ボーイ・ソプラノ Ludwig Mittelhammer ルードウィヒ・ミッテルハンマー (Der Tölzer Knabenchor テルツ少年合唱団) ~ 日本語のソプラノ・ソリストに指名されたドイツ少年2009年01月28日 20時54分27秒

Ludwig Mittelhammer ルードウィヒ・ミッテルハンマー

カンタータ「天涯」TENGAI (自由人の祈り)

2000年10月22日 東京・サントリーホールでの「盛田昭夫メモリアル ジャパン ヴィルトゥオーゾ・シンフォニー・オーケストラコンサート」の実況録音

これもまた、CHOIR友だち情報経由で入手したCDです。

ご遺族の依頼によって書かれたカンタータ・・・なんだかスゴイですね。

そしてボーイ・ソプラノに指名されたのがルードウィヒくん。CHOIR友だちによると、2000年のテルツ来日の後、ルートヴィッヒ君のみが再来日して参加したもののようです。

日本語はイマイチ聞き取りにくいところもあるようにも思いますが、不完全な日本語でも、魅力的な彼の声は、金管楽器以上に、金管楽器的に強く光っています。
こういう舞台的な声質は、なかなか、日本少年ではお目にかかれません。
採用されたのは声や経験の持つソリストとしての彼の「力量」あってのことでしょう。

書かれてある詩の内容は好みによるし、(盛田家がOKなら良い訳)
曲調も同じです。

ですが、このような作品に、ボーイ・ソプラノが重要な意味を持って採用されるなんて、日本でも、このクリアな「音」の良さが、市民権を得始めたのかな、なんて思います。

興味のあるかたは、amazon.co.jpでどうぞ。

お問い合わせいただきましたので、ANDREW JOHNSTONくんのCDのところにも書いておきましたが、私はどちらもアマゾンで入手しました。

Allan Bergius アラン・ベルギウス ~ 「魔笛」より「夜の女王のアリア」の驚異的な表現力2008年11月09日 18時45分34秒


Dirtouse Musik fur Sopran und Orchester (自主制作盤) 
1984年9月24日 Dreifaltigkeitskirche UlmにてLive録音
指揮:Albrecht Schmid

 アラン君のLP3枚のうち、この盤は持って居ないためカバー写真はありません。私はCHOIR友だちから借りた音源で聴きました。
 (レコードを持っておいでの方、お譲りください)

 この盤は、アラン君が12歳の時の初のソロ・コンサートの模様をライブ録音したもののようですが、拍手が入っていなければ、とてもライヴだとは信じられないでしょう。

 初コンサートはバッハのカンタータやモーツァルトのモテット等がメインだったようですが、この実力少年、「夜の女王のアリア」を歌った動機が振るっています。

 彼は、オーケストラと練習をしていくうちに、バッハもモーツァルトも歌うのは思ったより簡単だと気が付き、「夜の女王のアリア」は、アンコールで、皆を驚かせるために用意した、というのです。

 しかも、彼はコンサートの後で、「僕は指揮者や聴衆の方々に満足していただけたと思う」と振り返っています。

 確かに! 

 (そういえば、マーラーもライヴで、迫力も味もある、素晴らしいものでした。)

 この盤に収録されているのは、驚異的なボーイ・ソプラノです。

 ですが、それは、もしかしたら、たまたま、バッハやモーツァルトの素晴らしい演奏者が、変声前の少年に過ぎなかった、という奇跡なのかもしれません。

ボーイ・ソプラノ・ソロによる マーラー交響曲第4番ト長調 4.Sehr behaglich2008年06月08日 20時13分53秒

ボーイ・ソプラノ・ソロによるマーラー交響曲第4番ト長調 4.Sehr behaglich

Helmut Wittek (F32G 20256) 1987年6月録音

誰が何と言おうと、これが私にとっての基準値演奏です。
強靭な鋼鉄の喉から出てくる完璧な音・音・音・・・。
が艶やかに伸びて潤むのです。
それはまるでオーケストラと戦っているかのように聞こえたりもしました。
優しげな少年の何処から
挑戦的な歌声のパワーが出てくるのか不思議でした。
8分44秒を私は緊張して聴いたことを思い出します。

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Allan Bergius (First Classics FC-108) 1984年?

完璧バリバリのヴィテックの後で聴くアラン君のソフトな歌声は、登場時の印象度ではヴィテックに及ばないが、これが直しの効かないライヴ録音であることを考えると、オーケストラや聴衆との呼応、緩急、ffからppまでの声のコントロールなど大人顔負けのテクニックには驚かされる。歌を聴いていると10分があっという間に過ぎ去って、私はこのアランくんのマーラーを何度繰り返して聴いたかわからない。実際に演奏会場にいた聴衆はなおさら多くのものをアラン君の歌声から受け取ったことだろう。歌いきった後にしばし沈黙がありその後わき起こった大きな拍手がそのことを物語っている。演奏者と聴衆との間の信頼感やライブの良さを感じさせるCDでもある。

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Max Emanuel Cencic (Stradivali Classics/SCD-6050) Max君10歳の時の録音

ヴィテック君、アラン君と来たら、絶対にマックス君のCDも手に入れなくちゃ!と
根性と幸運(と何よりCHOIR友だちの助け)で手に入れたCD。
マックス君のビブラートはどちらかというと私は苦手なのですが
この盤では 表現力が後年そのままなのに
10歳という若い声は王子様のように新鮮で初々しいのです。
正直、別人かと思いました。
来日公演や、WSKでの多くの録音がこの声のままだったら
どんなにか良かったのに。
マックス君、ファンのみなさん、ごめんなさい。
今まで聴いたマックス君の演奏の中で
このCDでの演奏が一番好きです。

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Daniel Hellmann (Novalis/150 156-2)1999年3月録音

Max君のCDを入手した時点で大満足だったのに
これはCHOIR友だちから薦められた1枚。
室内楽用に編曲されたとかで今まで聴いた伴奏の中では
B-Sとの相性がバッチリ。
Daniel 君のソロは、透明感のある部分と、ちょっとくぐもって聞こえる部分があるように思う。
それらを使い分け
タップリある声量でゆったりと歌われると、
女声とは又違う優雅さが漂っているのだ。

レコードの音2008年04月20日 20時08分28秒

かなりこの手の購入が多いです。(同じ音源をCDとレコードで保持)
最安値のおもちゃみたいなプレーヤで聴いています。

普段はヘッドフォンで聴いて
スピーカからは音を出さないんですが
夕べはなんとなく
スピーカに頭を付けるようにして聴きました。

・・・どうも
CDで聴く音とレコードで聴く音は
微妙に違うような気がするんですよね。

CDは音が良いはずなのに
聴こえない音があるような。
音というよりも
音楽が持つ臨場感というか雰囲気というか。

この盤のメンデルスゾーンが良いです。
WSKでもおなじみの Veni domine も Laudate pueri も
そして最後の曲の Surrexit pastor bonus も。

ソリストが充実していますが
ソリスト名が記載されていません。

ただしこの写真のメンバーの多くは
来日しているので
当時、交流があった方は
密かにこの録音時のソリスト名を
ご存知かもしれませんね。

(ご存知でしたらお知らせください)

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ダソク:

今朝、目が覚めたら雨が降っていました。
雨が降る音を布団の中で聴くのは 心が安らぎます。

密かに仕事の予定でしたが、雨だし
気持ちが良いから予定変更、と思ったら
・・・ザーザー音は、スピーカから流れていました。
(7時間、針を消費してしまった。蒼ざめ・・・)

テルツ少年合唱団のモーツァルトを聴きながら
寝入ってしまったのでした。

レコード演奏が終わりまで来ると
自動的に針が戻ってくれることもありますが
そうではないこともあります。

テルツは戻ってくれず
針くんは7時間も働き続けたのでした。
お疲れさま。

あ・あ・あ・・・。
テルツで眠ってしまうなんて!

ここが好き~テルツ少年合唱団2008年03月29日 15時57分11秒

テルツの大好きなLP
テルツというと、宗教曲やオペラ出演等が本領と思う方が多いのかもしれませんが、私の好きなテルツは民謡です。

この盤は、目を閉じて聞いていると、ヨーロッパ・アルプスのきれいな村でリゾートしている気分。癒されるなあ。

やさしくて温かくて、元気で楽しくて、男の子なら、こんなふうに育って欲しい・・・そんなふうに歌っています。

ソリストくんたちもテルツならではの芸達者くんたちばかりですが、上品です。

思いっきり蛇足すると、このメンバーで背景を変えて、或いは表情を変えて何枚か(同じかと思うと表情や顔の向きが違って居る)アルバムカバー写真を撮影していますが、この盤のが一番好きです。

カメラマンさんと団員くんたちがあちこち散策しながら、緊張することなく写真撮影し続けたって感じです。

たらさわみち氏「バイエルンの天使」~テルツ少年合唱団2008年03月08日 14時50分26秒

ハンス君のソロ満載のお気に入りテルツCD
 私は新書館のペーパームーン・コミックスでバイエルンの天使を読んだのですが、1巻の後ろに「あこがれて異邦人」が収録されています。
 そこに、入団試験で、ヨォゼフくんがシュミット先生のピアノで歌うシーンがあるのですが、ここに書かれた4行が、とてもとても好きなんです。

 「本当に
  彼は
  うれしそうに
  歌った」

 そのときに歌ったのが、カロ・ミオ・ベン。

 ヨォゼフくんは、この盤の主役 ソリストであるハンス君のソロを繰り返して聴いて歌を覚えた設定になっています。

たらさわみち氏「バイエルンの天使」~テルツ少年合唱団2008年03月08日 14時27分46秒

テルツ少年合唱団LP
 「バイエルンの天使」のプロローグでバスが停まっていた教会、アルマの弟シュテファンが歌った教会、同じくシュテファンのお葬式があった教会、もしかしたら漫画の中で登場するバートテルツの教会が、このカバー写真のじゃないかと想像してしみじみと眺めている。
 この盤は、大好きなアルバムカバーの中の1枚だ。(録音内容話題にならなくて申し訳ないデス)

 83年頃だと思うが、知人から たらさわみち氏作「バイエルンの天使」を紹介されて読み、テルツ少年合唱団を聴き始めた。

 生で聴いたのは1990年。「とっても,楽しかった」「上手だった」と感じて,幸せな気分で帰途についたことを覚えている。

 聴いた人なら解ると思うが、テルツのソリストの声は強靱で、成人男子と対等に歌っても埋もれることがない。
 『一人一人がソリストとして音楽的に高いものを持っている』合唱団として,異彩を放つ。

 そして最後に大切なダソクを一つ…この合唱団の声のキーワードは『少年の心意気』。