プロとしてのボーイ・ソプラノ~コナー・バロウズ Connor Burrows2016年06月28日 18時20分36秒



Consort Songs(CCS 9196)

Consort は、16~17世紀のイングランドやドイツで行われていた器楽アンサンブルのことで合奏の意味なそうです。このCDは、+肉声でしょうか。エリザベス朝の代表的な作曲家たち等の作品群をコナーは、聖歌隊員として学んだのかもしれないですが、1聖歌隊員というよりは、1人のプロとして表現しているように感じます。実際、Consort Songは、Bobin Blaze様とかエンマ・カークビーがプロとして歌っていますものね。コナーの演奏は、その一角を占めていると思います。アルバムカバーは等身大の少年ですが。CDのイメージとしては、シェークスピアの時代っぽいです。しかも、喜怒哀楽なら「哀」かな・・・。器楽の音も哀愁を帯びています。その時代の自然を歌っていると思うので、中では、カッコウカッコウと歌う8番の曲が好きかな。にしても、11番の曲とか、コナーの装飾音等の技術のすごさには、驚かされます。なんといっても、古楽っぽいはかなさを内包しながら凛としたたたずまいの声にも。コナーは、尊敬するボーイ・ソプラノでした。