ボーイ・ソプラノ Peter Auty ~ 永遠不滅のボーイ・ソプラノ2016年10月22日 15時30分32秒



スノーマンで Walking in the Air に出会って以来、Peter Auty は、私にとって、ボーイ・ソプラノのスーパー・スターでした。このとき、Peter くん12歳。このCDでも、クラシックの素養のある正統派聖歌隊員の歌い方です。・・・でも正直、このCDは、旬が過ぎた時期の声かも、です。相当に残念です。もしかしたら、スノーマンの後に変声に入ってしてしまったのかもしれないです。微妙に曇りのある声なのですよね。基本がクリアなので余計に目立ちます。それに歌う時に声が震えるのがこの録音ではちょっと気になります。もっと早くに、スノーマンと並行して録音しておいてくれたら・・・は、ファン欲でしょうね。1983年と1984年の、Peter 君14歳の時の録音では、やはり遅かったような・・・。もしも、12歳のときの録音があったら! でも、Peter くんは、あちこちで歌って、音楽の勉強も続けて、今はテノールで活躍しているみたいなのが、とても嬉しいです。真面目なんでしょうね。歌声にも誠実さが溢れています。しっとりと落ち着いて聴いてしまいます。
最初に彼の歌を聴いたときに、それがいつだったのか、どんなときだったのかは具体的には覚えていないのですが、そのとき、彼の声と歌から離れがたく、ずっと聴いていたいような気持ちになりました。アニメーションはTVで録画もしましたが、話よりも、私は彼の歌声の方に惹かれました。録画に歌声が収まっていることもあって、レコードを探しはしなかったのですが、心の中には彼の歌声がいつもありました。それから15年以上も経て、偶然にCDを手にし、それでも飽き足らなくて、ついに手に入れた無傷のLPまで手に入れてしまいました。期待したAutyに関する履歴はなかったものの、長かったWalking in the Air 探しの旅は自分の中では終わりました。何度も繰り返して聴くと必ずしも完璧な演奏ではないのですが、陰影の濃い印象的な彼の声は、20世紀を代表する声の1つであると思っています。数人の少年の声でWalking in the Air を聴きましたが、間違いなく、Walking in the Air はPeter Auty の声あってこその名曲だと信じています。