Göteborgs Gosskör ヨーテボリ少年合唱団 "Can ut i hela varlden..." ~ 残響もうるわしいクリアヴォイス2009年11月21日 02時42分07秒



レコードを買うときは、聴いてみたい理由があって買うのですが、すぐに聞かないで放置しているうちにその理由を忘れてしまう。
そんな未聴のレコードが押入れを占領しています。
これなんかは、印象度の高いカバーなのに、改めて手にしてビックリ・・・なに、なに、なにこれ、この写真?


歌っているのは、スウェーデンの港湾都市(スウェーデンの中でストックホルムに次いで2番目に大きな都市)であるヨーテボリにある少年合唱団。
関係ないけれど、ステキなのは、英語名でいうと、「ゴート人の都市」を意味するそうです。
ゴート人! ルパン3世に出てきませんでしたっけ?


この盤は、年少の男の子(?)の「(何か話している)・・・アーメン」から始まります。
その子どもの声が繊細に細く高いのですが、ヨーテボリ少年合唱団の合唱の音も、繊細なクリア・ヴォイスです。そこに、エッジの滲んだ変声後の声が重なります。
ヘンデルがソプラノ・ソロで、ソリストは、合唱の音の色彩とは微妙に違う木管系なのが、不思議です。ソプラノ群のキラキラ感は、きっとコンサートの初めにアーメンした小さい子どもをメンバーに入れているから、なのでしょうか。昔の東欧系のCHOIRみたいな艶や輝きがあるのですが、少女系にあるような音の甘さはないように思います。
音はキラキラと華やかなのに、聴き続けていると、なんだかしっとりとした湿度もあって、気持ち良い。
世界中には上手な合唱団が数多く存在しているのでしょうが、上手度ではなくて、真摯度で、好きになってしまう合唱団です。
それは、ヘンデル、バッハ、ラッソ等よりも、馴染みの薄い(私には馴染みの無い)作曲家の作品から伝わってくるものが多いのです。
ガラスを触れ合わせたときの音のようにクリアだけれど、決してシャープだけではなくて、むしろ、やさしい音色。コンサート会場の残響がそうさせているのかもしれません。
同じソプラノでもメインのソプラノの端っぽが年少団員の声でコーティングされて、同質の変声後の声が裾野に広がっていく。
実に聴衆を包み込むように友好的で、開放感に溢れた合唱に聞こえました。
・・・聴いてみたい、実際に。
どこか、団員くんそれぞれの個声が残っている感じが、聴いていて、染みてくるのだと思います。
そうそう・・・WSKの数十年前のコンサートで聴いたクリアに澄んだソプラノを思い出してしまいました。
体型の何処が違うのか、・・・アジア系少年には出せない音ですね。

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