大気のように周囲に満ち溢れる声 ~ Benjamin IsachsenBenjamin ― 2016年07月01日 09時29分09秒


CANTO ERGO SUM (LWC 1004)
収録曲のタイトルを見ていただきたいのですが、続いてバリバリのクラシック系です。でもちょっと親切な選曲もありますね。合唱団でこの系統の曲を歌ってきたトレブルくんなんだな~と思いました。
かつて教会が女声のかわりにボーイソプラノを欲した、その用途にまさに合うような声質です。天から降りそそぐ声というよりは、大気のように周囲に満ち溢れる声です。やわらかく人間的で。聖母マリアって感じでしょうか。声に慈しみを感じさせてくれます。ジブリのもののけ姫とかの主題歌も似合いそうな声です。
2枚のCD、カバー写真もデザインが目を引き、オシャレですが、中のCDも3月のは黒、今回のは白で意識して作られていると思いました。最後の曲なんかは約15分。堂々とソロの役割を果たしています。実力もあり、大切に扱われたボーイソプラノなのでしょう。
曲もロングバージョンで歌ってくれているのもあって、満足して聴くことができました。
収録曲のタイトルを見ていただきたいのですが、続いてバリバリのクラシック系です。でもちょっと親切な選曲もありますね。合唱団でこの系統の曲を歌ってきたトレブルくんなんだな~と思いました。
かつて教会が女声のかわりにボーイソプラノを欲した、その用途にまさに合うような声質です。天から降りそそぐ声というよりは、大気のように周囲に満ち溢れる声です。やわらかく人間的で。聖母マリアって感じでしょうか。声に慈しみを感じさせてくれます。ジブリのもののけ姫とかの主題歌も似合いそうな声です。
2枚のCD、カバー写真もデザインが目を引き、オシャレですが、中のCDも3月のは黒、今回のは白で意識して作られていると思いました。最後の曲なんかは約15分。堂々とソロの役割を果たしています。実力もあり、大切に扱われたボーイソプラノなのでしょう。
曲もロングバージョンで歌ってくれているのもあって、満足して聴くことができました。

SOLI DEO GLORIA (LWC 1010)
このアルバムカバー写真、なんかカッコイイなあと思って眺めています。カメラマンさんのこの感性がステキ。
肝心の声は、というと、女声度というかカストラード度が増したような気もします。彼は少年ですが、もしかして内面的にも熟成しているのかもしれません。演奏は熟成していますねえ。それでいて繊細で毀れそうな危うさが雰囲気にあります。選曲はこちらの方がちょこっとメジャーかもしれません。なんて私が聴いたことがある曲がポツポツあっただけですけれど。が、全体のコンセプトは前作からぶれていません。立派です。数十年後に聴いても価値は変わらないでしょう。弦との相性も良い声ですしね。神さまのことを歌っているのかな。女声の響きに近くても女声にはない哀愁が、切なく声から聴こえてきたりします。
肝心の声は、というと、女声度というかカストラード度が増したような気もします。彼は少年ですが、もしかして内面的にも熟成しているのかもしれません。演奏は熟成していますねえ。それでいて繊細で毀れそうな危うさが雰囲気にあります。選曲はこちらの方がちょこっとメジャーかもしれません。なんて私が聴いたことがある曲がポツポツあっただけですけれど。が、全体のコンセプトは前作からぶれていません。立派です。数十年後に聴いても価値は変わらないでしょう。弦との相性も良い声ですしね。神さまのことを歌っているのかな。女声の響きに近くても女声にはない哀愁が、切なく声から聴こえてきたりします。
懐の深い表現力~ボーイ・ソプラノ PETER KELLY ― 2016年07月01日 09時43分20秒

Let There Be Peace (FMN CD 1003) 1996
最初の一声で泣きそうになりました。やわらかくて優しくて、聴いている人を包んでくれそうに懐の深い歌い方をするボーイソプラノだと思いました。どこか普通?で、目立つ声ではないと思うのですが、深い・・・のです。選曲が又、ファン心をくすぐるボーイ・ソプラノの名曲のオンパレードです。ずっと聴いてみたいと思っていたCDで、リリースから20年後の今、ようやく聴くことが出来ましたが、聴いてとても良かったです。Emuさん、いつもどうもありがとう。声のしっとり感が私を泣かせるのかなあ。このボーイ・ソプラノ君は、いろいろな賞の受賞歴があり、アマールを演じたり、コンサートホールで演奏したりしているようなので、多くの人々に求められた声だったのでしょう。時代的にはリアルで聴くチャンスもあったはずなのに聴くことができませんでしたが、今、良い状態で、心和む録音が残されていて、しかも私の元に届いてくれて、感謝あるのみです。運が良かった。大好きな12.Let there be Peaceをアイルランド出身のボーイ・ソプラノが歌っていることにも意味があるかもしれません。いつまでも大切にしたいCDです。
最初の一声で泣きそうになりました。やわらかくて優しくて、聴いている人を包んでくれそうに懐の深い歌い方をするボーイソプラノだと思いました。どこか普通?で、目立つ声ではないと思うのですが、深い・・・のです。選曲が又、ファン心をくすぐるボーイ・ソプラノの名曲のオンパレードです。ずっと聴いてみたいと思っていたCDで、リリースから20年後の今、ようやく聴くことが出来ましたが、聴いてとても良かったです。Emuさん、いつもどうもありがとう。声のしっとり感が私を泣かせるのかなあ。このボーイ・ソプラノ君は、いろいろな賞の受賞歴があり、アマールを演じたり、コンサートホールで演奏したりしているようなので、多くの人々に求められた声だったのでしょう。時代的にはリアルで聴くチャンスもあったはずなのに聴くことができませんでしたが、今、良い状態で、心和む録音が残されていて、しかも私の元に届いてくれて、感謝あるのみです。運が良かった。大好きな12.Let there be Peaceをアイルランド出身のボーイ・ソプラノが歌っていることにも意味があるかもしれません。いつまでも大切にしたいCDです。
格の違いを感じさせるボーイ・ソプラノ~コナー・バロウズ Connor Burrows ― 2016年07月04日 09時53分10秒

(VICP-60068)
声、表現技術、なによりハート、歌うことにたいする心構え、どこに着眼しても、トップ・ソリストであり、格の違うボーイ・ソプラノだったと思います。
今回の収録曲がすべて渾身の出来で、それぞれがシングルカットされるに相応しい内容になっています。惜しむらくは手抜きが無いので、これだけ素晴らしい演奏でも、全部通して聴くと、雰囲気が全体的に似通った選曲になっていて、単調に感じることもあるということです。これはコナーが原因ではなくて、制作サイドが、あれもこれもと、欲を出したのではないかと。でも、その気持ちがよ~くわかるほどの稀有なソリストなのです。
今回の収録曲がすべて渾身の出来で、それぞれがシングルカットされるに相応しい内容になっています。惜しむらくは手抜きが無いので、これだけ素晴らしい演奏でも、全部通して聴くと、雰囲気が全体的に似通った選曲になっていて、単調に感じることもあるということです。これはコナーが原因ではなくて、制作サイドが、あれもこれもと、欲を出したのではないかと。でも、その気持ちがよ~くわかるほどの稀有なソリストなのです。
あまりに勿体ないので、毎日、1曲だけを繰り返して12日間聴き続けるという方法もアリ、なほどに、この頃のコナーは秀でています。
偉大なボーイ・ソプラノ~コナー・バロウズ Connor Burrows ― 2016年07月04日 10時02分15秒

(VICP-60144)
収録曲の選曲に,ワザを使った1作目3作目のCDと比較して,2作目に並ぶ曲は B-Sに興味が無くても,クリスマスになると聞こえてくる定番中の定番の曲ばかりで 聞き流してしまうと面白みに欠ける。
では,なぜ,このつまらない(?)プログラムをあえて歌わせたのか? コナーなら,普通のB-Sでは歌えないような,もっと別な曲を歌えただろう。
たぶん,それは,スター・コナー・バロウズのB-Sそのものへの自信に裏打ちされているんじゃないかと思う。イギリスでは,季節が巡れば,普段の生活に近いところで歌われている曲なんだろうが,B-Sソリストなら誰でもなんとなく簡単に歌ってしまいそうな曲を,コナーは,精神的に深いところで歌っているのが,伝わってくる。
では,なぜ,このつまらない(?)プログラムをあえて歌わせたのか? コナーなら,普通のB-Sでは歌えないような,もっと別な曲を歌えただろう。
たぶん,それは,スター・コナー・バロウズのB-Sそのものへの自信に裏打ちされているんじゃないかと思う。イギリスでは,季節が巡れば,普段の生活に近いところで歌われている曲なんだろうが,B-Sソリストなら誰でもなんとなく簡単に歌ってしまいそうな曲を,コナーは,精神的に深いところで歌っているのが,伝わってくる。
ここでのコナーとその声は,少年という一時期の輝きというよりも,一人の個性として円熟期のまさに頂点に有るような気さえする。
この技量にこの選曲では惜しすぎる。この選曲ならもっと以前に声がまだ幼かった頃に録音していて欲しかった。そしてこの表現力なら、この時の彼に相応しい曲が他にあっただろう。
他のB-Sとコナ-との決定的な違いは深い精神性の自覚にある。
偉大である。
フォーマルなボーイ・ソプラノ~コナー・バロウズ CONNER BURROWES ― 2016年07月05日 20時48分10秒
夢幻的なボーイ・ソプラノと少年合唱~ボーイズ・エア・クワイア boys air choir ― 2016年07月05日 20時54分42秒

boys air choir.blue bird(VICP-60517)
実はこのCDあたりから、私はbacから気持ちが離れ始めた。私は少年合唱やボーイ・ソプラノに、必ずしも最初からヒーリング効果を求めている訳ではないので。ヘンな話、聴くという事は、私の場合は人生の時間を費やしている訳なので、その声と私のハートとの直接対決~みたいなところがあって、まあ、だから、狙ったような作為を感じると、私はもう結構です、になってしまいます。BGM系盤は、逃げている感が、余り私の好みではないので。
夢幻的な合唱・・・エドワードの線の細い、繊細なボーイ・ソロも魅力なんですけれどね。でも、コナーの声には「背水の陣」というか「覚悟」があったからなあ・・・だから、個性としてもコナーを尊敬して聴いたのですが。・・・でも、他にも、なかなか「生命力とか意思」を感じるソロってそうはないですから求めるのは酷か。歌っているのは子どもですし。
十二分に実力あるCDなのに、私の個人的な感覚で、申し訳ないコメントになっていて、ごめんなさい。
郷愁をさそうようなボーイ・ソプラノ~boys air choir ― 2016年07月06日 17時11分04秒

「air」1999.10.21 (VICL-60884)
(私の感想文よりは、sounds'LibraryのサイトでRiseさんの紹介文を読んだ方が良いです。)
この頃は、日本国内でかなりのboys air choirブームだったのと、時代が、Choirブームの名残があったのとで、WSKは別として、boys air choirの一人勝ち的な雰囲気があったと思います。次々とCDがリリースされるなあと、どこかで思いつつも、買い求めていました。出せば、売れていたような記憶があります。
この選曲、あの時代のboys air choirの勢いがあってリリースできたCDだと思います。孤高のボーイ・ソプラノ・ソリストのコナーの強烈なイメージあってこそのboys air choirでした。
それでも、ラズベリー(=私にとってのイギリス=イングランド)のジャムを作りながら聴いていると、穏やかな曲たちとソリストくんたちの歌声に、イギリスの美しい田舎の緑を彷彿させてくれるようです。裏庭の芝生とか、緑の中の羊の群れの夕暮れとか、TVで見るような風景ですね。
コナーで始まる、boys air choirのソリストの系譜というか正統派的な後継者は、エドワード、アンドリューの流れかもしれませんが、このCDでは、それとは雰囲気の違う個性のパトリックの歌が好きです。少年ソリストに有りがちな線の細さがなく、声が落ち着いて、安定して聴きやすく、しかも優しげなので。たぶん、買った時に1度位は聴いたとは思いますが、記憶も薄く、あらためて聴きなおして、パトリックの良さを再確認できて良かったです。
この選曲、あの時代のboys air choirの勢いがあってリリースできたCDだと思います。孤高のボーイ・ソプラノ・ソリストのコナーの強烈なイメージあってこそのboys air choirでした。
それでも、ラズベリー(=私にとってのイギリス=イングランド)のジャムを作りながら聴いていると、穏やかな曲たちとソリストくんたちの歌声に、イギリスの美しい田舎の緑を彷彿させてくれるようです。裏庭の芝生とか、緑の中の羊の群れの夕暮れとか、TVで見るような風景ですね。
コナーで始まる、boys air choirのソリストの系譜というか正統派的な後継者は、エドワード、アンドリューの流れかもしれませんが、このCDでは、それとは雰囲気の違う個性のパトリックの歌が好きです。少年ソリストに有りがちな線の細さがなく、声が落ち着いて、安定して聴きやすく、しかも優しげなので。たぶん、買った時に1度位は聴いたとは思いますが、記憶も薄く、あらためて聴きなおして、パトリックの良さを再確認できて良かったです。
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