amazarashi 世界収束二一一六 ― 2016年05月15日 11時06分07秒
(CD+DVD)
収録曲に「百年経ったら」があります。今年が2016年なので、この作品の2116は百年後を意味しているのかな? 作者は住めなくなった地球に見切りをつけて宇宙船で旅立つ人たちを見送っているのですが、思うに、ないない、それは無いですって。みんなが出て行ったら、地球は全部自分のものじゃないですか? 残る人、いますって。逆に、とっととみんな出て行ってほしいとか、思っている人、いるかも、ですよ。
詩の文字数が多すぎて、正直、文字だけだったら読みたくないです。・・・が、その文字が「音」に乗ることによって、これだけ輝くってスゴイことだと思います。スッと耳に入ってきますから。言葉と音を融合させることについて「天才」ですよ、この方。
自分自身を構成するピースの一つに、「稼働」していないところがあって、そこに空白を感じ(本当は空白ではないのですが)、「エンディングテーマ」の「心が痛いよ 涙が止まらないよ」という詩の言葉が出てくるのだと思います。でもね、この方は、「稼働」していないピースと向き合うことで、人間としての感性が磨かれて、大衆を動かすエネルギーを持つ作品を創作できるのだと思います。多くの人間が共振する曲をこれからも「稼働しないピース」がある限り、創り出して行けるでしょう。
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