Orfeon Infantil Mejicano メキシコの少年合唱団 ~ 団員一人一人の小さいキラキラの鈴みたいなきらめきの音を束ねて2009年01月04日 13時45分17秒

Orfeon Infantil Mejicano

El Orfeon Infantil Mejicano (RCA 3-26065)
Director:Rogelio Zarzosa

Orfeon Infantil Mejicano は、メキシコの少年合唱団。
CHOIR友だちから「良い」という話は聞いていたので
視野に入っていた団体でした。

中南米の少年合唱団というと
高く鋭いソプラノが哀愁を帯びたお国の曲を歌う、というのが私の好きなパターン。

でも、これは、モーツァルトにモンテヴェルディにパレストリーナ・・・。

ちょーっと、盤(選曲ですけど)を間違えたかな、と思ったのですが、
これが良いのです。

一分の隙も無く訓練されきったドイツ語系やイギリス語系CHOIRで聴き慣れた曲が、Orfeon Infantil Mejicano というCHOIRの、団員個々の声の個性でもある、団員一人一人の小さいキラキラの鈴みたいなきらめきの音を束ねた合唱で演奏されるのです。

キラキラだけれど、なんだか素朴で真摯でもの悲しい。

雰囲気はマイエー神父さまの時代のパリ木にも似て、でも、そのときのパリ木よりは合唱の音がザラザラ・キラキラに光をはじいて、哀しいけれど華もあります。

ボーイ・アルト RAUL BARRAGAN (ORFEON INFANTIL MEXICANO) ~ 魅惑のボーイ・アルト2009年01月04日 16時43分40秒

RAUL BARRAGAN

ORFEON INFANTIL MEXICANO
Solista:RAUL BARRAGAN
(Alhambra MGE 60150)Director:Rogelio Zarzosa

この盤はスペイン製で、会社がAlhambra。
あのモンセラート修道院聖歌隊と同じです。
RCA時代は50年代の終わりくらいだとしたら、このAlhambraは60年代の初めかな?

ですが、合唱が変わっていました。
声のキラキラがなりを潜め、大人びて艶やかな合唱に・・・。
なんだかどこか女声的(ギリギリのところで決して女声ではないのですが)な響きが昔のモンセラートにも通じるような・・・。

短期間に(おそらく)ORFEON INFANTIL MEXICANOに何があったのか?

そして、突如として出現したスター ボーイ・アルト君!

この盤のタイトルには、合唱団とともに彼の名前が記されています。
つまり、番を張れるソリストだということでしょう。

収録曲は盤の画像で確認していただくとして
まったく知らない曲ばかり。

ですが、魅惑のボーイ・アルト RAUL BARRAGAN 君の、気体のように自然で柔らかに耳に溶ける声を聴いていると、心が凪いで行きます。
こんなアルト君、他にいましたっけ?
(もしかして昔のウィーン少年合唱団のレコードで聴いたかな?)

もしも気まぐれを起こしてこの盤を仕入れなければ
私は彼の声に出会いませんでした。

こういう未知の素晴らしいソリストくんに出会うたびに
この世界の裾野は果てしなく広大だと感じます。