モーツァルト・セレブレーション ウィーン少年合唱団 ~ 映像に収録されているのが2006年のWSKソリストくんof the year ?2009年08月22日 21時43分49秒

モーツァルト・セレブレーション ウィーン少年合唱団

モーツァルト・セレブレーション ウィーン少年合唱団 (EUROARTS ORF KIBM 1046)
2006年1月27日、ウィーン、シュテファン大聖堂におけるライヴ収録

 このDVDを聴く気になったのは、グロスマン&モラルトがきっかけでモーツァルトが好きになったとの宇野功芳氏の「お言葉」に触れたことによる。

 実際に聴いていて、なんだかモーツァルトっていいなあ、と思った。このDVDには、日本語訳があることも良いし、シュテファンドームというロケーションも見た目の雰囲気抜群!拍手も音も良し。オーケストラも。指揮者も好き。(←雰囲気ですけれど)

 重要な?モーツァルトの生誕250年祝賀演奏会にWSKが抜擢されたことについても、ファンとしては花丸。 

 ・・・だけど、世情に疎いわたくしめ、女声も男声もソリストさんたちのお名前を知らなかった、んですよね。

 この演奏会の、採録技術は良いとは言えないと思います。もしかしたら私んちのTVが悪いのかもしれませんが。

 2曲目、クレドのところで、聴こえてきたWSKその他の合唱・・・音が濁っていて汚かった。
 ま、私の耳が悪いんでしょう。
 音が塊でしかとらえられていない。私には汚い音で聴こえてしまったんですけれど、このドームが合唱に向かないのか、採録が下手なのか。(と繰り返す)聴いた方の感想を伺いたいですね。

 それにしても、どうして大人って、力を入れないと声を出せないのでしょう。音を出しにくい楽器で演奏しているかのようで聞き苦しいのは私だけ? もちろん、技術的には、大人の演奏家だから出来る、というものもあったでしょうが。気持ちよく「音」を楽しみにくいような・・・。これも、気のせいです、たぶん。私自身がストレスなくストレートに伸びる高音が好きなだけ、ですから。

 合唱が主体となる4曲目。好きです。が、高音が伸びないですね。男声部も併せて、気のせいか、粗野な印象を受けました。気品高い、っていうレベルではないです。モーツァルトはこれで良いのかな? でも、独特の歌いまわしと独特なソプラノのWSKではありませんでした。

 女声のプロを連れてきている以上「ラウダーテ・ドミヌム」を女声に譲ったのも仕方ないことなんでしょうね。

 そして、このよーな賑々しい祝典でソロするというのは、ウィーン少年合唱団でも、エース級団員くんを投入、と考えても良いですよね?

 《戴冠式ミサ》でソロしたソプラノくんとアルトくんが、この時点でのWSKのエース・ソリストなんでしょうか。
 彼らの楽器、思ったほどきれいには鳴っていないような・・・ソプラノ君は部分的にきれいな音は出ていますが。
 pやppが聴こえないのは、採録に原因あり、ですか? 
 それとソプラノくんのブレスする場所は正しいですか? 

 ちょっと聴いていて気になったもので。アルトくんの印象は・・・薄いです、正直。

 (やはり、ここでも、合唱の音に汚く聴こえるところがあります。WSKだけではなくてコールス・ヴィエネンシスにもです。ここまでくると、うちのTVか、採録技術か、私の耳に問題があるのだと思います)

 結構楽しんでいるのに、どうしても先に不満が出てくるわたくしめの良くない性質。勢いだけで「雑」な合唱だと感じたのは気のせいだと思います。この映像を繰り返して楽しんだのですから。

 実際に行かなくても映像で楽しめる。ありがたい世の中、になりました。ということで、とりあえず、買っておく。
 そして気が向いたら見る。の、1枚です。

コメント

_ ひろちゃん ― 2009年08月24日 22時12分56秒

発声についてなのですが・・・。

大人とか子どもとか というよりも、合唱の発声と ソロ歌手の発声は どうも 違うらしいです。
(実は 私は ビブラートの効いた声が 大の苦手です・・・)

数年まえに プロ・ムジカ女声合唱団の公演を聴いたのですが、素晴らしかったです。
全く力の入らない (これが いいのか悪いのか 私には わからないのですが・・) 、でも ピーンと張った 声でした。
合唱も、倍音が びんびん聴こえて、鳥肌ものでした!

CDですが、ヴェルゲニローデ少年少女合唱団(というか 高校生みたいですが。。)の 女声も きれいです。

そして 私の習っている 合唱の先生は 20代の女性なのですが、やはり 声質が 透明で、少年の様な声です。

宗教曲に ビブラートは御法度のようですが、でも やっぱり 女性ソプラノ歌手の声は どこか なまなましくて、苦手です・・・。

_ Nyanda ― 2009年09月06日 19時44分04秒

いつも、どうもありがとうございます。
そうですね。

女声だからいいとか悪いとか、ではないとは思いますが、声に力が入るのが苦手でして。
それを私は雄鶏、雌鳥歌唱と勝手に命名しております。

ところで
昨今のWSKは、ひろちゃんさんは、いかがですか?

_ こびとかば ― 2009年09月15日 15時01分41秒

こんにちは。たいへんご無沙汰です~

少年は成人女性より身体が小さいですね普通。
楽器でも小さいものは大きいものより高い音が出ます。
端的に言えば同じことかと。
少年のほうが、女声よりラクに高音が出せるんです。
声帯の長さはほぼ身長に比例すると言います。
低い音域は声帯が長くないと出ません。
高音は訓練で声帯の使い方を身体が覚えて出せるようになります。
少年よりは低い音域に向いている女声も、訓練で高音を出してると言ってしまうと乱暴かな。。
その際必然的に筋力が必要です。
横隔膜を支えるための腹筋とか腹斜筋とか。
喉には無理な力がかかってはいけないけど、でも声帯の調節に必要な力もあります。
その加減で力がかかってるように聴こえることもあるのかと。

それに、少年とは比較にならない声量も必要です。
まれに声量の豊かな少年はいても、それは個人の資質を伸ばせた結果で、無理に声量を求めるわけではないでしょうが、大人の歌い手はオペラハウスやコンサートホールを満たす声量を求められるので、力がかかるのもある程度仕方ないかも。
宗教曲では清潔な歌い方をしてほしいところで、器用に歌い分けできる歌手もいるでしょうけど、そうでない場合が多いですね。
(私も、そういうのは好きじゃないですが)

このごろでは歌手の棲み分けが進んできて、オペラで歌わなくていい歌手には余分な力のかからない澄んだ声の人たちもいます。特に古楽系。

ちなみに’06年は久しぶりに生のWSKを聴いた年でした。とても小さくて音響のいいホールだったせいか、私の暗い予想を吹き飛ばしてくれるなかなかの好演で、嬉しい驚きでした。
でもやはりソロはいまさんぐらいでした。

_ Nyanda ― 2009年09月15日 20時46分53秒

どうもありがとうございます。

にゃるほど~!

確かに体型が違いますよね~。
気が付かなかった。

眼からウロコ。

・・・だからと言って
女声に肩入れするかといえば
そうではないのですが、
とっても
納得のいくご説明でした。

どうもありがとうございます。

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