Daniel Norman - treble, Lichfield Cathedral Choir ~ 一つの聖堂に一つの聖なる歌声 ― 2008年12月14日 15時00分07秒
HEAR MY PRAYER - LICHFIELD CATHEDRAL CHOIR Directed by JONATHAN REES-WILLIAMS (alpha ACA 516 STEREO)
1983年5月録音。
Directed by JONATHAN REES-WILLIAMS
聖歌隊員としての輝かしいキャリアの曲(?)であるHear my prayerのソリストがDavid Normanになっているが、演奏者名簿にその名前がないので、もしかしたらタイプの打ち間違いでDaniel Normanだと思う。このときもまだ、ヘッド、セカンド・ヘッドも下の録音時と同じ名前である。
レコードのタイトルにダニエルの名は無いが、ほとんどが彼のソロでしめられた彼中心の録音になっている。個人的に売れた場合や、プライベート盤をのぞいて、その聖歌隊のトップでなければ、トレブルの名をレコードのタイトルに付けることが出来ない類のしきたりでもあるのだろうか?
一つの聖歌隊に卓越したトレブル・ソリストが現れたとき、大概はそのときのトレブル全体のレベルも高い場合が多い。
Messe Basse はフォーレの美しい曲だが、ここでのトレブルたちの声は、静かで清らかで澄みきった精神を感じさせるところが素晴らしい。
最近は(といえるほど実は聴いてはいないのだが)売れ筋の有名聖歌隊が売れ筋の曲を録音し、結果、没個性的な、どこを聴いても似た印象に出会う。聴かせる=売れるCD(合唱)を作る時点で失うものも多いのではないかと私は思っている。
有名な聖歌隊を出現させたイギリスという国には、そのすそ野に膨大な聖歌隊を有する。ほとんどは世間的にはそれほど有名ではなく、コンサートや録音にも余り縁はないかもしれない。
一つの聖堂に一つの聖なる歌声。神に心を向けて歌う声。原点の音。イギリスの聖歌隊の魅力は、有名所にばかりある訳ではない。
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