ボーイ・ソプラノ 大地の歌声 ~ ARVE MOEN BERGSET ― 2008年09月23日 21時59分33秒
ARVE MOEN BERGSET
ノルウェーというと思い浮かぶのは「ひなたが丘の少女」と「アルネ」だが、歌うことが好きで、歌の上手なアルネってこんな歌を歌っていたのかなあ、と想像したりした。
う~む、あまりに不思議過ぎる歌声で、どう説明したらよいかわからない。
地域限定の選曲・その曲に似合う大地の歌声、とでも言っておこう。
初めて聴く、ときにお祈りのようなメロディライン、ときにお祭りの歌みたいな雰囲気。
伴奏はあるのだが、地からわき上がるようなたくましい彼のアルトを活かすように、控えめ。
何が何だかわからないのだが、哀愁を帯びたアルトが、強烈に魅力的で、繰り返して聴いてしまった。
壮大な叙事詩を歌っているかのようでもある。
とにかくとにかく何か訴えるものがある歌声。
アルバムカバーの写真の印象とは全く違う歌声がある。
聴く価値大!(説明にならないなあ)
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最初、CDのカバーをアップしていたのですが、カセットの写真の方が好みなので入れ替えました。(いい加減だなあ・・・)
ボーイ・ソプラノ 美しいクリスマスの朝 ~ Ricky Beaumont リッキー・ボーモン ― 2008年09月24日 21時20分58秒
東和映画「クリスマス・キャロル」オリジナル・サウンド・トラック盤
な~んで、オリバーほど、クリスマス・キャロルの曲が脚光を浴びなかったのかなあ? と今でも思う。(恋愛話題が一切ゼロだから。)
主に、むさい男?が歌うナンバーばかりだったからなのか?
私はこの映画をリアルタイムかリアルタイムに近い感じで見た。
スクルージさんの棺の上に不謹慎にも乗って、死んでくれてありがとうって(露骨にそういう歌詞ではないが)歌うTHANK YOU VERY MUCH。最後は心から感謝の歌に変化するのも見事だったが、これが覚えやすいメロディで、当時、一緒に映画を見た友だちが帰り際に歌っていた。
でも、私がずっと聴きたいと思っていたのは、映画の中で聖歌隊が歌う、その名も A CHRISTMAS CAROL 。クリスマスの神聖さを感じさせるような曲だったと記憶している。
又、なんといっても売りは(私への売りだが)BSで歌われる小さいティムの「THE BEAUTIFUL DAY 」。
別な友だちには「あ~、あの下手な子どもの歌ね」と切り捨てられたが、簡単に切り捨てられるには惜しい、本当にきれいなきれいな旋律。
下手なんじゃなくてリッキー・ボーモン少年のたどたどしさが切ないのだ。
映画の中では2度歌われる。
1度めはクラチット家のクリスマスのお祝いの席で。
そして2度目は、ティムのお墓のシーンで。
小さくて粗末な十字架。
その風景に生前の歌声だけがティムの記憶として被さる。
悲しいとかそういう簡単な心情ではなくて、旋律の美しさに心を締め付けられる場面だ。
「THE BEAUTIFUL DAY」は初めて聴いたときからずっと好きだった曲。私がトレブルCDをプロデュースするとしたら、ゼ~ッタイに入れる曲なんだけれどな。
なんで誰も歌わないのだ?
永遠のソリスト フランク・バール ~ パリ「木の十字架少年合唱団」 ― 2008年09月25日 22時17分56秒
W.A.MOZART LES PETITS CHANTEURS A LA CROIX DE BOIS (CONTREPOINT CV.24011) (C)(P)1979
これが80年代にK巨匠からカセットにコピーして頂いて以来、私が探していた幻の盤です。
故に、今まで以上に、ミーハーな感想になりますが、お許しあれ。
格調高い(?)裏面を表面だと誤解していたので、初めて実際に盤を手にしたときには、余りにパリ木的平凡なアルバムカバーだったことにちょっとガッカリしてしまったのですが、でも、自分では何も出来ないで他人に探させ、しかもそのあげくに、くれくれ攻撃で、ちゃっかり貰ってしまいました。
演奏曲なんか何でも良い!
演奏内容もどうでも良い!
この盤が私にとって価値があるのは、偏に演奏者にあるのです。
私にとってウィーン少年合唱団=80年来日組のミヒャエル・クナップであるのと同じく、 パリ「木の十字架少年合唱団」では、そう! 77年、79年に来日し、TV出演の折の演奏で、私が一耳惚れ?した永遠のソリスト、フランク・バール君のアルバム(と勝手に私が思っている)だからです。
コーラス隊としてのパリ木は、この盤では意外なほど、癖が無い。そこに、黄金の木漏れ日のようなバール君のソプラノが現れるのです。最高級の密を引くメープルシロップのバール君の声。う~っ・・・、なんたる至福! し・あ・わ・せ!
フランク君とティエリー君。
二人とも、子どもの声ですが、決して男声に引けを取らないばかりか、歌うときに大人によくあるような力みが無いので、聴いていて曲が壊れず、心が疲れず、(それからですね~)、高音ヴィヴラートの最終処理の技が、もうもう、無意識でしょうが芸術の域なのです。
う~っとり。基本的にヴィヴラートは嫌いですが、パリ木のは別。
AVE VERUMは、う~ん、お坊ちゃん方、ちぃ~とばかし、密を引いていますぜ!って言いたくなるくらいに静かに、そして、丁寧に丁寧に歌っています。ドイツ・オーストリア系CHOIRが、この曲を歌うと、なんとなく学術っぽく聴こえるのに対して、この盤のは、情緒的です。
もちろん全く感情は押さえられてはいますが、ハートに温かい揺らぎがあるように感じさせてくれます。
そしてそしてB面ともなれば、ティエリー君と、うちの(! いいのかナ? ファンが読んだら怒るかも・・・でも許して)バール君との独壇場! おぉっ!どなたか存じませんが、ヨクゾ、この録音を残してくれました!
楽々バール君のソプラノの軽いこと軽いこと。
Allegroの最高音のタッチをお聴かせしたい! 大人には真似出来ない技なんだから。
ティエリー君は、バール君からキラキラの黄金の粉をちょっとだけ拭き取った感じ。
グイグイとひたすら声で圧してくる感のあるうちの(このへんで止めた方が良いかナ?)バール君と比較すると、歌心っていうか、表現の細部にまで気をとっても遣っているみたいに丁寧です。
ただ、これはレコードで聴くからこそ良いのかもしれません。
大雑把な性格の私、直ぐに盤を入手できると思い込み、しばらくしてカセットを当時のCHOIR友人に大盤振る舞いの後、数十年、再会できず。
友人を介して某氏(彼はこのLPに値段を付けて売るなら4万円だが、例え4万円でも譲らん!と のたもうた)からやっとMDにコピーして貰ったのでした。
カセットで聴いていたときには感じませんでしたが、コピーの仕方にも拠るのかもしれませんが、ありがたくコピーMDで聴きなおしてみると、なんだが金属的過ぎる声に聞こえました。
どうしてもデジタル系のものは柔らかさに欠け、キツイ音になるような気がします。
コピーで諦めるしかないのかなあと思っていましたが、MDコピーから1年も経たないうちに、このLPが手に入ったのは友人のお陰。そして、聴けたのは、企画者や演奏者その他のお陰。
ファンであると同時にほとんど孫息子の晴れの録音を抱きしめるような幸せな気持ちでバール君の盤を聴き終えたのでありました。
(企画者、演奏者のみなさん、こんな受け止め方をしてごめんなさい。BUT バール君は私にとって特別なソリストなんです)
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この盤をいただいたときの友人からの条件は次の通りでした。
1、絶対に手離さないこと。
2、友人が聴きたい時には必ず聴かせること。
その後、友人用に、改めて、同じ盤を入手しました。
ボーイ・ソプラノ 素そのものの神聖 Saul Quirke ソール・カーク ~ ウェストミンスター大聖堂聖歌隊 ― 2008年09月28日 20時55分33秒
ALLEGRI:MISERERE
WESTMINSTER CATHEDRAL CHOIR/CLEOBURY (ARGO 410 005-2ZH) 1982年6月録音。
'84年にNHK・FMで聴いて以来、私にとって 「生涯の音」 になった Miserere mei(Allegri) treble: Saul Quirke をこのCDは収録している。
このMISERERE 洗練からは、もしかしたら遠く、どこか、はかなげで寂しげ。
淡々と実直で素朴な合唱と、切なく胸を締め付けるようなボーイ・ソプラノ ソール・カークの声との 立体交差が、演奏に技術を超えた「神聖さ」をかもし出している。
録音年月日を見て意外だった。
私がレッジャー氏指揮 ケンブリッジ・キングズ・カレッジ合唱隊のコンサートに、のこのこ出掛けて、究極のヤスリかけともいえる音にショックを受けるほんの1ヶ月前に、そのレッジャー氏後任の指揮者になるクレオベリー氏は、本国でかくもおだやかで心やさしい音色を紡ぎだしていたのだ。
Jubilate Deoの、出だしのTrebleたちがJu・bi・la・te・Deと歌い出す音の可愛さったらない。滴る雫たちがやがて集まって流れていくように、最後にはすべてのパートが揃っての大きな流れになるのも、みごとだ。
音色は一枚岩のごとく一つに聞こえるが、個々の声を殺すヤスリかけを全く感じさせない。そういう乾いた感じはなく、つやつやした甘い蜜で、丸い音の表面をコーティングしたように聞こえる。そして、気持ちよいほど、どの曲の演奏も、かなしく美しい。
残された録音の好みから、私にとっての、キングス・カレッジは、レッジャー氏まで。
正直言って、その後の録音には、もう興味が薄い。
こんな録音を残せるなら、出来れば、この指揮者には、いつまでも、この聖歌隊で、この音をずっと紡ぎだしていて欲しかった。
ボーイ・シンガー 成長はファンと一緒に ~ René Simard ルネ・シマール ― 2008年09月29日 10時16分23秒
René Simard en concert (PGC-CD-9308) 1974年9月 渋谷公会堂
話には聴いていたルネくんのCDを入手。
LPで持っている音源ではあるけれど、なかなか手軽で便利です。
さてルネ君。当時、夢中になって聴きました。そのときの思いが、改めてCDの音からよみがえってきます。
このCD(昔はLPでした)、ほとんどアイドルのノリで作られていて、曲と曲の合間のルネくんのおしゃべりも収録されていますし、「生」であることの緊迫感や会場の雰囲気も伝わってきたりして、コンサートに参加している気分に浸れます。
子どもとはいえ、「バラを切らないで」などフランス語で歌われる曲は今聴いてもすべて、すっごく粋。「鳥」や「ラ・メール」「普通の子ども」は当時のルネくんの代表曲かもしれないけれど、日本でのコンサート故にタイガース(知ってる?)の「廃墟の鳩」が聴けるのも拾いものです。
その際の単語を1つ間違えて覚えているのはご愛敬。
そしてコンサートが進んでいって、当時、日本で大ヒットしていた「小さな生命」あたりから、コンサートで歌を聴いていた女の子たちのボルテージも更に更にかなり上がっていって、拍手と悲鳴の音量がどっこいどっこいになり、ラストの「ミドリ色の屋根」では前奏からして常に女の子たちの悲鳴や「ルネーッ」の叫び声付き。それが又、曲にバッチリ合っているのですワン。
歌声に少女たちの悲鳴が似合うなんていうのは、やはり、ボーイ・ソプラノではなくて、アイドルなんでしょうねえ。私にとってのルネくんは、アイドルではなくて、当時、あくまでもボーイ・ソプラノだったのですが。
切れ味鋭いカミソリのようなソプラノ ~ SANTA CRUZ DE TENERIFE ― 2008年09月29日 10時48分51秒
"VOCES BLANCAS" de la Caja General de Ahorros de Santa Cruz de Tenerife (S-32.653)
大袈裟に言えば、耳に痛い、切れ味鋭いカミソリのような声の揃ったソプラノの ff にのめり込んでしまいそうなCHOIR。
pp になるとその分、技術的には弱く、幼い声が目立つけれど。どちらにしろ、声は揃っている。
やはり特筆すべきはソプラノくんたちの ff 。ナイフ・キラキラのえぐるようなソプラノが癖になりそうだ。
曲に入るWORDS(セリフ)も雰囲気がある。いかにもスペイン! の、ギター伴奏も決まっているし、とにかく、FFの声そのものが、決まっている。
ソロを起用した曲2曲。
B面は叫ぶソプラノくんをメインに持ってきていてこれはこれで良かったが、私はA面の叫ばないソプラノアルトくんに惹かれた。
上手というのとは違うかもしれないけれど、ヘタでは決してないし、完成直前的に実は完成しているこのCHOIRの世界は実に魅力的。
アルバムカバーの団員たちの後ろの彫刻も惚れ惚れするほどカッコ良い。
画面構成的にもGood!!
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