(と言えるほど聴いてはいないですが)、私にとって、最もウィーン少年合唱団の歌声をイメージする音を創りだしたのは、ギルレスベルガー教授であり、繊細清冽な音(B型)の一つの頂点を極めた合唱を聴かせてくれた指導者だと思っています。
 天使の歌声は、ウィーン少年合唱団の歌声の代名詞ですが、教授の指揮する録音からは、しばしば、皮膚感覚に冷たさを訴える「清らか」ということばだけでは伝えきれない澄みきった音が聞こえます。それ以前の録音も聴いていたはずなのに、これが私にとっての「天使」の歌声であり、WSKはB型だとばかり錯覚していたのでした。

 10inchが教えてくれたのは、華やかで艶があり芳醇な、どちらかというと天使ではない人肌の温もりを感じさせるA型の演奏の数々です。
 団員君の声で曲紹介があったり、パリ木を彷彿させる合唱があったり、借りたレコードを聴き終わる頃には、これらの10inchに夢中になっている私がいました。

 それからは、知人たちに声を掛けて、10inchを探しました。10年近く、探し続けて、当時、借りた盤は、ほぼ集めましたが、その過程で耳が馴染んでしまい、CDよりもレコードの音を聴くようになりました。

 レコードを聴くようになったら、WSKだけではなく、聞逃していたCHOIRのレコードを見つける楽しみを知ってしまい、見つけてしまうと、過去に録音された音は、現在のCHOIRと同じかそれ以上に魅力がある、と気が付きました。

 結果、世界中にはカウントできないほど多くのCHOIRがあるので、レコードは増え続けるばかり・・・。

 私のコレクションは、真のコレクターさんたちのものとは比較できない内容に過ぎないにしても、1999年における20数枚の10inchWSK盤との出会いが、私を果てしのない世界へ誘ったのです。