ボーイソプラノ Richard Bonsall sings ~ ニュージーランドの実力派ソリスト2010年02月04日 19時38分59秒




Richard Bonsall sings (EMI GESM 6142)


割合LPも多くあり、CDでも復刻されているので、ファンからすると、聴く機会には恵まれているソリストくんです。
石原裕次郎氏の如く、立ち姿がカッコいいですね。

これは45回転のEPですが、ポルスキーのLPを聴いた後で、33回転のまま、かけてしまって、つい最後までカストラートのような歌声を聴いてしまいましたが・・・回転数を落としても、破綻が全くなかったです。
この少年、スゴイと思いました。

実際、上手いというか、実力派です。
青竹系のビブラートの揺れの無い少年系ではありませんが、ビブラートにすらテクニックを感じさせてくれます。
昔っぽい歌い方に、情感を漂わせ、かつ、少年声らしい折り目正しさや凛々しさも・・・良いなあ。

自在な声をだけではなくて、この少年がコントロールするのは彼自身の歌に込める情感、というタダモノではない何かを秘めたソリストくんだと感じました。

VOX ANGELI ~ 色彩豊かな幸せキャンディボックス2010年02月06日 20時02分27秒



VOX ANGELI (88697582902)

右から3番目の少年のソロCDを持っていたので、こちらは、ついでに入手してみた。彼らに関しては詳細わからず。どんな選抜隊?
多くのボーイソプラノCDがプライベート版の味わいがある中で、この盤はプロ仕様。
最初に聴こえてきたコーラスはなんだか平凡な気がしたが、コーラスの中からソロが飛び出た瞬間に歌のイメージがキラキラし始めた。
コーラスから、メンバー一人一人のソロが聴こえる度に、印象が変わって常に新鮮で、飽きることがない。
私といえば、男の子と女の子の声の違いはなんとなく聞き分けるけれど、お気に入りの声のソリスト君がどの子か特定できず。
・・・DVDだったら良かったのに。
選曲も軽くて聴きやすく流しやすく、BGMとしても遜色ない出来となっています。

ボーイソプラノ Timothy Lanigan / Evening and Morning:the Sixth Day ~ ボーイソプラノの国カナダの お手本的合唱団員2010年02月06日 20時48分06秒





2005(CHM050720)

あまりに印象的なカバー写真であったため、聴きたいと思っていたCD。・・・ティモシーくんが持っている地球も欲しい。(おじゃる丸の宇宙人親子みたいなセリフだけれど)
腹筋も強いらしく、きちんと自分の声をコントロールできるクラシック系のソリストくん。丁寧に歌っているところも好ましい。
この盤は2005年に出ているけれど、2003年には合唱団がイギリスへ演奏旅行していて、そのときにソロを担当していたようなので・・・聴いてみたかったなあ、その頃の声も。
でも、この録音時の声はピークを過ぎている声ではないようです。
シンガーではなく、あくまでもソリストとしてベストな演奏にも思えます。
伴奏も、時に彼と共演する大人の声もいい感じ。
新大陸系というよりも、演奏旅行に遠因があるのか、選曲もイギリス的。柔らかいけれど、どこか声の芯に残る硬質な部分が女声ではなくてBSであることを感じさせてくれます。・・・静かな1枚、聴いていると穏やかになって行きます。

ボーイソプラノ DENNIS Chmelensky ~ 何者? この魅惑のソリストくんは?2010年02月06日 21時30分19秒






最初の一声で、思わず、「この子は誰? 何者?」と興味を持ってしまいました。なんというか耳にとても心地良い声。選曲も、耳に優しい。
芯が太くてあくまでも周囲がやわらかくコーティングされた声質が花丸。コーラスのモニエくん的繊細さとは違いますが、ボーイソプラノとか女声とか男声とかいう分類を超えて、好きな声。これだけの演奏を聴かされると、モニエ君にもソロCDを出して欲しかったと思いますね。本当に。
合唱団所属のソリストくん的ではない、一匹狼ソリストくん的な表現力があります。だからクラシック系よりも、映画コーラスからの曲の方が似合っています。
・・・とはいえ、とろけそうなモーツァルトの子守歌にう~っとり。AVE MARIAの熱唱には映画「野ばら」を思い出したりして・・・。でも、YOU RAISE ME UP の猫語系Englishだけは特にも苦手。Englishの持つ特性なのか、声はきれいなのに、音が口にこもって汚く感じることがある。(私の好みの問題の範疇) やはり、この少年には、コーラスのきれいなメロディラインが似合うなあと思うのでした。
追伸:カバーよりも後ろの写真の方がかわいいと思ったのでそちらの写真も載せました。

RIGAS DOMA ZENU KORIS リガ・カテドラル少年合唱団 ~ 光をまとったThe Snow Queenに包まれる冬2010年02月07日 10時03分44秒




ANGELS WE HAVE HEARD ON HIGH (2002年)

昨夜から今朝にかけて私の部屋はデロンギちゃんだけでは寒かった。寒くて寒くて寒くて凍えそうでした。で、思い出したのが(気が向かなくて聴いていなかった)このカバー写真のCD。
私の部屋の真上に留まっているらしい Snow Queen様 のソリが早く去ってくれないかなあ、と思いながら聴きました。(いえ、ソリに乗せていただけるなら話は別ですけれど)

このCD、カバーが趣味ではなくて、プログラムを見ただけで手離しても良かったのですが、手離せなかったのは、ハイ、ご明察どおり、来日したスタートレブルくんのサイン入りだったからです。このサイン、彼のソロCDに入っていたら完璧だったのですが、友人経由で入手しているものですから、そうメールした途端に、「ソロCD手に入れるために、次の予定へはタクシー使ったんだから!」とえらく怒られました。ごめんなさい。送ってもらえただけで嬉しいです。ホントです。

この合唱団のCDには外れがありません。このCDも、ソリストに女声、男声、トレブルを駆使し、飽きの来ない構成になっています。オーケストラも小振りで良い感じ。むろん、演奏そのものが上手です。
二人のトレブルくんも、素朴さゆえの味わいがあります。

この音楽を何処で聴きたいか?
・・・そうですね~。Snow Queen様が、光が窓から漏れている小さな町、どこかあたたかそうな町を雪で包んでいますが、そんな幸せに満ちた町の、街角で、クリスマスの買い物をしながら、生で聴きたい音楽がこのCDに収録されています。