The A.Sveshnikov Boy's Chorus of the Moscow Choral School モスクワ合唱学校スヴェシニコフ少年合唱団 ~ 時代をまっすぐに生きている声2008年11月07日 20時33分14秒

モスクワ合唱学校スヴェシニコフ少年合唱団

BOYS' CHORUS OF THE MOSCOW CHORAL SCHOOL / W.A.MOZART REQUIEM in D minot,KV 626 (CTEPEO A10 00763 000)
Artistic director VICTOR POPOV


 割合、多くのCHOIRが挑戦している合唱曲なので選曲としては珍しくない分、よほどの技を使わない限り、受ける印象は薄い。
 が、この盤は、オーケストラも合唱も安定していて及第点。声質も合格点の寒色系。

 ソリストのAndrei Azovsky君は、心配になるほど細く、そして高い声。このCHOIRのソプラノくんたち、高い声が楽々出ている。4人のソリスト名が記載されているが、合唱団から調達していると思うが、テノールもバスも客演並みに上手い。

 ソプラノくんは声が細くてとっても親心的に心配してしまうほど繊細なんだけれどDmitri Turkumyants君の声は普通にスッと耳を通り抜けた。

 それぞれのソロを聴かせた後で、4.Rex tremendaeの全パートの重なりの音の潔いこと。気持ち良いこと。
 良い気分で聴いた後で、又、5.Recordareでは各ソリスト陣が大活躍する。その構成のバランスも良し。男声部の声の若々しさも良し。全体のスピード感も良し。

 あまりに生き生きしているのでこれが「レクイエム」であることを忘れそう。現在をまっすぐに生きている声(合唱)だから。

 欲を言わせてもらうと、ソプラノくんたちの声のキラキラ感が目立ち過ぎたかな。そして細部にもうちょっと神経を使ってもらうと(音が動くときにちょっと声が雑になって濁ることがある)100点満点の120点は行ったかも。←欲が深いなあ、私。