パシー・ビューザンヴァル少年聖歌隊 LES PETIT CHANTEURUS DE PASSY-BUZENVAL ~ 自然な信仰心がかきたてられる歌声 ― 2009年01月18日 19時16分16秒
Passy-Buzenval 2001*Tournee Fransoaise(PB9) Chants religieux & Chants du monde Direction:Jean-Michel ANGELLOZ
パシー・ビューザンヴァル少年聖歌隊は、パリ郊外のマルメゾン市にあるミッションスクールの少年聖歌隊で、来日もしている。
これは宗教的な音楽会からのライヴ録音の模様。
大音量になると音を拾いきれなくて割れたりして、必ずしも録音状態が良いわけではない。
それから合唱が洗練されきっているわけでもない。
最初は濁っているかのような音が少し気になった。
が、聴き進んでいくと、そういうことはどうでも良くなって、彼らの歌声の殻というか歌声の存在理由というか、歌声の中心にド~ン!と控えている「宗教心」に感動する。
「10.Kamisa mato (Japon)」で不覚にも泣けそうになってしまった。
歌声を通してこれだけ鞨鼓とした聖歌隊の存在理由を他者にアピールできるのだから、コンサート系合唱団と同列に考え彼らの歌声に対して「上手、下手」ということばを使うのはずれているし、とても失礼な気がした。
「16.Ti zouezo (Antilles) 」の曲の出だしでは二人のトレブルの声を聴くことが出来る。この曲だけ、雰囲気が違って、より聴衆をなごませるようなそんな明るい可愛い1曲で、トップのソリストも柔らかく甘い声で実に曲に合っていた。
ラストの曲を聴く限り、CDを広く売ろうと思えばいろいろな曲も歌えるんだろうが、「存在の理由や基盤」をしっかり抑えた活動をしている限り、彼らの歌声は不滅だと思った。
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