ジャン=バティスト・モニエ Jean-Baptiste Maunier ~ ボーイ・ソプラノは、神様からほんの一時だけ授けられた宝物 映画「コーラス」より ― 2008年11月30日 10時18分08秒

コーラス メモリアル・エディション(ASBY-5288)
私にとってこの映画DVDはストーリーなんぞはどうでも良くて(スミマセン)ひとえに、モニエ君のソロを聴きたいがための購入なのです。そう!伯爵夫人の前で、「夜」をソロするあのシーンの為だけにこのDVDを買いました。
その「夜」の美しいこと、美しいこと・・・。1970年代以降、私の心の中に密かに存在していたパリ木のソリストas No.1 が崩れた瞬間でもありました。
モニエ君の存在は突然変異かもしれませんが、癖の多いハチミツの密の糸を引かずに、おフランス少年がクリアに歌うなんて目から鱗、でした。この映画以後、サンマルク少年少女のパンフどうする?と聞かれて要らないと断ったことを一生後悔することになりましたね。(持っていたら誰か譲って。チラシも持っていない)
この映画はモニエ君の「夜」のソロのシーンがあったからこそ、ストーリー的にも持ったと内心は思っています。
本音はストーリーなんぞどうでもよくて、3コーラス4コーラス・・・と果てしなく歌だけ聴いていたかった~。
メモリアル・エディションを買ったのは、おまけ満載だったから、です。
一番のおまけはジャパン・プレミアでのモニエ君のソロ。でも、カメラテストで歌ったプエリ・コンツィニテも良かったです。
ソロDVDを作らなかったのは返す返すも口惜しい。身近な誰かが(本人かもしれないけれど)希代のソリストとしての彼のプロデュースを間違えたと私は思います。
それにしても、これだけの声が出て、表現力があって・・・プライベート録音すら、する暇が無かったんですか?
(モニエ君の周囲に居た人間は、誰一人として、モニエ君のソロCD作ろうとかDVD作ろうとかいう発想をしなかったんですか? きれいな声を残そうとか思わなかったんですか? そりゃコンサートDVDが残っていると反論されそうだけれど、きれいな風景や劇場を背景に彼のソロが流れたって良いじゃありませんか)
心の声
(○○やろーっ。ソロCDくらい作っておいてよね~っ!この声、好きだったのに~。生涯一度の大チャンスを逃すなんて信じられない。)
その後、モニエ君は、大観衆の前で、当代きっての人気歌手たちと共演し、その中でも、喝采を浴びて、流行歌手の気分も味わい、幸福に輝きました。
モニエくんの声って繊細に高く細いというイメージがあったけれど、意外にも、すんごく柔らかくやさしかった~。
(2005 LE TRAIN DES ENFOIRES (EDV 173) )
コーラスで、余りに人気が出てしまったので、こういう大人になってからでも出演出来る可能性のある番組に出たりして 貴重な少年の時間を潰してしまったんでしょうか?
ま、モニエ君がこういう状況を楽しんでいて、それで良かったなら、仕方ないですが。
とりあえずは、映像の中に幸せな瞬間を記録できて、良かったね、モニエ君。
(同じく 2005 LE TRAIN DES ENFOIRES (EDV 173))
でも、時間は流れていくんだよね。
「神様からほんの一時だけ授けられた宝物のボーイ・ソプラノ(コーラス解説より)」
を預かっていられる貴重な大切な時間もね。
本当に理解していた、モニエくん?
from 君のソプラノの1ファンより
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