Phoenix Boys Choir ~ 声の微妙な濁りと、濁りの中の透明感2008年11月06日 21時01分07秒

Phoenix Boys Choir

Phoenix Boys Choir Sings Alleluia (STEREO PBC 3171)

 おそらく、これが最初に録音されたLPかも。

 音を揃えて、ソフトにきれいに音を出そうとしている。訓練はされている合唱だ。それはよいが、なにしろ音があまりにも不安定。きれいに揃えようとして、合唱に勢いがない。飼い慣らされて、イヤイヤ歌っているような・・・。だが、ソロになると、訓練された声が、かなりの魅力に変わる。一人一人は声をキレイに出す訓練を積んでいるが、まとまったときに、合唱力として結集するに至っていないということか? 

 合唱よりはソロに魅力あり。選曲を見るにこのCHOIRは半分は、ヨーロッパ大陸指向。が、勝負するには、芯がなくて散漫としているように思う。

 1面よりは2面の方が声が出ているし、曲としても伝わるものがある。あまりヨーロッパ系では聴かないせいか、アメリカ的にも感じられる。

 特に、癖が無くソフトにきれいに伸びる声の高低を単純に重ねていく「1.Alleluia,K.553」が美しく、このCHOIRの持ち味の良さを楽しめる。

 又、「 7.Sweet Little Jesus Boy Terry Smith, soloist」は、秀逸。
 高音ぽくない高音にしびれる。これだけは繰り返して聴いてしまった。

 声はBOYだが、喉の強さ、ビブラート、声の微妙な濁りと濁りの中の透明感に、アメリカのしかも黒人系の声の、とてつもない魅力を感じた。写真に黒人少年がいないので実際には白人少年が歌っているのだと思うが。しかも、指揮者と同じ名字の。声は違うけれど、M・ジャクソンか美空ひばりがゴスペルを歌っている感じ、とでも言っておこう。(・・・って、例えがイマイチですね。)

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