ボーイ・ソプラノ Sander Donze ~ やわらかく広がる優美な声 ― 2016年09月30日 11時47分38秒
オランダの3人目の未知のソリストのCDが幸運にも届きました。メゾソプラノのソリストです。メゾですが、それなり高い音は出ていますし、なにより声がフワ~っと水平に広がっていく感じが良いです。収録曲は聴いた感じでは、歌うことに適したきれいで自然な旋律です。Sanderくんは、胸の上半分くらいに響かせているようなやわらかな声で、特にも11番目の曲での彼の声は限りなく優美です。声質や技量はもちろんのこと、それ以上に、声の周辺から漂う優美さゆえに用いられたソリストなのかな、と思います。18番が喜びの歌でした。他のソリストではあまり聴くことの無い収録曲も(喜びの歌は結構歌われていますが、暮れの第九よりはるかに良いです)、上品な旋律でした。作曲家をチェックすると、それなりに見た名前もありますが、クラシックにしてはPOPS的なアレンジとか伸びやかさが、まるで初めてその曲を聴いたような印象を与え、どちらかというとボーイ・ソプラノの定番曲以外、という曲の選択も新鮮でした。
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