映画「ボーイ・ソプラノ」の素晴らしいアレンジ「メサイア」~ GARRETT WAREING ギャレット・ウェアリング2016年06月10日 09時03分54秒




 あ~、輸入版を見ないでいるうちに、国内版が出てしまった・・・のでした。まずは愚痴から。いつも思うのですが、お金を支払い、作品を見たくてDVDを購入しているのに、関係ない他の映画予告を、必ず、見させられるのは何故? 早々に本編に入りたいので、これが毎回、そうとうにストレスです。他の映画予告は、終わりの方にしていただけないものでしょうか。初回仕様特典の特製ブックレットはちっちゃい映画のパンフレット並みで、映画のパンフを購入できなかった場合は相当に有難いです。で、初回でなくても普通に付けて欲しいところです。

 さて、映画。どちらかというと私は映画ファンではなくて合唱ファンなので、感想が偏っています。ごめんなさい。と前もって謝ります。
 団員くんや先生からの意地悪や意地悪を助長するようなシーンが多々あって、印象が悪かったですし、言葉を換えるなら、見ているのがしんどかったです。それと設定とはいえ、主人公ステットくんの行動も平均的日本人的感覚からしたら常軌を逸しているシーンもあります。・・・なんだかなあ? そういう主人公ステットくんが合唱学校で過ごすうちに合唱以外の大切なことを学び成長していくわけですが、最後の方、変声後の声と1人で向き合っているステットに対して、彼の成長を恐れていたソリスト団員君からの「おめでとう。声変わりだ。もう大人だね」の声掛けの残酷なこと。でも元からのソリストくんほど、ステットは歌うことに執着していなかったような気もします。そこが今までの変声作品とは違って変声が重くとらえられていないように感じるところでしょうか。
 私の中での1番はステットが校長先生から自分がソロした公演のCDを受け取るところです。さりげないシーンですが、見えない嬉しい気持ちが見えてしまう、みたいな。私がChoirファンだからかもしれませんが。即、そのCD欲しいと思ってしまいましたから。それから母を亡くして天外孤独だったステットが、父の家族に迎えられたラストも後味としては良かったかな。このときのステットだったら父の家族ともそれなり普通に無理なく暮らしていけるようになっていたことでしょう。
 映画での好きな音楽はタリスの合唱と、ステットが洋服を窓から捨てらていたシーンでのBGMの合唱と、なんといっても、メサイア。この編曲では初めて聴きました。映画の中で「ハイD」という超高音部があると説明されていましたが、この映画は吹き替えなしですべてギャレット・ウェアリングが歌ったのでしょうか。だったら、大拍手です。俳優がこれだけ歌えるなら確かに映画になりますね。
 とにかく、私にとって、映画の中のメサイアは目からウロコの編曲でした。これと同じ楽譜で、イギリスかドイツの聖歌隊で本格的に聴いてみたいです。

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