LES PETITS CHANTEURS DE MONACO モナコ聖カテドラル少年合唱団 ~ デュエットの 比類無き美しさ ― 2008年11月15日 10時22分56秒
LES PETITS CHANTEURS DE MONACO(90126)
SOUS LE HAUT PATRONAGE DE S.A.S. LE PRINCE DE MONACO Enregistrement effectue en la Cathedrale de Monaco les 9, 11 et 12 avril 1986.
DIRECTION:PhilippenDEBAT
SOLISTES ENFANTS: Thierry MAGGI, Bruno HABERT, Sopranos/Yannick PERRET, Mezzo Soprano/Alexis MUSEUX, Alt
モナコ聖カテドラル少年合唱団の1986年来日時のコンサートに出かけて彼らの歌声を聴いた幸運な人は?
この盤に納められている歌声は、録音年その他から、おそらく初?来日当時そのままの歌声と推察。
素晴らしい。
んんん?・・・と気になったのはただ1点のみ。
合唱の時、高音処理で、誰かたぶん1人(か2人)なんだろうけれど、口の中で音を籠もらせる(濁らせる)ので、音が上がりきらないように聞こえることがあったことくらい。それ以外はマイナス材料は何もない。
加えて収録プログラムの魅力的なこと。
限りなくやさしく羽のようにふわ~っとやわらかい合唱。あるいはふにゃにゃにゃにゃ~と芯がない歌声。
この歌い方が、ソロになると俄然、威力を発揮する。
「4.Beati Omnes」の出だしのデュエットの美しさは比類無い。
繊細なレースのように軽くス~ッと薄く伸びるソプラノ・ソロの、ゆるやかなヴィブラートを聴いて欲しい。
な~んて、来日時のプログラムのメンバーリストを見ると、この盤の3人のソリストの名前はあるし公演でも歌われた曲満載のようだし、この盤のプログラムを生で実際に聴いた幸運な人が国内には、いるんだろうなあ。
これは意外とソリストの活躍が目立つ盤でもあるので、団員くんたちの状態が、時期的にも良かったんだろうと思う。コンサートへ行きたかった・・・。
なにより、聴いているだけで穏やかにやさしくなれるような歌声です。
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