ボーイ・ソプラノ Michael Deason-Barrow ~ 硬く青い声から艶やかでやわらかく豊かな声への変貌を知る3枚 ― 2017年03月25日 13時09分50秒
(Lyrichord LL 174)
こちらは、米盤です。英国ソリストのものは、英盤で聴きたいですよね。もしかしたら、押入れに英盤も眠っているかもしれないかな?
このときのソリストくんはまだ、ボーイ・ソプラノ特有の艶が全面に出てくる前で、気のせいかもしれませんが、HEAR MY PRAYERよりは、やわらかい声だと感じました。私が好きな時期の声質です。
極東日本の片田舎で、窓の外に田んぼを見ながら、何故に私がこの曲群を聴いているのか・・・ですが、宗教も違うのに、聴いていてシックリくるのです。もしかしたら、初めて聴いたかもしれない 「3.ATTWOOD/Turn thy face from my sins 」は、とてもとても心優しい印象でした。ブラームスの選曲も初めて聴いたかな、私。
このときのソリストくんはまだ、ボーイ・ソプラノ特有の艶が全面に出てくる前で、気のせいかもしれませんが、HEAR MY PRAYERよりは、やわらかい声だと感じました。私が好きな時期の声質です。
極東日本の片田舎で、窓の外に田んぼを見ながら、何故に私がこの曲群を聴いているのか・・・ですが、宗教も違うのに、聴いていてシックリくるのです。もしかしたら、初めて聴いたかもしれない 「3.ATTWOOD/Turn thy face from my sins 」は、とてもとても心優しい印象でした。ブラームスの選曲も初めて聴いたかな、私。
モーツァルトは、どうしても1983年WSK来日を思い出して泣けてきますし・・・。
この盤の良さは、ソリストくんだけの単演盤ではなくて、聖歌隊の格式の高い合唱が、絵を飾るフレームのようにソロを盛り立てているところです。曲として完成しているところが良いと思います。B1が聖歌隊の合唱で始まるのも気分転換になっています。そして、しばらくしてソロの声が聴こえて、ホーッとため息が出るのです。スタンフォードで〆たのも、英国聖歌隊系のレコードっぽくて良かったです。
録音の時期がメサイアの頃だったら、もっとNaoさん好みの仕上がりになったことでしょう。
録音の時期がメサイアの頃だったら、もっとNaoさん好みの仕上がりになったことでしょう。
HEAR MY PRAYER (EAPR 366)
この選曲は、100年以上も前から(たぶん)、これぞ、というコリスターさんたちが、録音してきた選曲で、構成も、伝統的だと思います。
アルバムカバーも又、伝統的で、トレブルや聖歌隊の歴史のある部分を担う堂々の1枚の録音であると思います。
ソリストが端正であることはいわずもがな、ではありますが、聖歌隊もまた、清らかです。
私が、チープなセットで音楽を楽しんでいるため、なかなか音が出にくく、この録音の本当の実力・本当の音にはもしかしたら遠いのかもしれませんが、彼の声と歌は非常に成熟していると思いました。何歳の時の録音なのかは知りませんが、声はまだ青く、しかし、歌い方は、写真の彼よりも年上に感じました。これも又、時代が創った音なのだと思います。
アルバムカバーも又、伝統的で、トレブルや聖歌隊の歴史のある部分を担う堂々の1枚の録音であると思います。
ソリストが端正であることはいわずもがな、ではありますが、聖歌隊もまた、清らかです。
私が、チープなセットで音楽を楽しんでいるため、なかなか音が出にくく、この録音の本当の実力・本当の音にはもしかしたら遠いのかもしれませんが、彼の声と歌は非常に成熟していると思いました。何歳の時の録音なのかは知りませんが、声はまだ青く、しかし、歌い方は、写真の彼よりも年上に感じました。これも又、時代が創った音なのだと思います。
Solos from MESSIAH (abbey E7612)
Hear My Prayer時の録音からほぼ、1年5か月程度後のこの録音は、同じソリストの声とは思えないほど、つややかに変貌しておりました。ボーイ・ソプラノは、青く硬い声が、変声の前に、どのように化けるかわからないので、本当に不思議です。まさに、神さまからの贈り物、預かりもの、の所以でしょうか。
この盤の声は、確かにNaoさん好みの声ですね。
ヘンデルの歌い方も声量がなければ難しいくらいに、ゆったりと歌っています。風格すら感じさせる演奏です。
パーセルもしっとりと悲劇的だと感じたのですが、このパーセルは、ディドとエネアスから、なのですね。ディドというと即、テルツを連想しますが、こちらの録音は、重く格式が高く(変な表現ですが)感じました。
たった1年半で、少年の声と演奏そのものが、成熟してしまうことの驚きを、感じることができる盤でもあると思います。
この盤の声は、確かにNaoさん好みの声ですね。
ヘンデルの歌い方も声量がなければ難しいくらいに、ゆったりと歌っています。風格すら感じさせる演奏です。
パーセルもしっとりと悲劇的だと感じたのですが、このパーセルは、ディドとエネアスから、なのですね。ディドというと即、テルツを連想しますが、こちらの録音は、重く格式が高く(変な表現ですが)感じました。
たった1年半で、少年の声と演奏そのものが、成熟してしまうことの驚きを、感じることができる盤でもあると思います。
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